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百鬼夜行

#11


「なにっ!」

察しはついていたが、面と向かって言われるとやはり固まってしまう。町長は明らかにこの様子を楽しんでいる。

「ところでだ、烏龍くん。ずっと抱えている凰神くんをこちらに渡してくれないだろうか」

どうやら、町長は凰神とも面識があるようだ。烏龍の中でそれだけは絶対にだめだと言う声がする。荒い呼吸をしている凰神に目を落とすと烏龍は答えた。

「それは無理です」

町長は悲しそうな顔をして言う。

「渡してくれないのですか。それは、残念ですね。あまり、やりたくないのですが…。ドラゴン!力ずくで奪え!」

ドラゴンは烏龍に向かって突進する。

「リュール!」

間一髪のところで、リュールがドラゴンの脇腹にタックルした。ドラゴンはさっきの戦いで相当体力を削ったのだろうか。起き上がるのにも一苦労している。町長はドラゴンが不利と見るなり、一目散にヘリコプターに乗って空へ逃げていく。

「逃さないぞ。リュール、追え!」

ドラゴンはそうはさせないと、リュールを追って飛び立とうとする。だが、レードが木のツルを使って飛び立たせないようにしている。

「莉央奈、レード、ありがとう。リュール、そのまま撃墜させろ!」

義瑠太がリュールに指示を出している傍らで、烏龍は戦闘不能になったクローを休ませて、エットとタッグを組み莉央奈と連携しながら戦っている。

「リュール!これで終わりにしよう!落雷!!!!」

雷がヘリコプターに落ちて、爆発した。普通の人間だったら、死んでいるはずだ。その頃、ドラゴンを相手にしている2人もトドメを刺すところだった。

「エット、火炎放射!!」

地響きを立ててドラゴンが倒れる。

「やった!」

「勝った!」

義瑠太と莉央奈は飛び上がって喜んだ。だが、烏龍は喜ぶわけでも無く、考え込んでいる。

「どうしたんですか?」

義瑠太は心配になって聞いた。

「いや、なんでもない。それよりも、凰神を速く病院に連れて行かなきゃ」

「そうですね」

それから3人はリュールの背中に乗って大急ぎで病院へ向かった。

2025/05/03 15:05

景人 ID:≫ 04LvgTD4ssfS.
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