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またもや 怪異パロ 。
稲荷崎 main です 。

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二次創作
《 HQ 》 # 狐 の 窓 ? ¿

#2

第一話

― ― ―







?  「  行ってきます  」




誰 も 返事 を する 訳 の ない 寮 の 部屋 に そう 告げ 、 扉 を 閉じる 。


扉 に 鍵 を 掛けて 顔 を 上げる と 、

同じく 誰 も 居ない 静か な 廊下 が 伸びていた 。




私の名前は 『 [漢字]佐狐[/漢字][ふりがな]さこ[/ふりがな][漢字]山[/漢字][ふりがな]やま[/ふりがな] [漢字]柚[/漢字][ふりがな]ゆず[/ふりがな] 』 。


ここ 、 [漢字]稲荷[/漢字][ふりがな]いなり[/ふりがな][漢字]崎[/漢字][ふりがな]ざき[/ふりがな]高校の二年生である 。

部活 は 何処 にも 所属 して おらず 、

そう 大して 疲れる こと も なく 悠々 と 過ごして いる 。


友達関係 を 作る 上 で の モットー は 広く 浅く 、

ぼっち には ならない よう に 上手い こと 調節 して いる 。


まあ 、 要 は 他人 の 人生 の 脇役 に 回る よう な 人間 で ある 。




寮 の 玄関 から 外 に 出て 、 校門 を 目指す 。

今 の 時間帯 だと 、 生徒 の 数 が 多い 。


まだ 時間 が あるから と 部屋 に 居る のか 寮 から 出て くる 人 は 少ない が 、

外部 から の 登校者 が 続々 と 校門 を 潜っていく 。


学校 の 斜め 向かい に 位置 する この 寮 に は 、

全校 の 約 五割 が 住んで いる らしい 。




そう 、 あの人たちも __




もぶ 「  ねえ 見て 、 [漢字]侑[/漢字][ふりがな]あつむ[/ふりがな] くん や !  」

もぶ 「  [漢字]治[/漢字][ふりがな]おさむ[/ふりがな] くん も いる 、 今日 も かっこええ なぁ …  」




そんな 言葉 を 背 に 受け ながら 、 二人 の 男子 が 校門 を 潜って いく 。


女子 たち の 声 は 耳 に 入って いない のか 、

はたまた 聞こえない フリ を している のか 。


美しく 整った 顔立ち は 良く 似ていて 、

違う 点 と 言えば 髪色 と 前髪 の 分け目 くらい だろう 。




この 二人 は 言う まで も 無く 双子 で 、

同じ 二年生 ながら 男子 バレー 部 の レギュラー だと いう 。


その 活躍 ぶり と 整った 容姿 [漢字]故[/漢字][ふりがな]ゆえ[/ふりがな] 、

女子 の ファン を 数え 切れない ほど 抱えて いる らしい 。




金髪で 、 どちらか と 言えば 明るくて [漢字]喧[/漢字][ふりがな]やかま[/ふりがな]しい のが 『 [漢字]宮[/漢字][ふりがな]みや[/ふりがな] [漢字]侑[/漢字][ふりがな]あつむ[/ふりがな] 』 。

銀髪で 、 どちらか と 言えば 落ち着いて いる のが 『 [漢字]宮[/漢字][ふりがな]みや[/ふりがな] [漢字]治[/漢字][ふりがな]おさむ[/ふりがな] 』 。


ファン の 中 でも 、 かなり 派閥 は 分かれて いる ようだ 。




?  「  なあ [漢字]治[/漢字][ふりがな]サム[/ふりがな] 、 今日 何 の テスト やった っけ  」

?  「  俺 が 知る 訳 無い やろ 。  クラス ちゃう っちゅう ねん  」

?  「  せやった わ 、 ほな [漢字]銀[/漢字][ふりがな]ぎん[/ふりがな] に 聞こ  」

?  「  始め から そう せい [漢字]阿呆[/漢字][ふりがな]アホ[/ふりがな]  」

?  「  あぁん !?  喧しい わ ボケ !!  」




二人 は お互い を 睨み 合った 後 、

[漢字]殆[/漢字][ふりがな]ほとん[/ふりがな]ど 同時 に 校舎 に 向かって 駆け 出して 行った 。




足音 も 見た目 も [漢字]煩[/漢字][ふりがな]うるさ[/ふりがな]い 。

ぶっちゃけ 、 あまり 好き では 無い 部類 の 男子 である 。




柚  「  … 喧し 、  」




思わず ぽつり と そう [漢字]溢[/漢字][ふりがな]こぼ[/ふりがな]した とき 、 誰か に 右肩 を ぽん と 叩かれた 。




?  「  __ ごめん 、 あいつ ら 煩い よね 。

      これ あげる から 、 許して やって よ  」




そんな 声 の した 方向 に 顔 を 上げる と 、

涼しげ な 切れ長 の 目 を 持った 高身長 の 男子 が 飴 を 差し出して きて いた 。




柚  「  あ 、 いえ 、 そんな  」

?  「  良いから 良いから 。  

      俺 あいつら と 同じ 部活 だから さ 、 連帯責任 みたい な ?  」




そう 言って 笑った 切れ長 の 目 の 男子 は 、

私 に 半ば 強引 に 飴 を 押し付ける と そのまま 歩いて行った 。




あれ は 確か 、 双子 と 同じ バレー 部 の 『 [漢字]角名[/漢字][ふりがな]すな[/ふりがな] [漢字]倫[/漢字][ふりがな]りん[/ふりがな][漢字]太[/漢字][ふりがな]た[/ふりがな][漢字]郎[/漢字][ふりがな]ろう[/ふりがな] 』 だった はず …




柚  「  … 如何 でも ええ か  」




押し付け られた 飴 を 鞄 に 突っ込み 、 私 は また 歩き 出した 。













作者メッセージ

漢字多めで書いて行くつもりなので 、
難しいだろうなと思った漢字のみ振り仮名を付けています 。

さぁてこの三人はこれからどう関わってくるのか ...

さこっちゃんはどうなるのでしょうか 。

2025/05/13 22:14

ゆずぽんず ID:≫ 9gylS4L7.DM2U
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