とりあえず、状況を整理したい。○○は警察にそう断って外に出た。
「異世界・・・？どうしてこんなことに・・・、わたしは、魔物たちを、守りたくって、今まで鍛錬してきたのに、グスッ、これじゃぁ皆を守れない・・・。ねぇ、どうすればいいの・・・?」
警察は、陰ながらその様子を見ている。どうやら本当に異世界から来たらしい。いやそんな馬鹿な、あれは漫画や小説の中の話だ。でもあの姿どう説明するんだよ。
[中央寄せ][明朝体]ひそひそ・・・　こそこそ・・・[/明朝体][/中央寄せ]
「.........聞こえている!!!黙っていろ.........!!!!」
[中央寄せ][明朝体]ひそひそ・・・　こそこそ・・・[/明朝体][/中央寄せ]
「うるさい.........うるさい.........」
[中央寄せ][明朝体]ひそひそ・・・　こそこそ・・・[/明朝体][/中央寄せ]
「うぅぅぅぅぅぅ.........」
[中央寄せ][明朝体]ひそひそ・・・　こそこそ・・・[/明朝体][/中央寄せ]
「うあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
○○はとうとう耐えきれなくなって、夜の東京を走り出した。まだひそひそ、こそこそ、嘲る声が聞こえてくる。うるさい、うるさい、うるさい。
「あぁああっぁぁあぁあっぁぁあっぁあっぁ!!!!!!!」
魔王は泣きわめきながら夜の街をかけていった・・・