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ゆる勇!〜世界一ゆるい勇者養成学校〜

#2

実況魔法が発動!?昼寝からの開幕ダッシュ!!

朝。

「……あの、これほんとに“授業”ですか?」

俺は教室で叫んでいた。いや、叫ばずにはいられなかった。

なぜなら、目の前の黒板に書かれていた科目は——

「1限:昼寝をしてマナを整える(実技)」

 ……どうして俺は、16歳にしてここまで“ふわっとした現実”に向き合わねばならないのか。

「ツッキー、静かにしないと眠れないよぉ……」

 机に突っ伏していたネムが、まるで猫のように俺の腕に頭を乗せてきた。ずしっ……もっちりしてる。

「いや、だから寝るなって!いや寝る授業だけど!でもなんで俺の腕を枕にする!?」

「だって今日のマナは君のツッコミが心地いいから……」

「どんな感覚だよ!!」

 ガタン!

 ツッコミの勢いで椅子が倒れた瞬間——

「おっ、発動しましたね〜」

 教室の後方で眠そうにアクビしていた教師、ミドリ先生がポツリと言った。

「ツキミくんの“実況魔法”、目覚めましたよ〜。ツッコミエネルギーが一定値を超えると、**『全校ネット配信モード』**になります〜」

「はああああ!?!?」

 その瞬間、教室の壁に設置された謎の水晶が輝き、俺の声が校内全体に響き渡った。

「今日の授業、なんで寝るだけなんだよォォォ!?!?!?」

 —実況魔法:《ON AIR》発動中—

「うるさいってば〜。今いいとこなのにぃ……」

「夢の中で勇者免許取ったのに、今の叫びで試験落ちた気がするわ〜」

 寝言か!?全部寝言か!!?

「んっふっふ〜〜〜♪ 実況キター☆こっちはちゃーんと聞こえてるよ!」

 屋上から魔法陣ごと降ってきたのは、イーラだった。登場が派手すぎる。あと絵の具くさい。

「ツキミくん、実況魔法いいじゃん!授業のBGMにするね〜。私の魔法、ノリで変わるからさ!」

「やめて!?俺のツッコミで火柱とか上がったら困るんだけど!?」

「大丈夫大丈夫、今んとこ小動物が踊り出すくらいだよ!」

「それはそれで困るわ!!」

 そして突如、バン!とドアが開いた。

「みんな〜、大変だ〜〜〜〜〜!!!」

 剣術教師・ゴウ先生が教室になだれこんできた。すでに息切れしてる。何があった?

「校内で飼ってたスライムが、全員ネムくんの教室に集まって、**“全体癒しフィールド”**になってるぅぅぅ!!学園全体が眠気に包まれてるぅぅぅぅ!!!」

 俺が見ると、ネムの周囲でスライムが円陣を組み、もはや「魔法陣」になっていた。

「……ねえ、これって普通?」

「いや、異常どころか国家レベルの異常事態だよ!!!」

【📣 校内アナウンス:勇者候補ツキミ・カナメ氏、実況チャンネルをもう少し抑えてください。先生たちが寝はじめています。】

「おいッ!?誰だアナウンスしてんの!?まさか黒板か!?黒板がしゃべってんのか!?」

【📣 ピンポンパンポン♪ ちなみに黒板の名前は“クロくん”です。友達募集中。】

「余計な情報いらねええええええ!!!!」

作者メッセージ

いやもうさ、授業が“昼寝”ってどういうこと!?ツッコミ魔法発動するわ、全校放送されるわ、スライム集まって癒しフィールドになるわで、俺の平穏な学園生活どこ行った!?……ってことで、今回も読んでくれてありがとう。ネムとかスピカとか、クセ強メンツに囲まれてるけど、俺なりに頑張るから、これからもよろしくな!

ツキミ

2025/04/25 18:25

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