夜8時を過ぎた頃
私●●○○は頭痛に襲われていた。
風邪でも引いたのだろうか。
この後はたまった仕事を片付けなければいけないというのに
仕方がない悪化するのを防ぐためお風呂に入り
早々に布団に入るのであった
～次の日～
体を起こすと昨日の頭痛 倦怠感がある
これはもしやと思い体温を計る
ピピピ…
38.0
やはり熱があった
さて、どうしたものか
そう思っていると、スマホから一件のメッセージが
画面を見ると「入間銃兎」からだった
『今日仕事が休みなのでそちらに行っても?』
私は風邪を引いてしまっている
私は会いたい気持ちを抑え
『ごめん、今日はちょっと…』
すぐに返信が来る
『何か用事でもありましたか?』
『用事ではないけど…』
風邪を引いているからなんて言えない
彼はいつも仕事で忙しく休みこそ貴重なものなのだ。
するとピンポーンと玄関のチャイムが鳴る
宅配かなと思いはーいと返事をしドアを開けると
「やはり風邪を引いてましたか○○」
何故ここに?
「全く風邪を引いてるならいってください」
「だって、銃兎の貴重な休みつぶしちゃ悪いかなって思って…」
そう言うと彼は優しい笑みを浮かべた
「私は○○のそういうところも好きですが無理はよくないですよ」
「ところで、熱計りました?」
「あ、えと朝計ってから計ってない」
「ちょっと失礼」
彼の大きな手が私の額に触れる
「うーん、私よりも高いですね念のためちゃんと計りましょうか」
さっきの額に手をやった意味はあるのかと疑問に思いながらも計る
ピピピ…
「何度でしたか?」
「38.7」
「よし、今すぐ寝てください」
そう言われベッドへ寝かされる
「そのまま安静にしててくださいね」
額に冷えピタを貼った。
「では、私は買い物にいきますね」
彼がベッドから腰をあげ私にそう告げる
風邪のとき以外にも体調が悪いと心細くなるのはどうやら本当のことらしく
彼がいなくなることが帰ってくるとわかっていてもすごく寂しく感じてしまう
気がつけば彼の服の袖を引っ張っていた
「どうかしましたか?○○」
「…行かないで…」
小声でそう言うと彼は
「今日はやけに素直ですね」
「いや、えっとほら、風邪とかのときって心細くなるじゃん？うん、いや気にしなくていいよ」
じぶんから言っときながら恥ずかしくなり慌てて訂正する
「そうですか、では○○が寝るまでそばにいますよ」
そう言うと彼は優しく頭を撫でてくれた
彼の優しい手つきに段々と意識が遠いていった