バックヤードにはそのまま入れるわけでもなく、
特定の条件を満たさないと扉が出ないようになっている。

まず壁の前まで歩いて行き、
壁に手を当てていつもの合言葉を言う。

「芝麻开门」

そうすると扉が出現した。

[太字]ギ[小文字]い"[/小文字]いｯ[/太字]

扉は重たく大きく軋みながら開いていく。
私はすぐに中に入った。


[太字]ガチャﾝッ[/太字]

まだ血がベットリ付いている武器とともにソファーにダイブする。



「疲れた､､､､､､､､」


そう言い大きくため息を付いていた時、
「お疲れ〜」と入口方面から聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「あ、[漢字]香橙[/漢字][ふりがな]コウト[/ふりがな]だ」


モカ色の髪をリボンで括ってある、
白のワイシャツに赤ネクタイの、黒のサスペンダーをつけた
黒のマントを軽く片手にかけた人。
私の大親友の香橙だ。


香橙「せやで〜」
　　「､､､､けどやっぱ慣れへんわぁ､その名前」
　　「本名で呼んでほしいわ､､､､[漢字]大棗[/漢字][ふりがな]タイソ[/ふりがな]､」

大棗「いや呼びたい気持ちではいっぱいなんだけどさ、､､､､」


此処には【禁則の五ヶ条】というものがある。
その内容は、

[水平線]
1.所属団員の本名はサーカス内に居る時に云うべからず。
2.一度所属したらもう2度と欠属は出来ない。
3.団長命令には決して背いてはいけない。
4.逃げてはいけない。
5.絶対にこの五箇条を守ること。
[水平線]

というような内容だ。
結構コレがキツいわなんの。

けどサーカスに入ってしまった以上、
これを守り続けないといけない。


香橙「そういやそうやったなあ､､､､」
大棗「だから言えないんだって､､､､､､､､」

香橙「分かった､我慢する」
　　「､､､､､､､､というかソファーに血付いたもん置くな！」

大棗「あ､､､､忘れてたわ」
香橙「ほんと昔っからそうやよなあ､､､､」
　　「なつm((
大棗「それ以上は言うな‼︎‼︎」

香橙「何でや?､､､､､､､､あ」
大棗「私を殺す気か！」

私は思い切り香橙の胸ぐらを掴む。

香橙「ごめんごめん､､､､ごめんって！」
大棗「､､､､次からは気をつけろよ?」
香橙「りょーかいりょーかい、」

大棗「ﾁｯ」
香橙「あっ！今舌打ちしたやろ！舌打ち！」
大棗「してない！」
香橙「したやんさっk
大棗「あ"?」

大体こう言っただけで香橙は静かになる。

香橙「､､､､､､､､ｽﾐﾏｾﾝ」
大棗「それでよし、」


私は血のついてしまった
剣の血を綺麗に剥ぎながら剣を研いでいった。

大棗「よし！できた！」
　　「これで寝れr､､､､って！」

香橙「zzzz､､､､」

ソファーでは香橙が気持ちよさそうに寝ていた。
いますぐに寝たいが今回は仕方なく香橙に譲った。