二次創作
人外様 は 御遊び が お好き 。
外交申請書に一枚一枚目を通す。
途方もなく、面倒な作業。
一つも受理される訳ないと相手もわかっているだろうに。
kyo「 チッ ... あ‟ーー ... 、 」
ポケットから ライターを取り出し 煙草に火をつけた。
煙が 上へ上へと上り、やがて 薄れて 消える。
ゆらゆらと揺れ、灰色が白くなって、また消えた。
kyo「 邪魔もん も、こーゆー風に 消えてまえば ええんになぁ ... 」
[水平線]
俺の出身は天国。
生まれた時から天使で、勿論 生まれる前の記憶なんてものも無い。
物心ついたときにはもう既に 天使としての仕事をしていた。
天使の仕事は 大きく分けて3つ。
1つは 死んだ生き物を迎えに行く。
1つは 信仰の対象として 人間の前に現れ、言伝や預言をする。
そして、最後。
[大文字]悪徳が基準値に達したら、殺しに行くこと。[/大文字]
生き物ってのは、生まれたと同時に罪を犯す。
蟻を潰した。それも罪。
物を壊した。それも罪。
娯楽を続けた。 それも罪。
地面を踏んだ。それも罪。
唾を吐いた。 それも罪。
誰かを愛した。 それも罪。
誰かを傷付けた。 それも罪。
生き物を食した。それも罪。
当たり前の事から、普段やっているものまで。
生き物のやる事 殆どが 罪と化してしまう。
...めんどくさ。
正直言って、だからどうした。
kyo「 は‟ぁあ‟ぁぁ ... ... 」
この世界は、地上世界も、天界も、地獄も。
全部 おんなじ。
理不尽と嘘で凝り固まってる。
コンコン ッ
ct「 失礼しまーす 」
ct「 レウさんの代わりに お食事お届けに来ましたー☆ 」
勢い良く扉を開けるコンちゃんを、ちらりと横目で見る。
kyo「 ... ん、ありがと ... 」
ct「 なに黄昏ちゃってんのさ!かっこつけてんの?w 」
kyo「 ... ちゃうよ 、w 」
確かに今の俺は 窓際に立ち、闇に奪われそうな夕焼けを 眺めながら 煙草を吸っている。
コンちゃんの言う、黄昏れている...は強ち間違ってはいない。
ct「 今のきょーさんの気持ち 当てていい? 」
kyo「 当てれるもんなら。w 」
ct「 昔の事思い出して、全部に失望しちゃってんでしょ~? 」
失望 ...
kyo「 ... ... まぁ、そうかもな 」
コンちゃんは 食事の のった御盆を近くのローテーブルに置き、俺に向かって ゆっくりと歩き出した。
ct「 あるよねぇ、そーいう時 」
ct「 嫌な記憶は、何年経っても、何十年経っても、何千年経っても 消えてはくれない。 」
時々立ち止まり、総統室に飾ってある骨董品や絵画を 目でなぞっては、また歩き始める。
ct「 俺達が人外である限りは、ずっと ... ね。 」
低い声で、相手を見定め、見下し、嘲笑うかのような 目線。
いつものお茶目なコンちゃんとは違い、大人で 冷酷さが垣間見えるような 表情。
そして、纏う空気は重々しく、簡単に触れてはいけないような気がした。
ct「 なーんてねっ!記憶は時が綺麗に流してくれるよぉ! 」
ニコッと笑い、俺の手にあった書類を奪い取った。
ct「 これは俺がやっとくから。ちゃんとご飯食べなよ~? 」
kyo「 ...ぉん 」
コンちゃんはまた ニコっと笑って 扉を開けた。
kyo「 ... ... 俺等の中で、 」
あの表情。
あの雰囲気。
あの目。
kyo「 いっちゃん酷い目にあってきたんは ... コンちゃんやないんかな ... 」
全てが 彼の壮絶な 過去を 物語っていた。
ぽつりと呟いた俺の言葉は、誰も居ないこの部屋で 煙草の煙と一緒に 薄れて消えた。
途方もなく、面倒な作業。
一つも受理される訳ないと相手もわかっているだろうに。
kyo「 チッ ... あ‟ーー ... 、 」
ポケットから ライターを取り出し 煙草に火をつけた。
煙が 上へ上へと上り、やがて 薄れて 消える。
ゆらゆらと揺れ、灰色が白くなって、また消えた。
kyo「 邪魔もん も、こーゆー風に 消えてまえば ええんになぁ ... 」
[水平線]
俺の出身は天国。
生まれた時から天使で、勿論 生まれる前の記憶なんてものも無い。
物心ついたときにはもう既に 天使としての仕事をしていた。
天使の仕事は 大きく分けて3つ。
1つは 死んだ生き物を迎えに行く。
1つは 信仰の対象として 人間の前に現れ、言伝や預言をする。
そして、最後。
[大文字]悪徳が基準値に達したら、殺しに行くこと。[/大文字]
生き物ってのは、生まれたと同時に罪を犯す。
蟻を潰した。それも罪。
物を壊した。それも罪。
娯楽を続けた。 それも罪。
地面を踏んだ。それも罪。
唾を吐いた。 それも罪。
誰かを愛した。 それも罪。
誰かを傷付けた。 それも罪。
生き物を食した。それも罪。
当たり前の事から、普段やっているものまで。
生き物のやる事 殆どが 罪と化してしまう。
...めんどくさ。
正直言って、だからどうした。
kyo「 は‟ぁあ‟ぁぁ ... ... 」
この世界は、地上世界も、天界も、地獄も。
全部 おんなじ。
理不尽と嘘で凝り固まってる。
コンコン ッ
ct「 失礼しまーす 」
ct「 レウさんの代わりに お食事お届けに来ましたー☆ 」
勢い良く扉を開けるコンちゃんを、ちらりと横目で見る。
kyo「 ... ん、ありがと ... 」
ct「 なに黄昏ちゃってんのさ!かっこつけてんの?w 」
kyo「 ... ちゃうよ 、w 」
確かに今の俺は 窓際に立ち、闇に奪われそうな夕焼けを 眺めながら 煙草を吸っている。
コンちゃんの言う、黄昏れている...は強ち間違ってはいない。
ct「 今のきょーさんの気持ち 当てていい? 」
kyo「 当てれるもんなら。w 」
ct「 昔の事思い出して、全部に失望しちゃってんでしょ~? 」
失望 ...
kyo「 ... ... まぁ、そうかもな 」
コンちゃんは 食事の のった御盆を近くのローテーブルに置き、俺に向かって ゆっくりと歩き出した。
ct「 あるよねぇ、そーいう時 」
ct「 嫌な記憶は、何年経っても、何十年経っても、何千年経っても 消えてはくれない。 」
時々立ち止まり、総統室に飾ってある骨董品や絵画を 目でなぞっては、また歩き始める。
ct「 俺達が人外である限りは、ずっと ... ね。 」
低い声で、相手を見定め、見下し、嘲笑うかのような 目線。
いつものお茶目なコンちゃんとは違い、大人で 冷酷さが垣間見えるような 表情。
そして、纏う空気は重々しく、簡単に触れてはいけないような気がした。
ct「 なーんてねっ!記憶は時が綺麗に流してくれるよぉ! 」
ニコッと笑い、俺の手にあった書類を奪い取った。
ct「 これは俺がやっとくから。ちゃんとご飯食べなよ~? 」
kyo「 ...ぉん 」
コンちゃんはまた ニコっと笑って 扉を開けた。
kyo「 ... ... 俺等の中で、 」
あの表情。
あの雰囲気。
あの目。
kyo「 いっちゃん酷い目にあってきたんは ... コンちゃんやないんかな ... 」
全てが 彼の壮絶な 過去を 物語っていた。
ぽつりと呟いた俺の言葉は、誰も居ないこの部屋で 煙草の煙と一緒に 薄れて消えた。