文字サイズ変更

百鬼夜行

#12


凰神は夢を見ていた。

「ここは?」

凰神は辺りを見渡すが、なにもない。場所によっては黒にも、白にも見える、無の空間だった。なにより、体がずっとふわふわしているような感じがして気持ちが悪い。向こうからなにかがやって来る気配がする。

「お前っ!」

それはドラゴンだった。悠々としていて、バトルのときでは見せない姿だ。凰神は警戒度をマックスにした。すると、ドラゴンが喋りだした。

「そんなに警戒するなって。攻撃はしないよ。主人からの命令が出ていないからね」

「ど、どういうことだ⁉なんで、俺の声で喋っている」

ドラゴンは当たり前じゃん、という調子で言った。

「だって、君を宿主にしたんだよ。そりゃ、君の声で話すって」

凰神は、気持ちが悪くて吐きそうになったが、質問したいことがたくさんあるので、ぐっと我慢する。

「いつから…」

「君、覚えてないの?あの時だよ。庇った時。あの時の攻撃の中に、ちょっと僕の分身を混ぜていたんだよね。気が付かなかった?」

凰神は震えながら頷く。

「それと、君の体、乗っ取っちゃうことがあるかもしれないけど、あんまり気にしないでね」

「どういう、ことだ」

ドラゴンは嬉しそうな調子で続ける。

「チャンピオンに乗っ取ろうと思ったけど君で正解だったなあ」

「なぜ」

「宿主が、バトルが強ければ強いほど、僕も強くなるからだよ。ふふふ、君とタッグを組んだからまた[漢字]最強[/漢字][ふりがな]最凶[/ふりがな]に成れる気がする」

ドラゴンは喋りとは裏腹に、恐ろしいオーラを帯び始めた。凰神はもう限界だ。気がつくと、いつの間にか意識を手放していた。

2025/05/03 18:03

景人 ID:≫ 04LvgTD4ssfS.
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 19

コメント
[4]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL