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ゆる勇!〜世界一ゆるい勇者養成学校〜

#3

遠足なのにモンスター!?実況、パニック中!

 ある日の朝。
 俺は今、謎の生き物たちに囲まれていた。

「ちょ、えっ!?おい!なんで俺だけこんなことに!!?」

 周囲にはカラフルなスライム、しゃべるカカシ、空を飛ぶ魚。
 なんで俺だけ「魔物とふれあい体験」に単身放り込まれてるの!?

【📄校外授業のしおり】

本日の課題:「魔物と友達になろう!」

選ばれし代表:ツキミ・カナメ(実況魔法の効果検証のため)

持ち物:特になし(スリルで対応)

「説明がヒドすぎるぅぅぅうう!!」

【📣クロくんアナウンス:「実況者には過酷な運命がつきものです」】

「そういうのは配信者が人気投票で脱落するときだけだろ!!?」

「ツッキーがんばれ〜、私はこの木陰で観察してるね〜」
 イーラが魔法陣をスケッチしながら手を振っていた。超のんきだ。

「ツキミくん、実況が高まると魔物も心開くらしいよ〜。あ、ちなみに私は保健室にいるね〜」
 ミドリ先生、なぜか遠隔で通話中。来てよ。

「……ふーん。実況か……」
 と、そこに現れたのが、魔王の息子・ルード。相変わらずの無表情。

「君のツッコミ、なかなか面白い。録音して、寝る前に聞いてる」

「なんで俺の苦労が“睡眠用BGM”みたいになってんだよ!?」

 そのとき、俺の周囲にいたスライムが一匹、プルプルと震え始めた。

「……え、なに?ヤな予感しかしないんだけど」

 ぷしゅ〜〜〜〜っ!!

 スライムが弾けた。

 中から出てきたのは……ミニドラゴン!!!

「なんで!?え、なんでスライムから進化して出てきたの!?ポケm——いやファn——いや、何か違う何か!?」

「ツキミくん実況MAX!魔物のテンションが連動してるよ〜〜」

「やめろやあああああああ!!!!」

 そのときだった。

 バチッ、と空気が弾けたような音とともに、俺の頭に光のヘッドセットが現れた。

《実況魔法・進化形態:フィールド中継モード 起動》

「えっ……なにこれ……うわ、ちょ、勝手に喋ってる!?」

「えー、現場のツキミです!現在こちら、謎のミニドラゴンがなぜかじゃれついてきてます!牙あるけどガチでかわいいです!でも噛んでる!!いや痛い痛い痛い!!やめてえええ!!」

【📣クロくんアナウンス:「実況レベル:★☆☆☆☆ → ★★★★☆」】
【📣勇者学園生徒アンケート:『実況もっとやって』:92%】

「なんで人気出てんの俺だけなんだよ!!しかも使われ方がひどい!!」

 そして。

「……なんかもう、やけくそだ……。実況しながら魔物と触れ合うのも、授業なんだよな?」

「そだよ〜。てか、それで仲良くなったら単位出るよ〜。あとアイス券もらえる〜」

「それならやるわ!!!」

「さあ今!俺の横にはドラゴン!後ろにはスライム!右からカカシがカカカとダンス中!勇者とは、なんなんだ!!!?」

【📣クロくんアナウンス:「実況魔法、全国ランキング入りしました。現在、校内1位」】

「やめてえええええええええええ!!!」

作者メッセージ

【📣クロくんアナウンス】

「ピンポンパンポ〜ン♪
今日も『ゆる勇学園』を見てくれてありがと〜!

ツキミくん、実況魔法がまさかの進化でモンスターと大はしゃぎ☆
今回の実況、クロくん的には★4.5評価だよ!
あとルードくん、録音してるなら音質こだわってね〜📼(クロくん編集部より)

次回もドタバタと癒しと謎の成長に乞うご期待〜!

【📣クロくんアナウンス:それじゃあ次回も、“ON AIR”でお会いしましょ〜📺✨】」

2025/04/26 20:38

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