百鬼夜行
「あ~、疲れた」
逃げている時にたまたま見つけた小さな洞窟の中で烏龍は言った。早速、手頃な岩を見つけて座っている。
ちなみに、町で盛大に敵をボコボコにした後、余裕こいて歩いていたら、後ろから大人数の敵に奇襲をかけられた。そして、必死に逃げてきたのがこの有様だ。
「結局、僕のリュールに乗っていたくせに」
烏龍の肩がビクッと跳ねる。
「いや、あれは緊急事態だったから…。だいたい、あんなに大人数来るとは思わなかったじゃん」
「でも、乗っていたのは事実でしょう」
義瑠太は烏龍に食ってかかる。今にバトルが始まりそうなところに割って入ったのは凰神だ。
「まあまあ、2人とも。とにかく逃げ切れたんだ。それで良いじゃないか」
「わかりましたよ。確かに、そんなことしている場合ではありません。ん?どうした、莉央奈」
会話の隙を見て話しかけようとしていた莉央奈に気がついた彼は彼女に問いかける。
「あのさ、いつまでもここにいるわけには行かないから、周りを散策しない?ここにいるとしても、食料とか、水とかは要るわけだから」
「確かに莉央奈の言う通りだな」
義瑠太はそのとおりだと思ったので、すぐさま同意する。だが、意外なことに烏龍が反対した。
「いや、俺たちは追っ手を倒したわけじゃない。巻いただけだ。だから、今出るのは危ないと思う」
莉央奈は案外、スッと引き下がった。
「確かに、その通りです。じゃあ、明日行きませんか?」
3人は頷く。
「分かった。そうしよう」
ふと、洞窟の外を見ると一刻一刻と辺りは暗くなっていた。
逃げている時にたまたま見つけた小さな洞窟の中で烏龍は言った。早速、手頃な岩を見つけて座っている。
ちなみに、町で盛大に敵をボコボコにした後、余裕こいて歩いていたら、後ろから大人数の敵に奇襲をかけられた。そして、必死に逃げてきたのがこの有様だ。
「結局、僕のリュールに乗っていたくせに」
烏龍の肩がビクッと跳ねる。
「いや、あれは緊急事態だったから…。だいたい、あんなに大人数来るとは思わなかったじゃん」
「でも、乗っていたのは事実でしょう」
義瑠太は烏龍に食ってかかる。今にバトルが始まりそうなところに割って入ったのは凰神だ。
「まあまあ、2人とも。とにかく逃げ切れたんだ。それで良いじゃないか」
「わかりましたよ。確かに、そんなことしている場合ではありません。ん?どうした、莉央奈」
会話の隙を見て話しかけようとしていた莉央奈に気がついた彼は彼女に問いかける。
「あのさ、いつまでもここにいるわけには行かないから、周りを散策しない?ここにいるとしても、食料とか、水とかは要るわけだから」
「確かに莉央奈の言う通りだな」
義瑠太はそのとおりだと思ったので、すぐさま同意する。だが、意外なことに烏龍が反対した。
「いや、俺たちは追っ手を倒したわけじゃない。巻いただけだ。だから、今出るのは危ないと思う」
莉央奈は案外、スッと引き下がった。
「確かに、その通りです。じゃあ、明日行きませんか?」
3人は頷く。
「分かった。そうしよう」
ふと、洞窟の外を見ると一刻一刻と辺りは暗くなっていた。