二次創作
▶ 勇 者 一 行 の 魔 法 使 い 、 か も め 学 園 降 臨
フリーレンside
「ここは、?」
「私、お腹を刺されて死んだはずじゃ…」
私は、混乱していた。
[下線]血が抜ける感覚[/下線]、[下線]視界が定かでなかったこと[/下線]、[下線]体を動かすこともできなかったこと[/下線]。
「フェルン達が魔族から逃げて、ここまで運んできたのかな。」
「それにしては知らない素材で、この家はできているようだけど。」
窓から外を眺めてみる。
もはや草木より、謎の建物のほうが多い。
「何これ...」
流石の私も驚愕。
ここは二階。
一度下に降りて、誰かいないのか確認することにした。
「誰もいない...」
台所はなんだか、鉄?でできている。
広い所には[下線]長いふかふかした椅子[/下線]と[下線]黒い長方形の何か[/下線]。
とにかくその椅子に座って私は状況を整理した。
「魔法は…」
花の入っていない花瓶に向けてゾルトラークを発射する。
だが何も出ない、魔力が強制的に制御されているようだ。
「使えないのか...」
「でもこの制御、魔族によるものだよね。」
「解析にかけて、様子を見よう。」
「.......」
少し、暇になってしまった。
机に置かれている黒い何かを手に取る。
「1~12までの数字、これ...なんだろう。」
とりあえず一番上のボタンから押してみる。
『[小文字]次のニュースはこちらです。[/小文字]』
「うわぁ!」
大魔法使いとは思えない声が出る。
「び、びっくりしたぁ...」
黒い長方形の何かの正体は、遠隔の魔道具とかなのか...?
『[小文字]○○県○○市の今日朝未明、白髪の少女が何らかの服装をして倒れており、近くの住民が保護しました。[/小文字]』
「これ、私じゃない...? 」
今日は夕方まで、ずっと黒かった何かをずっと見ていた。
面白いものもあれば、怖いものも。
「ガチャ…」