目が覚めたらワールドトラベラーになっていた!?
「……………」
沈黙の中、足音だけが路地に響き渡る。
「……………ねぇ、なんか、喋ってよ」
あまりの静けさに耐えきれず、薄利は思わず話かけた。
「いきなりいわれても……」
○○は当然の反応をして、また路地に沈黙が戻る。
「[明朝体]────フヒュゥゥゥルルル………[/明朝体]」
後ろから風が追いかけてくる。そ……と肩を触れられた気がした。だが振り返らない。警告の中に新たに見つけたものがあったからだ。それは、『此処から先、[明朝体]井戸が見えるまで[/明朝体]何があっても[明朝体]振り向くな[/明朝体]』という、距離を指定した警告だった。2つの筆跡で書かれたあとがあったが、二人はそれに気づかず、井戸とやらが見えるまで後ろを振り向かないようにしていた。
……だが、二人の場合は振り向いて戦ったほうが良かったのかもしれない。
[大文字][明朝体][太字] ─────真後ろに、彼女はいるのだから。[/太字][/明朝体][/大文字]
しばらくして、彼らは井戸にたどり着いた。とても深そうな、真っ黒な井戸。上から眺めていると、ふと真後ろになにかだ立っているのが写った。
「うわぁぁぁぁぁ!!!!????」
○○と薄利は思わず振り返る───振り返ってしまった。
「[明朝体]────フヒュゥゥゥルルル………[/明朝体]」
[中央寄せ][大文字][明朝体][太字]ドンッ[/太字][/明朝体][/大文字][/中央寄せ]
彼女……、『ひきこさん』は○○たちを井戸の底へと突き飛ばしてしまった。
「[明朝体]────フヒュゥゥゥルルル………[/明朝体]」
『ひきこさん』は、嘲笑っているような気がした。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
二人の悲鳴が交錯する。○○は意を決してスキルを使うことにする。こんなに深い井戸、100%助けなんて来ない。
「くっ……!!!! 『スキル発動』!!」
「キャッ!? 何!?」
二人の転移先は。
「「お菓子の国〜〜〜!?」」
沈黙の中、足音だけが路地に響き渡る。
「……………ねぇ、なんか、喋ってよ」
あまりの静けさに耐えきれず、薄利は思わず話かけた。
「いきなりいわれても……」
○○は当然の反応をして、また路地に沈黙が戻る。
「[明朝体]────フヒュゥゥゥルルル………[/明朝体]」
後ろから風が追いかけてくる。そ……と肩を触れられた気がした。だが振り返らない。警告の中に新たに見つけたものがあったからだ。それは、『此処から先、[明朝体]井戸が見えるまで[/明朝体]何があっても[明朝体]振り向くな[/明朝体]』という、距離を指定した警告だった。2つの筆跡で書かれたあとがあったが、二人はそれに気づかず、井戸とやらが見えるまで後ろを振り向かないようにしていた。
……だが、二人の場合は振り向いて戦ったほうが良かったのかもしれない。
[大文字][明朝体][太字] ─────真後ろに、彼女はいるのだから。[/太字][/明朝体][/大文字]
しばらくして、彼らは井戸にたどり着いた。とても深そうな、真っ黒な井戸。上から眺めていると、ふと真後ろになにかだ立っているのが写った。
「うわぁぁぁぁぁ!!!!????」
○○と薄利は思わず振り返る───振り返ってしまった。
「[明朝体]────フヒュゥゥゥルルル………[/明朝体]」
[中央寄せ][大文字][明朝体][太字]ドンッ[/太字][/明朝体][/大文字][/中央寄せ]
彼女……、『ひきこさん』は○○たちを井戸の底へと突き飛ばしてしまった。
「[明朝体]────フヒュゥゥゥルルル………[/明朝体]」
『ひきこさん』は、嘲笑っているような気がした。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
二人の悲鳴が交錯する。○○は意を決してスキルを使うことにする。こんなに深い井戸、100%助けなんて来ない。
「くっ……!!!! 『スキル発動』!!」
「キャッ!? 何!?」
二人の転移先は。
「「お菓子の国〜〜〜!?」」