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これはフィクションです。
主人公などの忍者やその家族は、実在しません。

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伊達様の草の者 〜姫の巻〜

#5

独眼竜

1581年。
15才になった伊達政宗は、初陣を果たした。
相馬氏との戦いで、見事勝ち戦をし、伊達家の中で、その実力は評価されていった。
しかし、相馬氏との戦いをよく思っていない者がいた。
妻、愛姫である。
「相馬は私の母上の実家。これほど悲しいものはないわ…」
「姫さま…」
「でも大丈夫。政宗様は優しい方だから…」
愛姫は目を伏せて言った。
すると、外から女の声が聞こえた。
「愛さま。ご加減いかがですか?」
声の主は喜多だった。
「喜多、入って頂戴。私、ものすごくあなたに会いたいの」
「ありがたき幸せです! では、失礼します」
喜多はバッと三つ指をつき、頭を下げた。
そして、丁寧に襖を開け、ピシャリと閉めた。
「愛さま、愛さま。『独眼竜』って、知ってますか?」
「『独眼竜』? 知らないわ。一体なんのこと?」
愛姫がかくんと首を傾げると、喜多がコホンと咳払いをして、話し始めた。
「『独眼竜』とは、若様のことを言います」
「若様…? 代々の若様のこと?」
「いえ、今の若様のことです。ほら、伊達政宗様ですよ! あのお方は、片目にもかかわらず、ご立派に初陣を果たされて…[漢字]虎哉宗乙[/漢字][ふりがな]こさいそういつ[/ふりがな]様は正しかった」
「こさい…さま?」
愛姫がまたもや、かくんと首を傾げる。
すると、天井から、
「虎哉宗乙様っ!!」
という女の声が聞こえた。
「!? 誰?」
愛姫は、きょろきょろと辺りを見回す。
喜多は額に手を当てて、ため息をついて、声を張った。
「トミ! 休んでいて、と言いましたよね?」
「忍びは、常に高貴な方をお守り致します」
「えっと…あなたは誰?」
言い争うトミと喜多に、愛が訊く。
「私は草の者の大崎 トミです!」
「こら!」
「それで…こさいそういつって誰ですか?」
「政宗様の教育係ですよ」
「はあ、虎哉宗乙様はこの子を拾ったの」
「それで、虎哉宗乙様は、政宗様を独眼竜と言いましたよね」
「ええ、そうよ」
愛は、ほー、という顔をして耳を傾けていた。
「あのお方は、竜なのですね」

作者メッセージ

独眼竜、伊達政宗です!

2025/04/28 07:42

晴友真弥花 ID:≫ 95Gttt9074/iQ
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