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焔の信長 〜天魔転生記〜

#1

炎の朝

火の粉が夜空を焦がし、京の町を赤く染めていた。
六月二日、天正十年――本能寺にて、織田信長は裏切りの炎に包まれていた。

「……敵は……光秀、か」

焼け崩れる柱に背を預け、信長はうめくように名を呟いた。
甲冑の隙間から血が滲み、左腕はすでに動かぬ。だが、その眼だけはまだ死んでいなかった。

(なぜだ……光秀。貴様も、天下を夢見たはずだ……)

あれほどの才を持ち、あれほど信を置いた男が、なぜこのような裏切りを――。
だが、その答えを聞く間もなく、炎は天井を突き破り、天へと昇っていく。

そのときだった。

(――汝、怒りを抱け)

耳元に囁く声があった。いや、心の奥に直接響く、異形の声。

(汝が燃やした天下。その焔を我に委ねよ。我は“焔魔”)

「……誰だ」

(死を超えよ、信長よ。天すらも焼き尽くす者となれ)

炎の中、信長の両眼に紅蓮の光が灯る。
死を拒絶する意志。裏切りを許さぬ怒り。そして、まだ果たしていない天下の夢。

「……余はまだ、終わってはおらぬ……!」

その瞬間、信長の体は光と共に崩れ、炎と一体となって空へと消えた――
いや、燃え尽きることなく、“異界”へと堕ちていったのだった。

2025/04/23 21:35

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