目が覚めたらワールドトラベラーになっていた!?
「・・・・・・・、ここ、さっきも通ったよな・・・?」
「えぇ、そうね・・・」
歩いても歩いても、同じ曲がり角、同じ落書きが繰り返される。
しかし、ここで○○は違和感を覚える。
「ん・・・?おい、これ見ろ」
『肉塊を見たら気をつけろ』
壁にはそう書かれていた。ほかにも、
『引き込まれるな』、『見ちゃいけない』、『寒気を感じたら引き返せ』など、たくさんの警告メッセージがなぐり書きされていた。
「何よ、これ・・・」
「知るかよ、まぁ、警告どおりにしたほうがいいんじゃないか?」
と、薄利はここで考え込む。
「出られない路地、引き込まれるな、肉塊・・・どこかで聞いたことがある気がするのよね・・・」
すると薄利はおもむろにタブpcを取り出し、何かを検索し始めた。
「・・・!でたわ、これよ!」
[大文字][中央寄せ][太字][明朝体]『ひきこさん』[/明朝体][/太字][/中央寄せ][/大文字]
『ひきこさん』は、日本で広まった都市伝説の一種で、いじめや虐待を受けてひきこもりになった女性が、その恨みから子供を襲うというものです。『ひきこさん』は、路地などに出没、視界が狭くなった小中学生を襲い、肉塊になるまで引きずり回すという恐ろしい女性です。
「こっわ・・・」
「どうして気づかなかったのかしら・・・、これは[太字]以前解決したもの[/太字]だったのに・・・」
以前解決した。ならばすぐにでも解決できるということか。
「なら、さっさとここから出ようぜ?」
「無理よ、前とは状況が違うもの。『ひきこさん』は実際に出会って攻撃をぶつけないと倒せないんだもの」
薄利は「それに・・・」と、口調を濁した。
「キュ、急に黙らないでくれよ、何だよ??」
○○は恐ろしくなって続きを促した。
「・・・・・・それに、路地などに出没って書いてあるけど、本来学校のそばに出るものなの。伝説が変わってるのよ、おかしいと思わない?」
「ソ、そんな事言われても・・・」
わかるわけない、伝説が変わったとか知らないし・・・。
「というか、前回はどうやって倒したんだよ?」
「決まってるでしょ、私の魔法<ブレスィング>で倒したのよ。恵み、恩恵、幸いといった意味があるの」
へぇ〜、そんな意味合いがあったのか。たしかにその魔法ならひきこさんってやつにも聞きそうかも。だっていじめとかが原因でなんかなったって話だし?
「って、そんなことより、今はこの状況をどうするかよ」
「う〜ん、とりあえず1からこの警告メッセージ見ていかないか?まだまだたくさんあるみたいだし。で、見つけたやつはとりあえずそのパソコンに打ち込めばいい」
「それ名案、早速そうしましょ!」
それから1時間後・・・
「とりあえず、集まった警告を見返していこう」
『肉塊を見たら気をつけろ』『引き込まれるな』『見ちゃいけない』『寒気を感じたら引き返せ』『赤はダメ』『[明朝体]上は見るな[/明朝体]』『壁を直接さわるな』『[明朝体]下を見るな[/明朝体]』『地図を作るな』『歌声が聞こえたら耳をふさげ』『走るな』『壁のシミには触れるな』『二人でいるなら絶対に離れるな』
「なんかいくつか理不尽なの混ざってない?」
「だな・・・、ま、そんだけ変なものがいるってことだろ・・・」
『二人でいるなら絶対に離れるな』。二人はがっしり手を繋いで歩くのだった・・・
「えぇ、そうね・・・」
歩いても歩いても、同じ曲がり角、同じ落書きが繰り返される。
しかし、ここで○○は違和感を覚える。
「ん・・・?おい、これ見ろ」
『肉塊を見たら気をつけろ』
壁にはそう書かれていた。ほかにも、
『引き込まれるな』、『見ちゃいけない』、『寒気を感じたら引き返せ』など、たくさんの警告メッセージがなぐり書きされていた。
「何よ、これ・・・」
「知るかよ、まぁ、警告どおりにしたほうがいいんじゃないか?」
と、薄利はここで考え込む。
「出られない路地、引き込まれるな、肉塊・・・どこかで聞いたことがある気がするのよね・・・」
すると薄利はおもむろにタブpcを取り出し、何かを検索し始めた。
「・・・!でたわ、これよ!」
[大文字][中央寄せ][太字][明朝体]『ひきこさん』[/明朝体][/太字][/中央寄せ][/大文字]
『ひきこさん』は、日本で広まった都市伝説の一種で、いじめや虐待を受けてひきこもりになった女性が、その恨みから子供を襲うというものです。『ひきこさん』は、路地などに出没、視界が狭くなった小中学生を襲い、肉塊になるまで引きずり回すという恐ろしい女性です。
「こっわ・・・」
「どうして気づかなかったのかしら・・・、これは[太字]以前解決したもの[/太字]だったのに・・・」
以前解決した。ならばすぐにでも解決できるということか。
「なら、さっさとここから出ようぜ?」
「無理よ、前とは状況が違うもの。『ひきこさん』は実際に出会って攻撃をぶつけないと倒せないんだもの」
薄利は「それに・・・」と、口調を濁した。
「キュ、急に黙らないでくれよ、何だよ??」
○○は恐ろしくなって続きを促した。
「・・・・・・それに、路地などに出没って書いてあるけど、本来学校のそばに出るものなの。伝説が変わってるのよ、おかしいと思わない?」
「ソ、そんな事言われても・・・」
わかるわけない、伝説が変わったとか知らないし・・・。
「というか、前回はどうやって倒したんだよ?」
「決まってるでしょ、私の魔法<ブレスィング>で倒したのよ。恵み、恩恵、幸いといった意味があるの」
へぇ〜、そんな意味合いがあったのか。たしかにその魔法ならひきこさんってやつにも聞きそうかも。だっていじめとかが原因でなんかなったって話だし?
「って、そんなことより、今はこの状況をどうするかよ」
「う〜ん、とりあえず1からこの警告メッセージ見ていかないか?まだまだたくさんあるみたいだし。で、見つけたやつはとりあえずそのパソコンに打ち込めばいい」
「それ名案、早速そうしましょ!」
それから1時間後・・・
「とりあえず、集まった警告を見返していこう」
『肉塊を見たら気をつけろ』『引き込まれるな』『見ちゃいけない』『寒気を感じたら引き返せ』『赤はダメ』『[明朝体]上は見るな[/明朝体]』『壁を直接さわるな』『[明朝体]下を見るな[/明朝体]』『地図を作るな』『歌声が聞こえたら耳をふさげ』『走るな』『壁のシミには触れるな』『二人でいるなら絶対に離れるな』
「なんかいくつか理不尽なの混ざってない?」
「だな・・・、ま、そんだけ変なものがいるってことだろ・・・」
『二人でいるなら絶対に離れるな』。二人はがっしり手を繋いで歩くのだった・・・