白鳥のマイカーは真っ白なセダンだ。
いつも輝いているから、より高価なものに見える。
しかし、結局白鳥の持ち物は全て高いのだ。
「安物ですよ。」なんてニコッとして言っていても、彼の金銭感覚が狂っているあまり、うん百万という金も、軽いものなのである。
例えば、彼の着ている水色や渋い緑の上品な雰囲気を醸し出すスーツもオーダーメイドだし、ジャケットひとつだってそこらの仕立て屋では買えないものだ。
きっと行きつけの店か高級ブランドのものであろう。
軽井沢に別荘を持っているのもすごいものだ。
しかし、バブル好景気の勢いで購入し、そのまま管理している可能性自体はある。
彼の趣味への知識の深さも金持ちの証拠だ。
一般人なら拝めないような最上級ワインの銘柄をピタリと当てたのは驚きである。
料理が得意らしく、毛利一家に料理を振る舞ったこともある。ただし射撃と絵は苦手らしい。
絵を描くのは苦手だが、鑑賞が得意なのはやはり彼の知識の深さを感じるポイントだ。
そんな御坊ちゃまであっても、物怖じせず正義のために戦っているのは彼の一番良いところと言えるかもしれない。