文字サイズ変更

百鬼夜行

#13


「っ...!」

ベットからうめき声が聞こえた。うたた寝していた烏龍は目を覚まして、ベットに近寄る。そこには、目の焦点が合っていなさそうな凰神がいた。

「お兄ちゃん?」

「凰神!」

烏龍は思わず凰神を抱きしめる。

「ごめんな。無事で、良かった...!」

すぐそばに、義瑠太と莉央奈がいるのにも関わらず。少しすると烏龍は凰神を離した。凰神は上体を起こしながら、呆れたように抗議する。

「お兄ちゃん、もう俺たち大人なんだから。子供が目の前に居るしさ」

「悪い、悪い」

烏龍はいつも通りヘラヘラしながら答える。

「あ、エット。ごめんな、心配かけたな」

エットは凰神に撫でてもらって、尻尾を激しく振る。しかし、急にエットを撫でるのをやめ、凰神が真顔になったので、烏龍は笑うのをやめた。

「ドラゴンはどうなった」

凰神が鋭い目をして聞いた。

「封印した」

「それなら、良いのだけど」

凰神は俯いて、さらに質問する。

「ドラゴンと戦って不審に思った点は?」

図星だった。不審に思った点はいくつかあったが、これ以上義瑠太と莉央奈を怖がらせたくない、ということで誰にも話していない。

「義瑠太、莉央奈、一度、外に出ててくれ」

「分かった」

義瑠太と莉央奈はおとなしく出て行ったフリをして、扉の前で、そっと耳を傾けて会話を聞くことにした。烏龍は2人が出ていくのを確認すると、話を切り出した。

「不審な点はいくつかある。ちなみに、黒幕は、町長だった」

「なにっ!町長が黒幕か!」

凰神はとても驚いたように言った。烏龍は悲しげに頷いて先を続ける。

「そうだ。そこで気になる点が1つ。サンジュがいなかった」

「まじで⁉」

サンジュとは町長の相棒の猿だ。なにかの妖怪なのだろうが、詳しくは知らない。2人とも、昔、遠目に見たことがあるくらいだ。

「サンジュってなんだろう?」

「さあね。でも凰神さん、すごく驚いていたから、なにか重要なんだろうね」

病室の外に居る2人は必死に考察している。だが、そんな2人には気が付かず、中での話はどんどん進んでいく。

「2つ目は、ドラゴンが弱くなった、ということだ。お前が庇ってくれたあと、急に弱くなって簡単に倒して封印し直すことができた。どうも、怪しい」

作者メッセージ

https://picrew.me/ja/image_maker/2151243/complete?cd=RlLVCC4WSj
↑義瑠太
https://picrew.me/ja/image_maker/2151243/complete?cd=1lckcatKXt
↑莉央奈
https://picrew.me/ja/image_maker/2151243/complete?cd=s3B22Dwieh
↑烏龍
https://picrew.me/ja/image_maker/2151243/complete?cd=gXCVckGiRx
↑凰神

登場人物の容姿です!
これ、乗っけていいヤツですかね?ダメだったら、コメントでおしえてください!

2025/05/05 10:04

景人 ID:≫ 04LvgTD4ssfS.
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 19

コメント
[4]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL