家出小娘
お兄さんもといい、ファーミンさんと蛇を食べた翌日の朝のこと。
ずっとおんなじ場所に止まってたらマドル家の関係者に見つかる可能性があるのでこのあたりを出て行く準備を始めた。
必要な物をカバンに詰め込んでいき、蛇を焼いてた焚き火はまだ火がついていないかだけ確かめて、キックで壊す。
そのまま、ドサドサを蹴りを入れて地面と炭が馴染んだぐらいで蹴りを止める。はっ、今日はこのくらいにしてやんよ。(小悪党風)
ちなみに何をしているかと言うと、証拠隠滅をしている。
家出する直前で読んでた本には「リープドクシャン」と言って一定の条件が揃っていたらそこであった事を再現する魔法がある。(だいたいアバッキオのスタンド能力と同じ。)
その条件を満たさないようにする為にこうして私が居た痕跡を消してる訳だ。
まっ、もしマドル家が本気で私を探そうとするなら名前と私の魔力だけで探せる探知魔法やら追跡魔法やらを使うんだろうけどな。
念には念をってことで、証拠を消した私は歩きだした。
***
治安がいいとは言えない道をしばらく歩いていたらぽつーんと一つだけ道端にある露天が目に入った。
キラキラとした宝石が並んでいるが、こんなところに露天を構えるのだ。どうせ偽物だろう。
そう思って通り過ぎようとしたら露店の店主であろう老人が私に話しかけて来た。
老人はネバネバネバと納豆よりも粘り気が有るめんどくさい絡み方をしてきたので渋々、商品を見る。
案の定、宝石はほとんど偽物だったが一つだけ。
一つだけ、私の興味を途轍もなく引いた杖があった。
「ねえ、店主さん。そこの杖見せて貰ってもいい?」
「おやおや、お嬢ちゃんはお目が高いねぇ。この杖は「宝石の杖」って二つ名が付くくらい美しくて丈夫な杖なんだよ。どうだいお嬢ちゃん?今ならやすk「その杖じゃなくて隣の杖なんだけど。」……」
私の興味を引いたのは店主が熱心に解説して売ろうとしている派手に宝石が付いてる「宝石の杖」ではなく、その隣にある黒色の杖だ。
その事を店主に言ったら何故か黙りこくってしまった。
えっ、何?と、若干困惑していたら急に店主が震えだした。いやほんとになんなんだよ!と思いつつ、冷静に露店から身を遠ざける
[大文字]「Merveilleux!!!」[/大文字]
何で急にフランス語!? そんなツッコミを喉の奥に押し込んで大きく後ろに後退さる。
私が気になっていた杖を持って店主は露店から出て来たと、思ったら私の背後にいた。ホラーじゃん。
ポンっと私の肩に手を置き、店主は喋り始める。
「今までに何人も適性がある人間を試して来たが全員がダメだった……Maisしかし!!!
君はこの杖を選び、この杖に選ばれたんだ! 素晴らしい!! とても素晴らしい!! 今日からこの杖……[漢字]夜の神杖[/漢字][ふりがな]ナイトケイン[/ふりがな]は君の物であり、君は[漢字]夜の神杖[/漢字][ふりがな]ナイトケイン[/ふりがな]のものだ!!
ああそうだ! この子はとても嫉妬深いから、くれぐれも他の杖に浮気なんてしないでくれたまえよ!
それではAu revoir!!!」
マシンガンのように語った老人の店主は最後の挨拶をしたら露店ごと消えた。
揶揄でもなんでもなく老人は本当に消えたのだ。
「一体、何だったの……?」
今見たのはただの幻覚か妄想か。はたまた魔法だったのか。
老人と露店が何だったのかは検討もつかないが、私の手には老人が「夜の杖」と言った黒い杖だけが握られていた。
ずっとおんなじ場所に止まってたらマドル家の関係者に見つかる可能性があるのでこのあたりを出て行く準備を始めた。
必要な物をカバンに詰め込んでいき、蛇を焼いてた焚き火はまだ火がついていないかだけ確かめて、キックで壊す。
そのまま、ドサドサを蹴りを入れて地面と炭が馴染んだぐらいで蹴りを止める。はっ、今日はこのくらいにしてやんよ。(小悪党風)
ちなみに何をしているかと言うと、証拠隠滅をしている。
家出する直前で読んでた本には「リープドクシャン」と言って一定の条件が揃っていたらそこであった事を再現する魔法がある。(だいたいアバッキオのスタンド能力と同じ。)
その条件を満たさないようにする為にこうして私が居た痕跡を消してる訳だ。
まっ、もしマドル家が本気で私を探そうとするなら名前と私の魔力だけで探せる探知魔法やら追跡魔法やらを使うんだろうけどな。
念には念をってことで、証拠を消した私は歩きだした。
***
治安がいいとは言えない道をしばらく歩いていたらぽつーんと一つだけ道端にある露天が目に入った。
キラキラとした宝石が並んでいるが、こんなところに露天を構えるのだ。どうせ偽物だろう。
そう思って通り過ぎようとしたら露店の店主であろう老人が私に話しかけて来た。
老人はネバネバネバと納豆よりも粘り気が有るめんどくさい絡み方をしてきたので渋々、商品を見る。
案の定、宝石はほとんど偽物だったが一つだけ。
一つだけ、私の興味を途轍もなく引いた杖があった。
「ねえ、店主さん。そこの杖見せて貰ってもいい?」
「おやおや、お嬢ちゃんはお目が高いねぇ。この杖は「宝石の杖」って二つ名が付くくらい美しくて丈夫な杖なんだよ。どうだいお嬢ちゃん?今ならやすk「その杖じゃなくて隣の杖なんだけど。」……」
私の興味を引いたのは店主が熱心に解説して売ろうとしている派手に宝石が付いてる「宝石の杖」ではなく、その隣にある黒色の杖だ。
その事を店主に言ったら何故か黙りこくってしまった。
えっ、何?と、若干困惑していたら急に店主が震えだした。いやほんとになんなんだよ!と思いつつ、冷静に露店から身を遠ざける
[大文字]「Merveilleux!!!」[/大文字]
何で急にフランス語!? そんなツッコミを喉の奥に押し込んで大きく後ろに後退さる。
私が気になっていた杖を持って店主は露店から出て来たと、思ったら私の背後にいた。ホラーじゃん。
ポンっと私の肩に手を置き、店主は喋り始める。
「今までに何人も適性がある人間を試して来たが全員がダメだった……Maisしかし!!!
君はこの杖を選び、この杖に選ばれたんだ! 素晴らしい!! とても素晴らしい!! 今日からこの杖……[漢字]夜の神杖[/漢字][ふりがな]ナイトケイン[/ふりがな]は君の物であり、君は[漢字]夜の神杖[/漢字][ふりがな]ナイトケイン[/ふりがな]のものだ!!
ああそうだ! この子はとても嫉妬深いから、くれぐれも他の杖に浮気なんてしないでくれたまえよ!
それではAu revoir!!!」
マシンガンのように語った老人の店主は最後の挨拶をしたら露店ごと消えた。
揶揄でもなんでもなく老人は本当に消えたのだ。
「一体、何だったの……?」
今見たのはただの幻覚か妄想か。はたまた魔法だったのか。
老人と露店が何だったのかは検討もつかないが、私の手には老人が「夜の杖」と言った黒い杖だけが握られていた。
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