「浅羽悠真：相棒ー今日も可愛いねー」



朝の光が優しく二人を包み込む。悠真はツンとした表情の隣にいるみさきを見つめ、軽い冗談を口にした。彼は頭に黄色いハチマキを巻いており、その姿はどこか無邪気で、周りの空気が明るくなるようだった。



「何言ってるのよ、バカじゃないの？」みさきは顔を赤く染めながらも、心の中では嬉しさを噛みしめていた。彼女は冷静を装っていたが、その心の奥底では悠真の言葉が胸に響いていた。彼の爽やかな笑顔は、彼女にとって唯一無二の存在だった。



この日は、対ホロウ6課の特別任務で二人は一緒に行動することになっていた。任務の内容は軽いもので、ホロウを一匹捕まえ、状況を把握することだ。でも、みさきにとってはそれ以上の意味があった。悠真と一緒に過ごす時間を、彼女は心から楽しみにしていた。



「さあ、行こうか！」悠真が元気よく言うと、みさきも頷いた。彼女の心臓が高鳴る。彼と過ごす一日が、どんな素晴らしいものになるのか、想像するだけでワクワクした。



任務が始まると、悠真はすぐに彼女の隣に立ち、しっかりとサポートしてくれた。みさきは心の中で彼に感謝しつつも、冷たい態度を取る。「あんた、ちょっとは真面目にやりなさいよ！」彼女は言ったが、その言葉にはいつもより優しさが滲んでいた。



「はいはい、でも俺はこういうの苦手なんだってば！」悠真は笑顔を崩さず返した。彼のその明るさに、みさきの心は少しずつ溶けていく。



一日が過ぎると、みさきは少し疲れていた。それでも、悠真と過ごした時間の充実感があった。任務が終わり、ふたりは近くのカフェに立ち寄ることにした。甘いものが好きなみさきは、ショーケースに並ぶケーキを見ながら目を輝かせていた。



「どれがいい？」悠真が尋ねた。



「えっと…あ、これがいいかな。」みさきは一つのケーキを指さすと、思わず頬を赤らめた。彼に可愛いと言われたばかりだったから、今度は自分が選んだケーキに照れくささを感じていた。



「お、いいセンスだね。」悠真がニヤリとしながら褒める。みさきはますます顔を赤く染め、思わず視線を逸らした。



その時、悠真が口を開いた。「みさきって、ほんとに甘いもの好きだよね。今度、一緒に自分たちでケーキ作ろうよ。」

「何言ってるの？」耳を赤くしながら「まあ別に悠真がいいなら…」

終わりです次回は浅羽悠真と一緒にケーキを作る回です！