二次創作
ONE PIECE多め短編集【単発多め】
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「ロー、愛してるぜ!」
愛してくれたのは、言葉にしてくれたのは、コラさんだった。想いをぶつけて、想い合ったのは、コラさんだった。
それでも、はじめにおれの未来を望んでくれたのは、やはりドフラミンゴだったのだと思う。
言葉にすると癪だが。大変癪だが。
おれを右腕にする、と。オペオペの実を見つけ出したのだって、結局のところドフラミンゴだ。おれを想う感情を表に出して、心を解いたのはコラさんだけれど、なんだかんだいって欲しいもの、ないとならないものをくれたのはドフラミンゴだった。
それでも、おれはコラさんの手を取った。その決断を下したのはおれだが、ひどく苦しいような気がした。
「ホワイトモンスター」と蔑まれたおれに、はじめの居場所をくれた。感染病だと喚くジョーラを黙らせ、受け入れてくれた。
ファミリーに受け入れられてから、まあその前もだが、生傷は絶えなかった。
だが、確かに、役に立つことを教えてくれた。右腕になる未来を見据えていた。
おれもそうなると、生きることができるなら、そうなると信じていた。まァ、そも生きられるとは思っていなかったんだが。
おれに知識を与え、戦略を与え、実力を与え、未来を望んだ。嫌いになりきれないのはそのせいだろうか。
どんなたらればを思っても、もう覚悟は決まった。目指すはただ、コラさんの果たせなかった本懐を果たすのみ。
コラさんを殺したドフラミンゴが憎かった時期もあったが、海賊団の船長として活動していくうちに、裏切りのけじめは大事だと、いやでもわかった。あいつなりに葛藤はあったのだろうが、それでも家族殺しをしてでも、「ジョーカー」の顔を大事にする
ことを選んだ。理解し難ェ感性だ。
だって、そもそも土台が違う。おれは家族に愛されて育った。これは紛れもない事実だ。
のちにホワイトモンスターと呼ばれ蔑まれても、それまでは平和に、少し裕福な、子供の生活をしていた。
コラさんが言っていたのを噛み砕くと、家族には恵まれていなかったみたいだ。コラさんは父が好きらしいから、悪くないように言っていたが、挨拶するときに元天竜人であると言うのは、はっきり言って馬鹿だ。自殺行為と相違ないだろう。そしてみせしめ、酷い暴力の数々。母親も、早々に死んだらしい。まァ、この時点でだいぶ違うな。そして、コラさんの前で父を撃ち殺し、首を持って聖地へ赴いたらしい。そのあとは会っていないから知らない、と。
それでコラさんに執着するのは、分かる。殺せるのは理解出来ないが。おれだって、ラミが生きていれば執着しただろうから。
感性というか、価値観は、育ちがだいぶ違ったため変わったものだが、迫害の日々や、破壊衝動に関しては、理解者だった。
理解者のいる生活は、案外悪くなかった。同年代だっていたし、迫害だってされなかった。医学書だって強請れば買い与えてくれたし、悪夢を見て眠れないのだって、正しく理解してくれた。
まァ、ここまで考えてきたわけだが、それでも、やることは一つ。コラさんの本懐を遂げること。差し違えてでも遂げること。
ドフラミンゴにだって、感謝はしている。だが、コラさんの本懐を遂げたい。おれの意思で、決めたんだ。
何をしてもおれの自由なんだろ?だったら、好きにさせてもらう。文句は受け付けねェ。置いて逝ったコラさんがわりィんだ。
ざく、ざく。
雪を踏み締める音が響く。
「“四皇”を一人…!!!引きずり落とす“策”がある」
策は撒いた。嵐はもう間近に迫っている。
それでも。今も、ハートの席は空いている。
「ロー、愛してるぜ!」
愛してくれたのは、言葉にしてくれたのは、コラさんだった。想いをぶつけて、想い合ったのは、コラさんだった。
それでも、はじめにおれの未来を望んでくれたのは、やはりドフラミンゴだったのだと思う。
言葉にすると癪だが。大変癪だが。
おれを右腕にする、と。オペオペの実を見つけ出したのだって、結局のところドフラミンゴだ。おれを想う感情を表に出して、心を解いたのはコラさんだけれど、なんだかんだいって欲しいもの、ないとならないものをくれたのはドフラミンゴだった。
それでも、おれはコラさんの手を取った。その決断を下したのはおれだが、ひどく苦しいような気がした。
「ホワイトモンスター」と蔑まれたおれに、はじめの居場所をくれた。感染病だと喚くジョーラを黙らせ、受け入れてくれた。
ファミリーに受け入れられてから、まあその前もだが、生傷は絶えなかった。
だが、確かに、役に立つことを教えてくれた。右腕になる未来を見据えていた。
おれもそうなると、生きることができるなら、そうなると信じていた。まァ、そも生きられるとは思っていなかったんだが。
おれに知識を与え、戦略を与え、実力を与え、未来を望んだ。嫌いになりきれないのはそのせいだろうか。
どんなたらればを思っても、もう覚悟は決まった。目指すはただ、コラさんの果たせなかった本懐を果たすのみ。
コラさんを殺したドフラミンゴが憎かった時期もあったが、海賊団の船長として活動していくうちに、裏切りのけじめは大事だと、いやでもわかった。あいつなりに葛藤はあったのだろうが、それでも家族殺しをしてでも、「ジョーカー」の顔を大事にする
ことを選んだ。理解し難ェ感性だ。
だって、そもそも土台が違う。おれは家族に愛されて育った。これは紛れもない事実だ。
のちにホワイトモンスターと呼ばれ蔑まれても、それまでは平和に、少し裕福な、子供の生活をしていた。
コラさんが言っていたのを噛み砕くと、家族には恵まれていなかったみたいだ。コラさんは父が好きらしいから、悪くないように言っていたが、挨拶するときに元天竜人であると言うのは、はっきり言って馬鹿だ。自殺行為と相違ないだろう。そしてみせしめ、酷い暴力の数々。母親も、早々に死んだらしい。まァ、この時点でだいぶ違うな。そして、コラさんの前で父を撃ち殺し、首を持って聖地へ赴いたらしい。そのあとは会っていないから知らない、と。
それでコラさんに執着するのは、分かる。殺せるのは理解出来ないが。おれだって、ラミが生きていれば執着しただろうから。
感性というか、価値観は、育ちがだいぶ違ったため変わったものだが、迫害の日々や、破壊衝動に関しては、理解者だった。
理解者のいる生活は、案外悪くなかった。同年代だっていたし、迫害だってされなかった。医学書だって強請れば買い与えてくれたし、悪夢を見て眠れないのだって、正しく理解してくれた。
まァ、ここまで考えてきたわけだが、それでも、やることは一つ。コラさんの本懐を遂げること。差し違えてでも遂げること。
ドフラミンゴにだって、感謝はしている。だが、コラさんの本懐を遂げたい。おれの意思で、決めたんだ。
何をしてもおれの自由なんだろ?だったら、好きにさせてもらう。文句は受け付けねェ。置いて逝ったコラさんがわりィんだ。
ざく、ざく。
雪を踏み締める音が響く。
「“四皇”を一人…!!!引きずり落とす“策”がある」
策は撒いた。嵐はもう間近に迫っている。
それでも。今も、ハートの席は空いている。