狐物語
「おじゃましまーす」恭一郎がそう言い、狐野葉の家の玄関を上がる。「なんで恭一郎が私の家に…???」狐野葉はいまだに理由をわかっていない。まぁ、それもそのはず、何も教えてもらってないから。ガタンッと、狐野葉と恭一郎を椅子に座らせた葉菜子は、狐野葉にこう伝えた。「狐野葉、あなたももう15才になったわ…だから、行ってもらうわよ、[下線]「狐の嫁入り」[/下線]に」……5秒ほど沈黙が続いた後、「[太字][大文字]え゛え゛え゛…!?!?!?[/大文字][/太字]」という叫びが響いた。「え?なんで?」狐野葉はすぐそう返した。すると恭一郎が「お前知らなかったのか?ていうか気づいてなかったのか?俺が狐なの…」……5秒ほど沈黙が続いた後、「[太字][大文字]え゛え゛え゛!?!?!?[/大文字][/太字]」という叫びがまた響いた。