月夜公は満面の笑みで津弓の部屋へ向かっていた。
そのわけは、今日、奉行所が休みになったのだ。
滅多にない休み、津弓とたくさん遊ぶ貴重な日だ。
🌕「津弓。入るぞえ」
🟡「…叔父上？どうしたのですか？」
津弓がこちらを見てつぶやいた。
🌕「実はな、珍しく奉行所が休みになったのじゃ。
　　じゃから、今日は津弓と遊ぼうと思ってな。」
月夜公がそう言うと津弓はたちまち満面の笑みになった。
🟡「ほ、本当ですか？！叔父上と遊べるなんて！
　　何しましょう？！」
滅多にない休み。甥も叔父もどちらも上機嫌になった。

まず、二人で散歩に出かけることにした。
そして、津弓が言ったことにより手を繋ぐことにもなった。
溺愛している甥と手を繋ぎ歩くなど月夜公にとっては天にも昇る心地だ。
美しい顔を綻ばせながら、ゆっくり歩いた。
そろそろ、夏が近づくと言うこともあり桜は散り、全体的に緑が散らばっていた
🟡「叔父上、綺麗ですね」
🌕「あぁ、そうじゃな」
どちらとも、口元を綻ばせ、幸せの絶頂だった