ココアの味を知るまで、君とこいをする。
チーン…
だいぶ年季の入った焼き上がりの音。あまり使われてなさそうな音。
「シリアルは自分で入れてねー。私、音琶が食べたい量わかんないから」
「あれ、稔はチーズトーストなんだ」
「まぁ、私シリアル食べれないんだよね…」
「ふぅーん…」
なによ…その素っ気無いセリフ…照れる。
シリアルができるまで私はずっと朝のバラエティ番組を見ていた。
休日だし。
「できたよー、食べよーぜ」
やっとできたかぁ。
そもそもシリアルを入れるのに三分もかかるの?
………え
そこには、牛乳の表面張力がなんとか踏ん張っていた。
春のパン祭りでもらったデリシャスボウル……。
頑張ってんな。普段出番ないから。
「いただきまーす…」
音琶がスプーンで慎重に牛乳をすくおうとした。
牛乳の海にスプーンの船が沈んでいった。
牛乳が皿からトボトボと溢れた。
……………
「ごめん」
「大丈夫」
私が急いでティッシュを取り、牛乳を拭いた。
「ごめん、迷惑かけて。」
「大丈夫だよ」
だいぶ年季の入った焼き上がりの音。あまり使われてなさそうな音。
「シリアルは自分で入れてねー。私、音琶が食べたい量わかんないから」
「あれ、稔はチーズトーストなんだ」
「まぁ、私シリアル食べれないんだよね…」
「ふぅーん…」
なによ…その素っ気無いセリフ…照れる。
シリアルができるまで私はずっと朝のバラエティ番組を見ていた。
休日だし。
「できたよー、食べよーぜ」
やっとできたかぁ。
そもそもシリアルを入れるのに三分もかかるの?
………え
そこには、牛乳の表面張力がなんとか踏ん張っていた。
春のパン祭りでもらったデリシャスボウル……。
頑張ってんな。普段出番ないから。
「いただきまーす…」
音琶がスプーンで慎重に牛乳をすくおうとした。
牛乳の海にスプーンの船が沈んでいった。
牛乳が皿からトボトボと溢れた。
……………
「ごめん」
「大丈夫」
私が急いでティッシュを取り、牛乳を拭いた。
「ごめん、迷惑かけて。」
「大丈夫だよ」