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ゆる勇!〜世界一ゆるい勇者養成学校〜

#11

卒業試験!魔王の謎の試練でついに…?

 ついにやってきた、勇者養成学校の卒業試験の日。ツキミたちは校内に集合し、試験の内容を待っていた。

「お前、卒業試験って何すんだろうな?」

「たぶん、また変なことだよ。魔王様のことだから、絶対に普通じゃないと思う」

 ツキミがしみじみと言うと、イーラがノリノリで言った。

「でも、せっかく卒業試験だし、魔王様にサプライズで楽しませてもらいたいよね〜!」

「お前、試験なのに楽しむことに重点置いてるだろ…」

 ツキミがツッコミを入れると、突然、教室の扉が開き、魔王様が登場した。

「みんな、集まってくれてありがとう!さぁ、君たちが卒業試験を受ける場所を発表するよ!」

「えっ、どこで試験するんですか?」

「今回の試験会場は…魔王城の最深部!」

 みんなが一斉に驚いた。

「えええ!?また魔王城かよ!」

「ここまで来たら、もう慣れたけどさ、最深部って…本当にヤバい所だよな?」

 ツキミが不安そうに呟くと、魔王様はにっこりと笑いながら言った。

「心配しないで!最深部に行くだけで、君たちは本当に勇者になれるかどうかがわかるから!」

「それだけでわかるんですか?」

「うん。魔王城の最深部には、君たちが勇者として相応しいかを見極める試練があるんだ!」

「……でも、それってどういう試練なんですか?」

 ツキミが尋ねると、魔王様は少し考え込んだ。

「う〜ん、それは言えないなぁ〜。試験は、君たちがその場で自分で感じ取るものだから!」

「なんだそりゃ!?」

「でも、頑張ってね!君たちが卒業するのを楽しみにしてるよ!」

 魔王様に導かれ、ツキミたちは魔王城の最深部へ向かう。

「本当に最深部に行くんだな…」

「いや、ちょっと怖いんだけど…」

 最深部への道のりは、普通の勇者養成学校の道とは比べ物にならないほど険しい。壁には古い絵が描かれ、時折ゴツゴツした岩を越えながら進んでいく。

「これ、普通の試験じゃないよな?」

「お前、今さら気づいたのか?」

 ツキミが呆れ顔で言うと、ネムがぼーっとしていたが、どこからか寝袋を取り出してまた寝始めた。

「寝てんじゃねぇ!!!」

 ルードが慌ててネムを起こし、みんなでなんとか進んでいくと、ついに最深部に到達した。

「到着した…!」

 目の前には、巨大な扉があった。その扉には、**「勇者の試練」**と書かれた古びた看板が掛けられている。

「これが試練の扉か…」

「いよいよか…!」

 みんなが緊張しながら扉を開けると、そこには広大な空間が広がっていた。その空間には、巨大な魔法陣が描かれており、その中央には、何もない空間が広がっている。

「何もない…?」

「え?これが試練なのか?」

 ツキミが首をかしげていると、魔王様がにこやかに言った。

「さぁ、君たちの試練が今から始まるよ!一つの魔法を使って、この空間を変えるんだ!」

「…魔法?」

「試練って、それだけかよ!?魔法で空間を変えればいいだけなんて、簡単すぎない!?」

「その通り!でも、使う魔法は君たちに任せるよ。自分の力を信じて、試験をクリアするんだ!」

「おいおい、これだけで本当に卒業できるのか?」

 ツキミが不安げに言うと、魔王様はうっとりとした表情で言った。

「試練を乗り越えたら、君たちは本物の勇者だよ!頑張ってね!」

 ツキミたちはそれぞれ、魔法を使い始めた。

「よし、まずは僕が魔法で空間を変える!」

 イーラが魔法陣を描きながら言った。その魔法は、見た目にとても華やかだったが、空間を変えるにはやや力不足だった。

「うーん、これじゃ足りないな」

 イーラが少し肩を落としていると、次はルードが剣を取り出した。

「俺は、剣で空間を切り裂いてみるぜ!」

 その剣を一振りすると、空間が微かに歪んだが、あまり大きな変化はなかった。

「おっと、まだ試練をクリアするには足りないか」

 ツキミは考え込む。

「どうすればいいんだ…?」

 その時、ふと目の前にバナナの皮が現れた。

「え、またバナナ!?」

「またバナナ!?こんなところで何やってんだよ!?」

「う〜ん、バナナの皮、うまく使えば…」

 ツキミは不思議に思いながらも、バナナの皮を拾い上げた。

【📣クロくんアナウンス:「試験終了!そして驚愕の結果が待っている!」】

作者メッセージ

読んでくれてありがと〜っ!卒業試験、まさかのバナナ登場でビックリだったよね!?
でもでも、これからが本番!次回もドキドキ展開まちがいなし☆
ツキミたちの活躍、応援よろしくね〜!ばいば〜いっ♪🍌

イーラ

2025/05/04 20:50

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