「うっ、うっぅぅ...うぁぁ......」
○○は少女みたいな素顔をさらしてとうとう泣き始めてしまった。警察は、もうどうすることもできない。
　そんなとき、
「あんたさ、異世界から来たんだろ」
突然、警察に一人の少年が訪ねてきた。
「グスッ.........異世界・・・？ナニソレオイシイノ？」
「食いもんじゃねぇよ。こことは異なる世界、それが異世界だ。俺も、異世界からこの世界に迷い込んじまってなぁ...」
彼はそう言うと、魔法を使ってみせた。手のひらで炎を転がす。
「この世界には魔法、スキル、ステータス、レベル、そういったものがない。ついでに魔物とかも存在しないぜ」
○○はぽかんとした様子で話に耳を傾けている。「なんで？」とでも言いたげに。
「なんでかは知らんが、魔力の使いすぎには気をつけた方が良い。回復手段がないからな」
そう言って彼は立ち去った・・・