二次創作
白鳥警部の日常
その日白鳥は、ある決意を固めた。
「明日…澄子さんに結婚をお願いしてみよう…!」
警視庁からの帰り道、白鳥はメールを打つ。
「明日の夜7時ごろ、杯戸シティホテルでディナーでもどうですか?」
軽快な手つきで送信ボタンを押すと、白鳥は明日が待ち遠しくなってきた。
そして迎えた翌日。
白鳥から食事の誘いがあり、こちらも楽しみにして小林澄子はホテルに向かっていた。
一方白鳥はホテルの前に輝く白いセダンを止め、髪を整えていた。
今日の白鳥の服装はオーダーメイドの明るいカーキ色のスーツに黒いシャツ、そして愛用の抹茶色のネクタイだ。ズバリ、今日の為の勝負服、とも言えるだろう。
「よし…こんなものかな。」
まだ約束の15分前だ。ウキウキとしながら澄子が来るのを待つ。
「あっ、任三郎さ〜ん!」
息を切らして走ってきた澄子を見て、白鳥の胸は高鳴る。
(今日の澄子さんも可愛いな…)
思わず眺めていると、澄子が不思議な顔をして立っていたので、はっと目が覚めた。
(ダメだダメだ、今日は告白するんだ、落ち着け、自分…)白鳥はそう自分に何回も言い聞かせて、2人はホテルに入って行った。
「お口に合いましたか?」白鳥はニッコリと笑って聞いてみる。
「はい、とても!」澄子からも可憐な返事が返ってくる。また白鳥の胸が高鳴り始めた。
(これではいけない…良い空気の中、告白しない手はない…頑張れ、自分。)
そして白鳥はこう告げた。
「…澄子さん、僕と…結婚してくれますか!」
驚いた様な澄子の顔を見て、白鳥は(分かってたことじゃないか…いきなりこんなことを言われて受け止めてもらえるわけないじゃないか…)そう自分に言い聞かせた。
「…なんてことを言ったら、困ってしまいますよね。」
太い眉を下げて、ヘラッと笑って白鳥は言う。
すると澄子がこう返したのだ。
「私は任三郎さんと…結婚するの嫌じゃないですよっ!」
「…え?」
白鳥は驚き、うつむいていた顔を上げる。
「よろしいん…ですか?」
「えぇ、もちろんです。」
白鳥はたまらなく嬉しくなり、平常心を保つのも不可能であった。
人目も気にせず、澄子を抱きしめた。
「きゃっ…!」
「澄子さん…ありがとうございます。僕は今…とても幸せです。」
しばらく抱きしめた後手を離すと、澄子の手にキスをした。
「な、何するんですか?」
澄子の心からビックリした顔を見て、白鳥は心からの笑みを浮かべて、照れ臭そうに答えた。
「貴方が僕のことを愛してくれたことへの、感謝のキスですよ。」
2人は顔を赤く染めて、その場に立っているのであった。
「明日…澄子さんに結婚をお願いしてみよう…!」
警視庁からの帰り道、白鳥はメールを打つ。
「明日の夜7時ごろ、杯戸シティホテルでディナーでもどうですか?」
軽快な手つきで送信ボタンを押すと、白鳥は明日が待ち遠しくなってきた。
そして迎えた翌日。
白鳥から食事の誘いがあり、こちらも楽しみにして小林澄子はホテルに向かっていた。
一方白鳥はホテルの前に輝く白いセダンを止め、髪を整えていた。
今日の白鳥の服装はオーダーメイドの明るいカーキ色のスーツに黒いシャツ、そして愛用の抹茶色のネクタイだ。ズバリ、今日の為の勝負服、とも言えるだろう。
「よし…こんなものかな。」
まだ約束の15分前だ。ウキウキとしながら澄子が来るのを待つ。
「あっ、任三郎さ〜ん!」
息を切らして走ってきた澄子を見て、白鳥の胸は高鳴る。
(今日の澄子さんも可愛いな…)
思わず眺めていると、澄子が不思議な顔をして立っていたので、はっと目が覚めた。
(ダメだダメだ、今日は告白するんだ、落ち着け、自分…)白鳥はそう自分に何回も言い聞かせて、2人はホテルに入って行った。
「お口に合いましたか?」白鳥はニッコリと笑って聞いてみる。
「はい、とても!」澄子からも可憐な返事が返ってくる。また白鳥の胸が高鳴り始めた。
(これではいけない…良い空気の中、告白しない手はない…頑張れ、自分。)
そして白鳥はこう告げた。
「…澄子さん、僕と…結婚してくれますか!」
驚いた様な澄子の顔を見て、白鳥は(分かってたことじゃないか…いきなりこんなことを言われて受け止めてもらえるわけないじゃないか…)そう自分に言い聞かせた。
「…なんてことを言ったら、困ってしまいますよね。」
太い眉を下げて、ヘラッと笑って白鳥は言う。
すると澄子がこう返したのだ。
「私は任三郎さんと…結婚するの嫌じゃないですよっ!」
「…え?」
白鳥は驚き、うつむいていた顔を上げる。
「よろしいん…ですか?」
「えぇ、もちろんです。」
白鳥はたまらなく嬉しくなり、平常心を保つのも不可能であった。
人目も気にせず、澄子を抱きしめた。
「きゃっ…!」
「澄子さん…ありがとうございます。僕は今…とても幸せです。」
しばらく抱きしめた後手を離すと、澄子の手にキスをした。
「な、何するんですか?」
澄子の心からビックリした顔を見て、白鳥は心からの笑みを浮かべて、照れ臭そうに答えた。
「貴方が僕のことを愛してくれたことへの、感謝のキスですよ。」
2人は顔を赤く染めて、その場に立っているのであった。