- 閲覧前にご確認ください -

これはフィクションです。
主人公などの忍者やその家族は、実在しません。

文字サイズ変更

伊達様の草の者 〜姫の巻〜

#3

田村の従者の陰謀

政宗は無事、愛姫と祝言を挙げた。
もちろん、トミたち忍者は忍者なので、祝言を見ることは出来なかった。
なので、長く続く城の廊下を歩いていると───。

「ひいさんには悪いなぁ」
「いいや、花嫁である以上、その覚悟は出来ているはず。
田村家のため、耐えてもらうしかない」

───襖1枚向こうに、裏切り者がいる。
トミの勘がそう叫んでいる。
その言葉に、嫌な予感がした。
嫌な予感がしたので、すたこらさっさと逃げたいところだが、逃げようとした時に、嫌な予感は的中した。
[大文字][明朝体]「政宗には消えてもらおう」[/明朝体][/大文字]
トミはどっと汗をかいた。
暑い夏の汗ではなく、腹を壊した時のような、悪寒がした時の『冷や汗』だ。
(今、私はどうするべき? 勝手に処置すべき? それとも政宗様に讒言すべき? いいえ、でも、私はそこまで偉い人間ではない。ただの農民であり、忍者だ)
そして、トミは冷静になろうと考え、その夜は寝た。

───翌朝───
「喜多さま、いらっしゃいますか」
トミは、片倉小十郎の姉、片倉喜多の部屋に来た。
昨日の出来事を知らせるために。
「トミね。いらっしゃいな」
「恐れ入ります」
「良いのよ、別に。ところで、どうしたのかしら?」
「実は」
トミは語った。
昨日の夜、田村家の従者が謀反を企てていると。
そして、姫を馬鹿にしていると。
話していると、だんだん、花を活けている喜多の顔が引きつっていった。
「それは…、うちにとっても田村にとっても大変なことだわ…」
「はい…」
「ええっと、昨晩実行されなかったってことは、いつ起こるか分からないわね。小十郎に報告しておくわ」
喜多は賢い。喜多が男であれば、なんぼか良かったのにとよく思ってしまう。
「それで…私は? 何をすれば?」
仕事を欲しがるトミの肩に、とんと手を置いて、
「あなたはこれで充分。問題事があったら呼ぶわ。それまではゆっくり休んで頂戴」
とにっこりと微笑んだ。

作者メッセージ

ついに祝言を挙げましたね!
トミにはたくさんの仕事が待っている予感!
ぜひぜひ、コメントしてくださいね!

2025/04/26 22:18

晴友真弥花 ID:≫ 1rO9Bbo/Mf5vI
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 10

コメント
[2]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL