二次創作
白鳥警部の日常
高木side story
…うーん、よくよく考えれば俺は、白鳥さんとあんまり話すことは無かったかな。真面目で不思議なオーラがあったし、何より恋のライバルだったからなぁ。
でもある日、白鳥さんは佐藤さんから身を引いた。
そのことを不思議に思っていた時に、白鳥さんから食事のお誘いが来た。
「高木君、今度の時間は手柄だったそうじゃないか。目暮警部が褒めてたぞ。それを祝って今夜、ディナーでも食べに行かないか。」
「良いっすね!ありがとうございます。」
つい二つ返事で行ってしまったが、この事がなければ白鳥さんと俺が一緒に話したり、どこかに行くなんてことは無かっただろう。
行った店はフランス料理店。
「ここのシェフは叔父でね。三つ星レストランだから味は約束するよ。」生真面目な白鳥さんが、こんな風な笑顔をするなんて、びっくりした。
なかなか味わうことのないフランス料理を頬張っていると、白鳥さんが話し出した。
「高木君、改めて今度の事件の解決はおめでとう。だが、君をここに呼んだのは他の理由もあるんだ。」
「はぁ…」
そこで俺は全て聞いた。白鳥さんが子供の頃恋をした少女の話も、佐藤刑事がその運命の人だと勘違いしていたこと、帝丹小学校の小林先生が本当の恋をした人だったことも。
「…そうだったんですね、白鳥さん。」
「高木君、君と佐藤さんの関係を阻もうとしたことや君を妬んだこと、全て悪かった。」
深く白鳥さんが頭を下げると、俺はびっくりして言った。
「白鳥さん、頭を上げてください!勘違いは誰にもありますよ、僕だってしますし…」
それでも白鳥さんは真剣な顔で続ける。
「…高木君、君は本当にそれで良いのか?君の恋人を奪おうとした人物を…許してくれるのかい?」
「もちろんですよ!こっ恋人なんて…そんなんじゃないですし…」
ありがとうと顔で白鳥さんが言った様に見えたのは、気のせいだったのだろうか。
その後も神妙な空気は流れたまま、夜は過ぎた。
次の日。白鳥さんはどう思っているのか気になりつつも、出勤。
その日の時間が流れるのは、少し早かった。
「目暮警部!じゃあ書類出し終わったので休憩入ります。30分くらい後に、夜勤に入りますんで。」
「うむ、高木君、ご苦労様!」
部屋から出ると、ワイシャツ姿の白鳥さんが入口の前に立っていた。
「昨日は悪かったね。自分から誘ったのに、あんな空気にしてしまって…だが、君が許してくれたのは本当に嬉しかった。僕と小林先生の関係も、素直に喜んでくれたのはもっと嬉しかった。変なことを言うかもしれないが、これからもよろしく、高木君。」
ちょっぴり照れ臭そうに話す白鳥さんに俺は
「何すか、それ。」と笑って答えてあげた。
「缶コーヒー、奢りだ。これ飲んで夜勤を頑張ってくれたまえ。」
その日から俺と白鳥さんは、なんでも話せる様な気が置けない仲となった。
…うーん、よくよく考えれば俺は、白鳥さんとあんまり話すことは無かったかな。真面目で不思議なオーラがあったし、何より恋のライバルだったからなぁ。
でもある日、白鳥さんは佐藤さんから身を引いた。
そのことを不思議に思っていた時に、白鳥さんから食事のお誘いが来た。
「高木君、今度の時間は手柄だったそうじゃないか。目暮警部が褒めてたぞ。それを祝って今夜、ディナーでも食べに行かないか。」
「良いっすね!ありがとうございます。」
つい二つ返事で行ってしまったが、この事がなければ白鳥さんと俺が一緒に話したり、どこかに行くなんてことは無かっただろう。
行った店はフランス料理店。
「ここのシェフは叔父でね。三つ星レストランだから味は約束するよ。」生真面目な白鳥さんが、こんな風な笑顔をするなんて、びっくりした。
なかなか味わうことのないフランス料理を頬張っていると、白鳥さんが話し出した。
「高木君、改めて今度の事件の解決はおめでとう。だが、君をここに呼んだのは他の理由もあるんだ。」
「はぁ…」
そこで俺は全て聞いた。白鳥さんが子供の頃恋をした少女の話も、佐藤刑事がその運命の人だと勘違いしていたこと、帝丹小学校の小林先生が本当の恋をした人だったことも。
「…そうだったんですね、白鳥さん。」
「高木君、君と佐藤さんの関係を阻もうとしたことや君を妬んだこと、全て悪かった。」
深く白鳥さんが頭を下げると、俺はびっくりして言った。
「白鳥さん、頭を上げてください!勘違いは誰にもありますよ、僕だってしますし…」
それでも白鳥さんは真剣な顔で続ける。
「…高木君、君は本当にそれで良いのか?君の恋人を奪おうとした人物を…許してくれるのかい?」
「もちろんですよ!こっ恋人なんて…そんなんじゃないですし…」
ありがとうと顔で白鳥さんが言った様に見えたのは、気のせいだったのだろうか。
その後も神妙な空気は流れたまま、夜は過ぎた。
次の日。白鳥さんはどう思っているのか気になりつつも、出勤。
その日の時間が流れるのは、少し早かった。
「目暮警部!じゃあ書類出し終わったので休憩入ります。30分くらい後に、夜勤に入りますんで。」
「うむ、高木君、ご苦労様!」
部屋から出ると、ワイシャツ姿の白鳥さんが入口の前に立っていた。
「昨日は悪かったね。自分から誘ったのに、あんな空気にしてしまって…だが、君が許してくれたのは本当に嬉しかった。僕と小林先生の関係も、素直に喜んでくれたのはもっと嬉しかった。変なことを言うかもしれないが、これからもよろしく、高木君。」
ちょっぴり照れ臭そうに話す白鳥さんに俺は
「何すか、それ。」と笑って答えてあげた。
「缶コーヒー、奢りだ。これ飲んで夜勤を頑張ってくれたまえ。」
その日から俺と白鳥さんは、なんでも話せる様な気が置けない仲となった。