[大文字]魔王進軍２[/大文字]

　「お〜い、学校行くぞ〜」
青田は、眠い目をこすりながら○○を起こした。そう、今日から○○ちゃんは学校へ行くのだ！
「うむむ、なんだ？　ニンゲンでも攻めてきたか？」
「……なんでだよ、ほら、学校！　行くぞ！」
○○は、寝ぼけ眼で寝言を口走る。その様子に、学校での自己紹介が恐ろしくなる青田だったが、そんな事は言ってられない。○○の口に食パンを突っ込み急いで支度をさせる。
「ふぉ、ふぉい、やふぇろ！　くひにふっこむはぁ！　（訳　お、おい！　やめろ！　口に突っ込むなぁ！）」
着替えを済まさせたあとは髪を解く。青田は男の子なので当然櫛は持っていない。手櫛でなんとか寝癖を整える。
「ほい！　行くぞー！　遅刻するーーー!!」
「おい！　待ってってーーー!!」