狐物語
「狐野葉、誕生日おめでとう!」「おめでとー」「おめでたー!」
今日は狐野葉の10才の誕生日。
「みんなありがとー!!」と、元気な声で言うこの人…いや、この狐が椛 狐野葉(もみじ このは)である。
色んな狐の親戚たちが、狐野葉の住む「椛山」に集まり、誕生日パーティをやっている中、狐野葉のおじいちゃんである、椛 狐太郎(もみじ こたろう)が、狐野葉にこう言った。
「狐野葉、今から誕生日プレゼントをやる…何をもらうか覚えているか?」
狐野葉は、「もちろん!」と元気な声で返事をし、家を飛び出した。狐は10才の誕生日から、化ける修行を初めるのだ。だが、みなさんの想像だと、色んなモノに化けれると思うだろう。残念ながら、普通の狐は1匹につき、1つまでしか化けれない。しかも動物。物にはなれない。なので、狐野葉は何に化けるかを決めに家を飛び出したのだ。
「…何かいーのあるかなぁ」狐野葉は巣にいるヒナたちを見ながらぼそっとつぶやいた。すると、どこからか「カーーーーーーッ!!!」という大きな鳴き声が聞こえた。狐野葉はびっくりしてキョロキョロ周りを見るが、何もいない。すると、上から「カーーーーーッ!!」と大きい鳴き声を出しながら、こっちに何かが突っ込んでくる…タカだ!!!きっとタカはヒナが狙われていると勘違いし、狐野葉をなんとかしようとしたのだろう。するとタカは狐野葉を足で掴み、空高くから落とした。
「ギャーーーーーーーーーーーー!?!?!?」
狐野葉は、「あ、もうだめだ…」という気持ちだった。確かに誰が見ても絶体絶命の状態。ヒューーーーーーー……ボトッ
「…え?」狐野葉は何かに受け止められて、まだ生きていた。
「びっくりした…大丈夫?」
狐野葉を受け止めたのは人間だった。すると、その人間は、こう言い出した。
「こんにちは狐さん。大丈夫?僕は佐久真。椛山に遠足に来てるんだ。」
狐野葉を受け止めたのは佐久真という小学生。たまたまここにいたらしい。「おーい佐久真!早く行かないと置いてかれるぞー」と、佐久真の友達が呼んでいる。「それじゃあ僕行くね。バイバイ!」佐久真は手を振りながら、その友達の後を追いかけた。そこで狐野葉は決心した。
「私…人間になる!」
今日は狐野葉の10才の誕生日。
「みんなありがとー!!」と、元気な声で言うこの人…いや、この狐が椛 狐野葉(もみじ このは)である。
色んな狐の親戚たちが、狐野葉の住む「椛山」に集まり、誕生日パーティをやっている中、狐野葉のおじいちゃんである、椛 狐太郎(もみじ こたろう)が、狐野葉にこう言った。
「狐野葉、今から誕生日プレゼントをやる…何をもらうか覚えているか?」
狐野葉は、「もちろん!」と元気な声で返事をし、家を飛び出した。狐は10才の誕生日から、化ける修行を初めるのだ。だが、みなさんの想像だと、色んなモノに化けれると思うだろう。残念ながら、普通の狐は1匹につき、1つまでしか化けれない。しかも動物。物にはなれない。なので、狐野葉は何に化けるかを決めに家を飛び出したのだ。
「…何かいーのあるかなぁ」狐野葉は巣にいるヒナたちを見ながらぼそっとつぶやいた。すると、どこからか「カーーーーーーッ!!!」という大きな鳴き声が聞こえた。狐野葉はびっくりしてキョロキョロ周りを見るが、何もいない。すると、上から「カーーーーーッ!!」と大きい鳴き声を出しながら、こっちに何かが突っ込んでくる…タカだ!!!きっとタカはヒナが狙われていると勘違いし、狐野葉をなんとかしようとしたのだろう。するとタカは狐野葉を足で掴み、空高くから落とした。
「ギャーーーーーーーーーーーー!?!?!?」
狐野葉は、「あ、もうだめだ…」という気持ちだった。確かに誰が見ても絶体絶命の状態。ヒューーーーーーー……ボトッ
「…え?」狐野葉は何かに受け止められて、まだ生きていた。
「びっくりした…大丈夫?」
狐野葉を受け止めたのは人間だった。すると、その人間は、こう言い出した。
「こんにちは狐さん。大丈夫?僕は佐久真。椛山に遠足に来てるんだ。」
狐野葉を受け止めたのは佐久真という小学生。たまたまここにいたらしい。「おーい佐久真!早く行かないと置いてかれるぞー」と、佐久真の友達が呼んでいる。「それじゃあ僕行くね。バイバイ!」佐久真は手を振りながら、その友達の後を追いかけた。そこで狐野葉は決心した。
「私…人間になる!」