二次創作
明日の朱星を見たいだけ
※以下の要素を含む内容となります。※
『複数主』
『転生要素』
『成り代わり』
『多重転生』
・こちら加筆・修正版となります。こちらで修正した内容が正史となり、シリーズのほうも今後少しずつ修正していく予定です。
1章 そこに戦火はない。
ここはフレバンス。内陸国の、栄えた「白い町」である。
一度見れば息を呑み、二度見れば羨むものが絶えないと云う。
白い町は全てが白い。住民の心さえも真っ白、清廉潔白で、姿も肌などの色素さえ薄く、まるで神秘の生物のよう。
そんな噂が巷で流れる街、フレバンスに移住してきた私、名字・名前はたった今、前世の記憶なる珍妙な記憶を思い出してしまった。とうとう気でも狂ってしまったのかと思う。自分でも信じられぬ記憶。
かの記憶が正しければ、私は“鬼”なる珍妙なヒト、否、ヒトだった物、化物と言って相違ないであろうモノと戦っていた。
たしか、鬼舞辻を倒そうと根城へ乗り込み、上弦の壱なる鬼と対峙し、胴を袈裟斬りにされ、鬼狩りの最たる屈辱、首を斬られる死に方をした。思い出すだけで腑が煮え繰り返る。なんたる屈辱。私の覚悟と信念をなんだと思っているのか。
それは兎も角として。何故だか私はここに存在している。ここは日本ですらない。外つ国だろうか。
輪廻転生とは世界まで違うものなのか、外つ国なのか。ひとまず、情報を調べるべきだ。
・
・
・
調べてわかったことは、先ず、日本が存在しないと言うこと。そして、馴染み深い惑星ではないこと。
この世界は、北の海・東の海・南の海・西の海に分かれる。
そして、偉大なる航路が存在し、世界を分つ大陸、赤い大陸が存在するということ。
この平和とは御世辞にも言えぬ世の中、フレバンスは平和だった。前の己が望んだ、平和な世の中だった。
ああ、フレバンスは栄えている!
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2章 此処に神はいない。
白い町に移住してきて、一年が経った。
尋常小学校のようなものだろう、教会にも通った。
私は吉利支丹ではないが、フレバンスの美しい街並を見ると、神さえも信じそうになっていた。
あの刻迄は。
「白鉛病」なる奇病が流行し出した。周りの者らはアッという間に発症したというのに私達一家はいつまで経っても発症しない。
彼程美しかった心は段々と翳りを見せ、何故お前らは発症しないのかと責め立てられたことさえあった。
教会で知り合った、医師を目指すと言っていたローの父が国民に電々虫で訴える。
___曰く、「白鉛病」は感染病ではなく、鉛中毒の一種である。
___曰く、通常の鉛中毒とは違い、世代を跨いで発症するが為に治療が極めて困難である。
治療には血液が大量に要るが、何故だろうか国境は封鎖され、あろうことか政府が「白鉛病」は感染病である、と発表したらしい。どの時代もお上は腐っているのが常なのか。お館様を見習え。
・
・
・
「立ち上がれ、フレバンス国民よ!今こそ力を合わせて抵抗すべきだ!!白鉛病は感染しない!トラファルガー医師が言っていたんだ!!!」
「オオオ!!!!」
「今こそ訴えるべきだ!」
「罪なき国民を見殺しにしようとしていると訴えかけるべきだ!」
一部の暴徒の怒声が響く。
気の良かった酒場のおじさん、八百屋のお兄さんが顔を顰めている。その顔には白い斑点が浮かび上がっている。
きっと、仕方がないのだと。大義名分を与えてしまうと分かっていたのに。
それでも。気持ちが痛いほどわかってしまうから。言えなかった。
だがしかし、戦争が始まってしまったら。非力で何もできない人々は。
心優しいままのシスターは。ローの母は。トラファルガー医師は?どうなるのか。はてさてと惚けられる程馬鹿ではない。
私のせいだ。彼等が死んでしまったら。私のせいで死んでしまうかも。止められなくて。
悪夢であれ。悪夢であれと。願ってしまう程の炎と血の薫り。人の悲鳴と怒号が頭を劈く。
「○○、○○、お前だけは逃げなさい。きっと、発症の有無を言わせず、真実を知った我々を消すだろう。だが、まこと身勝手とは分かっている。だが私は君に生きてほしい。愛しているよ、我が娘。神はきっと居るんだ。救いはある。だから___」
「何処だ!探せ!!一匹も逃すなよ!」
「さあ、もう来てしまっている。いきなさい。君の幸せを願っているよ。」
いやだ。いやだいやだいやだ!なぜ生まれ直しても親が死ぬのか。
「や、嫌だよ、一緒に出ようよ、おとうさん…」
どん、窓から突き落とされる。
最後に見えた父の顔は、一切の翳りのない美しい笑顔であった。
ずしょ。足を引き摺ってたどり着いた病院は真っ赤に燃えていて。悟る。友も、初めてできた年下の女の子のお友達も。
全て燃えてしまった。最後の気力を絞ってきた広場には教会の友達と、シスターの亡骸が。
神を信じて頑張っていた優しい彼女を想う。
ふと見ると、十字架を投げ捨てていた。神を呪ったか。運命を憎んだか。はたまたそのどちらもか。
白く美しかった町は燃え盛り、滅びた。白だった部分は朱に塗り替えられた。
彼女の祈った神すらも滅んだ私に、信仰心など欠片も無い。神など下卑た存在はいないというのに、縋ってしまう私すらも憎かった。
主人公Profile
◇キャラクター設定◇
●●・○○ 女性 原作時点では 22→24 身長:163.5cm 誕生日:7/7 非能力者
身体的特徴:蒼い目に紺色の髪、どちらと言えば細身寄りではあるが平均的な体格。
“D”の一族ではない。努力家で叩き上げた肉体は柱にも劣らぬ実力を持つ。だが、何もしなければ一般人と同じ。
特別な力などない。どの時代においても一般人だが努力一筋である。
鍛錬を怠らないが為に掌は硬いたこが出来てしまっている。
主にハイカラさん(藤紫ver.)を着ている。髪型はハーフアップもしくはポニーテール。
〈覇気〉
武装色・見聞色
〈呼吸〉
月の呼吸(オリジナル)
〈武器〉
平均的な長さの刀、藤色の刀身に菱形の鍔、名は「寒月」(読みは「かんげつ」)
〈転生遍歴〉
現代(社会人、ヲタク)
↓
鬼滅の刃(甲、努力一筋、呼吸は月(オリジナル)) 名前 芽月 零 (がつき れい)で固定。
↓
ONE PIECE(イマココ)
◇追加設定があれば随時追加◇
3 ・4章 転生者同士は惹かれ合うのかもしれない。
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朱に染まった道を、ただ歩いている。彼女の瞳には何も映らない。ただ、黒く染まった絶望が、一人歩いている。
鉄の国境が、目の前にある。我々を閉じ込める、檻。そこを飛び上がって出る。後ろを見る。かつて見た白は、もうほとんど見当たらない。
それがどうしようもなく虚しくて、ああ終わりなんだと絶望を突きつけてくる。盛者必衰のことわりとはこの事で、美しかった町も滅んでゆく。ゆったりとではない、人為的なものだったけれど。
きっと、10年、20年もすれば人の心から薄れてゆくだろう。それが悲しいような気がするけれど、彼らが貶されないとするのなら何処か安心できるように思う。
・
・
・
歩く。
歩く。
歩く。
転ける。
歩く。
盗む。
歩く。
歩く。
ぶつかる。
「っ、すいません」
目を上げたそこには。
「ヒュッッッッッッッッッ」
前々世の推しがいた。顔が良い。アッこっち見ないで顔が良い、百面相しちゃう。
何を言ってるかわからない?いや私も何を言ってるのかわからない…此処で思い出すか??フレバンスが滅んだ時とかもっとタイミングあったよね!?
「アッヤベ、どうした童。」
ん????童の前なんかアッヤベって言ってなかったっけ。
____こいつまさか…成り代わり〜〜〜〜!?(90年代少女漫画が如く白目)
「お前、まさかとは思うがよッ、“同志”か…?」
確信めいた問いをカッと効果音の付きそうな劇画タッチで目を開いた。
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一方ミホークは、劇画タッチで目をカッと開いた幼児を唖然と見ていた。
・
・
・
生まれてこの方不思議な記憶を持っていた。鉄の塊が走り、高い棒が立ち並ぶ世界。そこに己は生きていた。
そんでもってオタクをしていた。因みに最推しは鬼滅の継国兄弟。だがしかしこの世界はONE PIECE。
最推しのおの字もねぇ。世界は無慈悲である。ONE PIECEなら推しはマルコ。だが気安く会える相手じゃねぇ。
ジュラキュール・ミホーク(2さい)は絶望した。死亡率も屈指な上推しにも会えないし何よりここは非加盟国。
某海軍大将曰く人権がないらしい非加盟国。人生終了RTAはじまっちゃったな。この世は地獄です。嘘、奴隷の人よかまし。
比較対象がクソ過ぎるのは尾田セン聖に言ってくれ。ある日インフルが悪化してコロッと死んだおれが転生したら非加盟国に生まれちゃった!これからおれ、どうなっちゃうのー!? テンション高くねって?いや察してよ、こうでもしないと死の運命が来ちゃうからギャグ補正を付けないとやっていけねぇと言うことを…!!やはりギャグ…ギャグは世界を救う…!!
因みに成り代わったことに気がついていないのでお前も有名人だわと言ってくれる人はいないのである。
・
・
・
ッスーーーーーーーーーーーー…いま水溜りの上にいるんだけどさ。顔がミホーク(セラフィムのすがた・色は本物)なんだけどこれって転生じゃなくって成り代わり?アハハこの世の終わりすぎないか、ミホークって過去いっっちミリも出てないよ???これには考察ガチ勢も困惑するって。過去が判明してるキャラだと義務感に駆られて判明してないと何したらいいか分からんとかどう言うこっちゃ。ロジャーの処刑の時にローグタウンに行くくらいしか分からんのだけど何をしたらいい????
・
・
・
あれから時は流れておれも今や虚無顔能面系男子にジョブチェンジ。ほぼ原作くらいの見た目になった。
あの可愛かった少年はいずこ。正解は成長に伴い自然消滅と言う悲しい結末である。
わりかし自由に世界中を旅した。勿論移動方法は小舟。意外といけるんだなこれが。馬鹿かと言われれば100人中100人が馬鹿だと言うだろう移動方法だが、ミホークなら可能だ。馬鹿みたいに強くて能力者じゃなけりゃいける。つまり、シャンクスなら可能____?
馬鹿の思考をしていてうっかり前を見ていなかったために、人とぶつかってしまった。
「ヒュッッッッッッッッッ」
「アッヤベどうした童。」
アッヤベ声に出ちゃったわ。テヘペロ。いや集中してて気が付かなかなくてぶつかった相手が逆行または転生者なんて偶然あるはずがそんなまさかねぇ。
「お前、まさかとは思うがよッ、“同志”か…?」
カッと効果音がつきそうな劇画タッチで少女は問うた。
「えっ。エッ?ん???」
えっ。そそそそんなまさか。ば、馬鹿な。
「えっもしかして転生者…でいらして…??」
緩慢な仕草で少女は首を縦に振る。そうそのジェスチャーが示すはYES。肯定。NOではない。
因みに前世のおれはYESかハイの過労死不可避ブラック戦士だった。NOと言える人間でありたい、今世こそは。
そのまさかフラグを華麗に回収。どういうことだってばよ。美しきフラグ回収に完敗せざるおえないな全く。
・
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ふ〜ん?へぇ〜???白鉛病なってない人もコロコロしちゃったんだ。ふ〜ん?
ミホークは激怒した。
あのクソ世界政府を滅ぼさねばと決意した。
ミホークには世界政府やら天竜人やらの考えがわからぬ。否、わかりたくもない。
クール能面顔の下では修羅が如く炎が燃えている。例えるならば鬼殺隊の憎悪並み。始祖をコロコロする為に捨て身すら厭わぬほどの憎悪を持った連中ぐらい燃えてる!貴様さては炎の呼吸の使い手かと言わんばかりの情熱!!殺意純度100%である。
激情のままベンチに台パンしたらちょっとヒビが入った。すまねぇ。
さっきの劇画タッチとの温度差でおれの中のグッピーは早々に完敗したし、鬼滅世界から多重転生のちフレバンスは人の心すぎてこの世の終わりですとしか言えねぇんだ。
しかも死因が我が推し。それを知ったらさすがにジャンピング土下座は当たり前体操。殺されてるのは事実なのですまねぇとしか言えぬ。
「おれのおしはわるいやつじゃないよ」なんて言えぬ。言ったら切腹どころじゃあない。だって事実死んでる訳だし、そも人食うし。仕方がねぇとは言えねぇンだ。
まぁそれも一時的なもので、5分もすれば局地的鬼殺隊化現象はしまっちゃいましょうねし、元の落ち着きを戻していた。
少女、もとい●●・○○はかのフレバンスで暮らしていたらしい。そうフレバンス。そう白鉛病。作中屈指の悲惨な結末。かける言葉もねぇ。白鉛病じゃないのは正しくは移住だったからだそうな。そんでもってこっちもなかなかグロかった。最推しがミホークらしい。かわいそう。強く生きて。最推しが成り代わりとかそれなんて地獄?切実にかわいそう。
ちなみに見てきた黒死牟はモノホンっぽかったらしい。
おれは心で崇めた。同郷同士にも気を遣わねばならぬ時がある。前世の死因とか。おれは触れられても平気だけど。
そんでもってなんで此処にいるかと問えばなんとなくと言うではないか。かく言うおれもなんとなく惹かれた気がしたので来た。転生者は惹かれ合うのかもしれない。いや何処ぞのスタンド使いかよと言う話なんだけど。
というかそも世界線が違うだろジョジョは。同じジャンプ?でも雰囲気全く違うよ???
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5章 その感情は過去にあった。
と言うわけで最推しが成り代わりになっていた(白目)まぁいいやつだけど最推しが成り代わり…やちょっと考えてなかったわ…
二推しの鰐にかけるしかないのかもしれないな…
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「おれはもうすでに七武海だし、身元がバレるとまずいなら一緒に来るか?」
「行く。」
即答。ミホーク成り代わりもビックリの即答、私でなきゃ見逃しちゃうね。
まず毎日推しのツラが見れる時点で神。中身は同士、ツラは最推し、なんちゅう神旅。寧ろお金出させて??
と言うわけで即席剣士コンビが誕生した瞬間である。だが見た目がまずい。完全に誘拐か犯罪の匂いがする。
どちらも顔が良いので絵にはなるのだが犯罪臭がする。
こうしてミホーク(だいたい30さいだが中身すでにジジイ)とようじょ(中身はババア)の二人旅が始まったのである。
「ふおおおぉぉ聖地巡礼すぎ神かよ、小舟まじか最高じゃん」
とは小舟に乗った私から漏れ出た感動の感想である。流石に成り代わりだし望み薄かと思ったらこいつまさかの小舟旅してやがった。(褒め言葉)
なんて思わず言葉が出るとヤバいやつのことを見る目をされた。アー顔が良い…ありがとうございます、じゃなくてなんてことを言うんだい、ンマッ!あ、ヤベ、内なるコンポートが抑えられなかったわ。
・
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「次はあの島行かない?」
「いいな。どうやら強者の気配がするが…まぁ大丈夫だろう。」
ア、なんか居るんすね、原作キャラとの遭遇は当たり外れがなぁ…
シャンクスは当たり、カイドウはハズレ、ドフラもハズレ、白ひげは当たり…ウーン、微妙!!!
ていうかすでに見聞色はあるんだな。
・
・
・
「」
アッ、ななななんでこんなとこにいるんだよォ…北の海だよ???新世界に帰って???
あれイゾウさん??顔が良い、我が三推しは色気が凄まじい…推し二人と同じ空気吸ってる!?まぢむり限界化する…
「グララララ!!」
バリバリバリ!!!
威圧が凄まじい。幼児の体にこれは毒だ。
「“鷹の目”とお嬢ちゃん、ここに何の用だ?」
泣く子も黙る大海賊、四皇“白ひげ”がそこにはいた。
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6章 人はそれを知らない。【白ひげ海賊団視点】
《イゾウside》
「おーい!隊長は居るかァ!?」
ほんのりと暖かい平和な昼下がり、甲板から声が響いてきた。何かあったかのだろうか。
丁度銃の手入れが終わったところだった為に、その声のもとへゆったりと歩み寄った。
・
・
・
「あっ、隊長!」
どうやら件の声はここかららしい。まずは状況を確認すべきだろう。
「何かあったか?」
「いや、目の前に…確か最近七武海入りしたとかいう“鷹の目”と小さいガキがのった小舟がありまして…」
…“鷹の目”か…確か、前は“海兵狩り”とか言う異名だったか。いくらここが白ひげ海賊団とはいえ、相手は腐っても七武海。慎重に行くべきだ。
・
・
・
オヤジが乗った瞬間に覇王色で威圧した時には焦ったが、話してみれば存外ノリがいいし、お嬢も博識で面白い。
ブラックジョークだと思ったのか故郷滅亡の話をされたらむさ苦しい男どもが泣いていた。男どもは案外涙腺が緩いのだ。
彼らは特に目的を持たず旅をしているらしい。白ひげ海賊団に入らないかと冗談で言ったら真面目に悩まれて驚いてしまった。冗談だと慌てて言ったらしょんぼりとしていて申し訳ない。
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どうやらお嬢は刀を扱うらしい。ある程度身長が伸びたらワノ国の職人に売って貰いに行くらしい。銃を扱うなら教えようと思っていたのだが。残念だ。
・
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「また来いよ、お嬢と鷹の目!!」
案外快適に楽しく過ごせた二日間だった。また会いてェモンだ。
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7章 まだ顔は見せない。
突然だが、クイズだ。今、私は11歳。そう、大きいイベントが近づいてきている…!!!
そう、コラさんが死ぬ。どうしよう。鳥カゴ。助けたいけどさ。鳥カゴどうしたらいいかわからねぇと言う重大な困難がある。
というのを相談したミホちゃん(ミホークな成り主のこと)はおれが切ればいいと言った。
____天才か???そうじゃんミホちゃん世界最強の剣士じゃん。ぶった斬って進もうぜ!!でいいじゃん。
ここには脳筋しかいない。しかも揃いも揃って馬鹿。そう、この世の終わりである。
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ここは雪が吹雪く冬島、ミニオン島。よく考えたらミニオン島って逆にしたらビックオフ島になるのでは。ブッ○オフみてぇな響きだな。これでもだいぶん緊張してるんだぜ。見えない?いやぁ照れるなぁ。
寒い…フレバンスも北の海だったけどここまでじゃなかったな…めっちゃ厚着(顔に狐面)してるんだけどね。
ちなみにバレないように狐面装備&口調を変えてるよ。いやー憧れだったんだよねぇ!cv遊佐さんのチャラ男風装い!!白澤さまみたいなチャラ男と言うか遊び人って言うのかな。憧れがあるよね。完全に個人の趣味ですけども。
あれなんかちょっと遠いところに火達磨が…いやアレってコラさんじゃない!?焦げてる!?うわなんてとこでドジってるのさ!?うわっ、コケた…改めて凄まじいドジっ子だなぁ…
・
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コラさんがローにオペオペの実を食べさせたのを見て前に出る。
「そこのお人、逃げ出したいならこっちだよ。」
「“天夜叉”の気配が迫っている。逃げるなら早くしたほうがいい。」
声をかけると、コラさんの体がガックリと崩れ落ちる。えっ、あ、そういえばそうだった、うわドジった…
「コラさん!?コラさん!!」
「そんなにゆすぶったら余計悪化するだけだと思うけどね。」
「この大男は俺が背負う。おい、そこの、ついてこい。」
「な、何が目的だ!?まさか、ドフラミンゴに引き渡す気じゃ…!!」
疑われるのはそうだよね…うーん…
「この大男は、今放っておけば死ぬ。助かりたくばついてこい。」
いや言い方!!!
「た、のむ、ローだけは、鷹の目…、」
「大丈夫だ、お前も助ける。」
「…、コラさん、助かるのか?それなら、お願いだ!コラさんとおれを助けてくれ!!」
鳥カゴは…まだだな、ヨシ。
「おい、そこのと、レイも来い。飛ぶからしっかりつかまっておけ。」
・
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「し、死ぬかと思った…」
まあ初めて飛ぶとそうなるよね、分かる。私もはじめ飛んだ時は半泣きになったわ。
「先ほどは説得のため言ったが、応急処置をすれば命に支障はないだろう。」
「は!?え、おい、見せろ!コラさん!!」
・
・
・
「いやー、ロー、助かったぜ。それに、自分で白鉛病直せたんだって?えらいなぁ、ロー!すごいなぁ、ロー!!」
「コラさん、や、やめろよ恥ずかしい!!」
「付いたぞ、スワロー島だ。」
「ありがとなー!狐と、鷹の目!!」
「…ありがとう。」
と言うわけでコラさん救済クエスト、完・了…!!いやぁやっとだ!結果が出た!!無駄に補正とかなくって良かった!!疲れたよ…
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8章 鍛錬は怠らない。
やあこんにちは、12歳の誕生日プレゼントにワノ国から出た職人に刀を貰う事になった●●・○○ことレイだよ!
めっちゃ楽しみ!まる!日本刀?それともミホちゃんみたいな?どっちもかっこいいし好きだけど日本刀の安心感が凄まじいから日本刀をオーダーしようかな。というわけでオーダー!
・
・
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きた、キタ!ついにオーダーした刀が届いたぞ!!ちょっとフライングだけど、嬉しいからオールオッケー!!
「わぁ…」
「相変わらずいい刀を作る…」
美しい刃だ…ブルーグリーンが滲む、今の私には大きめな刀。菱形の鍔とかこいつ分かってるねぇ。前と一緒。愛着湧いちゃうよ。よし決めた、君の名前は「寒月」だ。正式な名があるやもしれないけど、私の手元にある時の君は「寒月」。我ながらいい名だ。自画自賛になっちゃうけどね。
よし。鍛錬するぞー!
この小舟でできる鍛錬は限られる。体力向上、ある程度の素振り(海に向かって放つ)などくらいしかできない。だが、チリツモとかいうし、基礎は大事。もちろん怠らず続ける。素潜りなどもかなり良い。体力も肺活量も付くし、獲物を仕留めれば食費が浮く。
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平穏無事に最近の航海は進んでいる。それが泡のように消え去るとしても、今が楽しければそれでいいのだ。正論なんて言わないで良い。自分勝手に行こうぜ!!
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9章 平穏は続かない。
今私たちはとんでもねぇ問題に直面している。そうその問題は____風呂に入りたいということ…!!!
机(小舟に板置いただけ)に肘をついて、顔の前で手を組み、さながら犯人を問い詰める刑事のような格好で会議をする。
「風呂…か。おれは原作キャラだからな…ワンピ世界に順応しているのやもしれん。」
「原作キャラじゃない私は違うって?何それ損しかしねぇ、転生特典(笑)みたいな?いらねぇよそんなモン、風呂よこして??」
「無理だな。だが気持ちはわかる。日本人の血が騒ぐと言うべきか…」
「わかりみが深い。例えるならばマリアナ海溝くらい。」
「この世界にマリアナ海溝はないがな。」
「そういえばそうだった。」
緊張感など一切なく、平穏に旅路は続く。次の行き先は海軍本部らしい。ん??え?海軍本部??聞いてない…!!
か、海軍本部ってあれよね、頂上戦争の舞台で、センゴク大目付…いや今は元帥?大将?まぁどっちかがいて…主人公のじいちゃんがいるあの海軍本部だよね…!?もちろん好きなキャラもいるけど、フレバンスの件があるせいで世界政府やら海軍の好感度がゼロどころか嫌悪さえある為にそこに行くのは憚られる…
と思ったら私はシャンクスのところに一旦預かってもらう事になったらしい。さっすがミホちゃん!神!世界最強の剣士!!イケメン!ふっふー!!
・
・
・
というわけでまたしても突撃!赤髪海賊団!どんどんぱふぱふー。
ア、ウタちゃんいる。可愛い…REDあるんだ。じゃあタイミングバッチリだね、確か今年中にあるよね、エレジアのやつ。
「海軍本部の七武海会議やらなんやらに行ってくる。それまで預かっておいてくれ。」
「よろしく、シャンクスさん。」
顔の傷が目立つなぁ。若イケメン。だけど原作軸のシャンクスが好きなんだよね。色気と言うかなんと言うか、年齢から出る貫禄と言うかが好きなんだ。イケオジはいいぞ!!
「ああ、よろしくな嬢ちゃん。」
「こんにちは!赤髪海賊団の音楽家でシャンクスの娘のウタだよ!君の名前はなあに?」
「よろしくね、ウタちゃん。私は、●●・変換2】って言うんだ。レイって呼ばれてるよ。」
かっ、かわいい〜!!!かわいい!!限界オタクに沁みるぜ…なあにって!かわいいかよ、いや、かわいかったわ。うわあ、私に微笑みかけてくれたぁ…尊い!推す!
・
・
・
「いやしっかし“鷹の目”がガキを近くにおいてるとはな…どう言う関係だ?」
「ンー、強いて言うなら同志?魂の繋がり的なサムシング?」
「さ、さむ?」
「アー、何かとか、まぁ曖昧なものを指す言葉です。今回のだと魂の繋がり的な事、もしくはそれに近しい何かって意味で言ってました。」
うっそだろ、サムシングが存在してない、もしくは知ってないだけ??どうなんだろ、英語だしあったりしないかな。
「な、成る程」
「好きなもの(推し)とかを語ったりしますね」
嘘は言ってないからな!!
「刀とかか?レイのその腰の、刀だろ?」
まぁ推しの確率が高いけど刀語らないとは限らないし…嘘は言ってないpart2だよ!!!
「…まぁそうですね」
「へェ、今度手合わせでもするか?」
「シャンクスさんには勝てないですよ」
「ハハハ、ちげェねェ」
「自称しちゃうんだ、大人気ないですねぇ。」
「お頭は大人気ない、違いねェ、的を得てるな」
まぁ育児放棄とか色々他人を過信しすぎだとか言いたいことはいっぱいあるけど、今のシャンクスに言っても無駄なので言わない。いつもの船とは違って、賑やかに航路は進む。目指すは、東の海のフーシャ村。主人公の故郷。うおお、楽しみ。オラ、ワクワクすっぞ!作風似てるけど違うわ、てへ。
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10章 こんなにいるとは思わない。【ミホーク成り主視点】
____某日、海軍本部にて。第一回七武海会議が行われた。
んー、疲れた。堅っ苦しいのは嫌いなんだよな。まぁ初めてだから仕方ないか。
名だたる面子がいっぱいだ…くっ、オタク心に沁み渡るゥ!!!うっは、あそこいるのジンベエ?うわ、好き。かわいいよ親分!こっち向いて!!!ファンサ!!あっちいるのは…ドフラとモリアか…関わらぬが吉コンビすぎるわ。
キョロキョロと周りを見ていたら、肩ポンされた。うおっ。恐る恐る振り向くと、そこには鰐がぁぁぁぁあぁぁ!?怖、怖いってクロコダイル!?ひぃ…
「オイ、お前コレ。見覚えがあったら解散後に〇〇号室に来い。」
そう言われた紙に書いてあったのは____
久しく見なかった言語。日本語であった。
____面構えが違う
嫌、エ??進撃???ア、エ?ゑ?
____お労しや兄上
推しッーーーーーーーーー!?(絶命)
____芋けんぴ、頭についてたよ⭐︎
ありえねェだろけんぴの性質上…!!無理矢理ウェディングとか懐かしすぎるんだわ!!!!分かるやつそういねぇよ!
____よろしい ならば戦争だ
だが断るッ!!!このミホークが好きなことは!ほぼ確実に同志だと思っているやつに「断る」と断ってやる事だッ!!!いやそんなに歪んでないから行くけども。
コレがわかったら、来いよ、鷹の目!海賊の“高み”へ!
エ゛ース゛!!!!こいつ同志だわ行くわ!!!!!
と言うか勘が良すぎない??君のような勘のいいオタクは好きだよ!!是非行かせていただく所存!!
・
・
・
30分ほど経って。海軍本部会議室、〇〇号室に足を踏み入れる。無駄に重たい扉を雑に閉めて、簡易パイプ椅子に腰掛ける。
そして前を見ると____新聞片手に足を机に乗せてリラックスしているクロコダイルが!!お行儀が悪い!!メッ、メッ!!でしょそのマナー!!
次回!!側から見れば腹の探り合い!!だが実際はオタトーク!! 好きなキャラにおれは会う!!!
ドン(n回聞いたBGM) ⇨To be continued…
いや違う漫画やないかい!!!ここはジョジョじゃありゃせんぞ!!!
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『複数主』
『転生要素』
『成り代わり』
『多重転生』
・こちら加筆・修正版となります。こちらで修正した内容が正史となり、シリーズのほうも今後少しずつ修正していく予定です。
1章 そこに戦火はない。
ここはフレバンス。内陸国の、栄えた「白い町」である。
一度見れば息を呑み、二度見れば羨むものが絶えないと云う。
白い町は全てが白い。住民の心さえも真っ白、清廉潔白で、姿も肌などの色素さえ薄く、まるで神秘の生物のよう。
そんな噂が巷で流れる街、フレバンスに移住してきた私、名字・名前はたった今、前世の記憶なる珍妙な記憶を思い出してしまった。とうとう気でも狂ってしまったのかと思う。自分でも信じられぬ記憶。
かの記憶が正しければ、私は“鬼”なる珍妙なヒト、否、ヒトだった物、化物と言って相違ないであろうモノと戦っていた。
たしか、鬼舞辻を倒そうと根城へ乗り込み、上弦の壱なる鬼と対峙し、胴を袈裟斬りにされ、鬼狩りの最たる屈辱、首を斬られる死に方をした。思い出すだけで腑が煮え繰り返る。なんたる屈辱。私の覚悟と信念をなんだと思っているのか。
それは兎も角として。何故だか私はここに存在している。ここは日本ですらない。外つ国だろうか。
輪廻転生とは世界まで違うものなのか、外つ国なのか。ひとまず、情報を調べるべきだ。
・
・
・
調べてわかったことは、先ず、日本が存在しないと言うこと。そして、馴染み深い惑星ではないこと。
この世界は、北の海・東の海・南の海・西の海に分かれる。
そして、偉大なる航路が存在し、世界を分つ大陸、赤い大陸が存在するということ。
この平和とは御世辞にも言えぬ世の中、フレバンスは平和だった。前の己が望んだ、平和な世の中だった。
ああ、フレバンスは栄えている!
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2章 此処に神はいない。
白い町に移住してきて、一年が経った。
尋常小学校のようなものだろう、教会にも通った。
私は吉利支丹ではないが、フレバンスの美しい街並を見ると、神さえも信じそうになっていた。
あの刻迄は。
「白鉛病」なる奇病が流行し出した。周りの者らはアッという間に発症したというのに私達一家はいつまで経っても発症しない。
彼程美しかった心は段々と翳りを見せ、何故お前らは発症しないのかと責め立てられたことさえあった。
教会で知り合った、医師を目指すと言っていたローの父が国民に電々虫で訴える。
___曰く、「白鉛病」は感染病ではなく、鉛中毒の一種である。
___曰く、通常の鉛中毒とは違い、世代を跨いで発症するが為に治療が極めて困難である。
治療には血液が大量に要るが、何故だろうか国境は封鎖され、あろうことか政府が「白鉛病」は感染病である、と発表したらしい。どの時代もお上は腐っているのが常なのか。お館様を見習え。
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・
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「立ち上がれ、フレバンス国民よ!今こそ力を合わせて抵抗すべきだ!!白鉛病は感染しない!トラファルガー医師が言っていたんだ!!!」
「オオオ!!!!」
「今こそ訴えるべきだ!」
「罪なき国民を見殺しにしようとしていると訴えかけるべきだ!」
一部の暴徒の怒声が響く。
気の良かった酒場のおじさん、八百屋のお兄さんが顔を顰めている。その顔には白い斑点が浮かび上がっている。
きっと、仕方がないのだと。大義名分を与えてしまうと分かっていたのに。
それでも。気持ちが痛いほどわかってしまうから。言えなかった。
だがしかし、戦争が始まってしまったら。非力で何もできない人々は。
心優しいままのシスターは。ローの母は。トラファルガー医師は?どうなるのか。はてさてと惚けられる程馬鹿ではない。
私のせいだ。彼等が死んでしまったら。私のせいで死んでしまうかも。止められなくて。
悪夢であれ。悪夢であれと。願ってしまう程の炎と血の薫り。人の悲鳴と怒号が頭を劈く。
「○○、○○、お前だけは逃げなさい。きっと、発症の有無を言わせず、真実を知った我々を消すだろう。だが、まこと身勝手とは分かっている。だが私は君に生きてほしい。愛しているよ、我が娘。神はきっと居るんだ。救いはある。だから___」
「何処だ!探せ!!一匹も逃すなよ!」
「さあ、もう来てしまっている。いきなさい。君の幸せを願っているよ。」
いやだ。いやだいやだいやだ!なぜ生まれ直しても親が死ぬのか。
「や、嫌だよ、一緒に出ようよ、おとうさん…」
どん、窓から突き落とされる。
最後に見えた父の顔は、一切の翳りのない美しい笑顔であった。
ずしょ。足を引き摺ってたどり着いた病院は真っ赤に燃えていて。悟る。友も、初めてできた年下の女の子のお友達も。
全て燃えてしまった。最後の気力を絞ってきた広場には教会の友達と、シスターの亡骸が。
神を信じて頑張っていた優しい彼女を想う。
ふと見ると、十字架を投げ捨てていた。神を呪ったか。運命を憎んだか。はたまたそのどちらもか。
白く美しかった町は燃え盛り、滅びた。白だった部分は朱に塗り替えられた。
彼女の祈った神すらも滅んだ私に、信仰心など欠片も無い。神など下卑た存在はいないというのに、縋ってしまう私すらも憎かった。
主人公Profile
◇キャラクター設定◇
●●・○○ 女性 原作時点では 22→24 身長:163.5cm 誕生日:7/7 非能力者
身体的特徴:蒼い目に紺色の髪、どちらと言えば細身寄りではあるが平均的な体格。
“D”の一族ではない。努力家で叩き上げた肉体は柱にも劣らぬ実力を持つ。だが、何もしなければ一般人と同じ。
特別な力などない。どの時代においても一般人だが努力一筋である。
鍛錬を怠らないが為に掌は硬いたこが出来てしまっている。
主にハイカラさん(藤紫ver.)を着ている。髪型はハーフアップもしくはポニーテール。
〈覇気〉
武装色・見聞色
〈呼吸〉
月の呼吸(オリジナル)
〈武器〉
平均的な長さの刀、藤色の刀身に菱形の鍔、名は「寒月」(読みは「かんげつ」)
〈転生遍歴〉
現代(社会人、ヲタク)
↓
鬼滅の刃(甲、努力一筋、呼吸は月(オリジナル)) 名前 芽月 零 (がつき れい)で固定。
↓
ONE PIECE(イマココ)
◇追加設定があれば随時追加◇
3 ・4章 転生者同士は惹かれ合うのかもしれない。
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朱に染まった道を、ただ歩いている。彼女の瞳には何も映らない。ただ、黒く染まった絶望が、一人歩いている。
鉄の国境が、目の前にある。我々を閉じ込める、檻。そこを飛び上がって出る。後ろを見る。かつて見た白は、もうほとんど見当たらない。
それがどうしようもなく虚しくて、ああ終わりなんだと絶望を突きつけてくる。盛者必衰のことわりとはこの事で、美しかった町も滅んでゆく。ゆったりとではない、人為的なものだったけれど。
きっと、10年、20年もすれば人の心から薄れてゆくだろう。それが悲しいような気がするけれど、彼らが貶されないとするのなら何処か安心できるように思う。
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・
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歩く。
歩く。
歩く。
転ける。
歩く。
盗む。
歩く。
歩く。
ぶつかる。
「っ、すいません」
目を上げたそこには。
「ヒュッッッッッッッッッ」
前々世の推しがいた。顔が良い。アッこっち見ないで顔が良い、百面相しちゃう。
何を言ってるかわからない?いや私も何を言ってるのかわからない…此処で思い出すか??フレバンスが滅んだ時とかもっとタイミングあったよね!?
「アッヤベ、どうした童。」
ん????童の前なんかアッヤベって言ってなかったっけ。
____こいつまさか…成り代わり〜〜〜〜!?(90年代少女漫画が如く白目)
「お前、まさかとは思うがよッ、“同志”か…?」
確信めいた問いをカッと効果音の付きそうな劇画タッチで目を開いた。
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一方ミホークは、劇画タッチで目をカッと開いた幼児を唖然と見ていた。
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生まれてこの方不思議な記憶を持っていた。鉄の塊が走り、高い棒が立ち並ぶ世界。そこに己は生きていた。
そんでもってオタクをしていた。因みに最推しは鬼滅の継国兄弟。だがしかしこの世界はONE PIECE。
最推しのおの字もねぇ。世界は無慈悲である。ONE PIECEなら推しはマルコ。だが気安く会える相手じゃねぇ。
ジュラキュール・ミホーク(2さい)は絶望した。死亡率も屈指な上推しにも会えないし何よりここは非加盟国。
某海軍大将曰く人権がないらしい非加盟国。人生終了RTAはじまっちゃったな。この世は地獄です。嘘、奴隷の人よかまし。
比較対象がクソ過ぎるのは尾田セン聖に言ってくれ。ある日インフルが悪化してコロッと死んだおれが転生したら非加盟国に生まれちゃった!これからおれ、どうなっちゃうのー!? テンション高くねって?いや察してよ、こうでもしないと死の運命が来ちゃうからギャグ補正を付けないとやっていけねぇと言うことを…!!やはりギャグ…ギャグは世界を救う…!!
因みに成り代わったことに気がついていないのでお前も有名人だわと言ってくれる人はいないのである。
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ッスーーーーーーーーーーーー…いま水溜りの上にいるんだけどさ。顔がミホーク(セラフィムのすがた・色は本物)なんだけどこれって転生じゃなくって成り代わり?アハハこの世の終わりすぎないか、ミホークって過去いっっちミリも出てないよ???これには考察ガチ勢も困惑するって。過去が判明してるキャラだと義務感に駆られて判明してないと何したらいいか分からんとかどう言うこっちゃ。ロジャーの処刑の時にローグタウンに行くくらいしか分からんのだけど何をしたらいい????
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あれから時は流れておれも今や虚無顔能面系男子にジョブチェンジ。ほぼ原作くらいの見た目になった。
あの可愛かった少年はいずこ。正解は成長に伴い自然消滅と言う悲しい結末である。
わりかし自由に世界中を旅した。勿論移動方法は小舟。意外といけるんだなこれが。馬鹿かと言われれば100人中100人が馬鹿だと言うだろう移動方法だが、ミホークなら可能だ。馬鹿みたいに強くて能力者じゃなけりゃいける。つまり、シャンクスなら可能____?
馬鹿の思考をしていてうっかり前を見ていなかったために、人とぶつかってしまった。
「ヒュッッッッッッッッッ」
「アッヤベどうした童。」
アッヤベ声に出ちゃったわ。テヘペロ。いや集中してて気が付かなかなくてぶつかった相手が逆行または転生者なんて偶然あるはずがそんなまさかねぇ。
「お前、まさかとは思うがよッ、“同志”か…?」
カッと効果音がつきそうな劇画タッチで少女は問うた。
「えっ。エッ?ん???」
えっ。そそそそんなまさか。ば、馬鹿な。
「えっもしかして転生者…でいらして…??」
緩慢な仕草で少女は首を縦に振る。そうそのジェスチャーが示すはYES。肯定。NOではない。
因みに前世のおれはYESかハイの過労死不可避ブラック戦士だった。NOと言える人間でありたい、今世こそは。
そのまさかフラグを華麗に回収。どういうことだってばよ。美しきフラグ回収に完敗せざるおえないな全く。
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ふ〜ん?へぇ〜???白鉛病なってない人もコロコロしちゃったんだ。ふ〜ん?
ミホークは激怒した。
あのクソ世界政府を滅ぼさねばと決意した。
ミホークには世界政府やら天竜人やらの考えがわからぬ。否、わかりたくもない。
クール能面顔の下では修羅が如く炎が燃えている。例えるならば鬼殺隊の憎悪並み。始祖をコロコロする為に捨て身すら厭わぬほどの憎悪を持った連中ぐらい燃えてる!貴様さては炎の呼吸の使い手かと言わんばかりの情熱!!殺意純度100%である。
激情のままベンチに台パンしたらちょっとヒビが入った。すまねぇ。
さっきの劇画タッチとの温度差でおれの中のグッピーは早々に完敗したし、鬼滅世界から多重転生のちフレバンスは人の心すぎてこの世の終わりですとしか言えねぇんだ。
しかも死因が我が推し。それを知ったらさすがにジャンピング土下座は当たり前体操。殺されてるのは事実なのですまねぇとしか言えぬ。
「おれのおしはわるいやつじゃないよ」なんて言えぬ。言ったら切腹どころじゃあない。だって事実死んでる訳だし、そも人食うし。仕方がねぇとは言えねぇンだ。
まぁそれも一時的なもので、5分もすれば局地的鬼殺隊化現象はしまっちゃいましょうねし、元の落ち着きを戻していた。
少女、もとい●●・○○はかのフレバンスで暮らしていたらしい。そうフレバンス。そう白鉛病。作中屈指の悲惨な結末。かける言葉もねぇ。白鉛病じゃないのは正しくは移住だったからだそうな。そんでもってこっちもなかなかグロかった。最推しがミホークらしい。かわいそう。強く生きて。最推しが成り代わりとかそれなんて地獄?切実にかわいそう。
ちなみに見てきた黒死牟はモノホンっぽかったらしい。
おれは心で崇めた。同郷同士にも気を遣わねばならぬ時がある。前世の死因とか。おれは触れられても平気だけど。
そんでもってなんで此処にいるかと問えばなんとなくと言うではないか。かく言うおれもなんとなく惹かれた気がしたので来た。転生者は惹かれ合うのかもしれない。いや何処ぞのスタンド使いかよと言う話なんだけど。
というかそも世界線が違うだろジョジョは。同じジャンプ?でも雰囲気全く違うよ???
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5章 その感情は過去にあった。
と言うわけで最推しが成り代わりになっていた(白目)まぁいいやつだけど最推しが成り代わり…やちょっと考えてなかったわ…
二推しの鰐にかけるしかないのかもしれないな…
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「おれはもうすでに七武海だし、身元がバレるとまずいなら一緒に来るか?」
「行く。」
即答。ミホーク成り代わりもビックリの即答、私でなきゃ見逃しちゃうね。
まず毎日推しのツラが見れる時点で神。中身は同士、ツラは最推し、なんちゅう神旅。寧ろお金出させて??
と言うわけで即席剣士コンビが誕生した瞬間である。だが見た目がまずい。完全に誘拐か犯罪の匂いがする。
どちらも顔が良いので絵にはなるのだが犯罪臭がする。
こうしてミホーク(だいたい30さいだが中身すでにジジイ)とようじょ(中身はババア)の二人旅が始まったのである。
「ふおおおぉぉ聖地巡礼すぎ神かよ、小舟まじか最高じゃん」
とは小舟に乗った私から漏れ出た感動の感想である。流石に成り代わりだし望み薄かと思ったらこいつまさかの小舟旅してやがった。(褒め言葉)
なんて思わず言葉が出るとヤバいやつのことを見る目をされた。アー顔が良い…ありがとうございます、じゃなくてなんてことを言うんだい、ンマッ!あ、ヤベ、内なるコンポートが抑えられなかったわ。
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「次はあの島行かない?」
「いいな。どうやら強者の気配がするが…まぁ大丈夫だろう。」
ア、なんか居るんすね、原作キャラとの遭遇は当たり外れがなぁ…
シャンクスは当たり、カイドウはハズレ、ドフラもハズレ、白ひげは当たり…ウーン、微妙!!!
ていうかすでに見聞色はあるんだな。
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「」
アッ、ななななんでこんなとこにいるんだよォ…北の海だよ???新世界に帰って???
あれイゾウさん??顔が良い、我が三推しは色気が凄まじい…推し二人と同じ空気吸ってる!?まぢむり限界化する…
「グララララ!!」
バリバリバリ!!!
威圧が凄まじい。幼児の体にこれは毒だ。
「“鷹の目”とお嬢ちゃん、ここに何の用だ?」
泣く子も黙る大海賊、四皇“白ひげ”がそこにはいた。
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6章 人はそれを知らない。【白ひげ海賊団視点】
《イゾウside》
「おーい!隊長は居るかァ!?」
ほんのりと暖かい平和な昼下がり、甲板から声が響いてきた。何かあったかのだろうか。
丁度銃の手入れが終わったところだった為に、その声のもとへゆったりと歩み寄った。
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「あっ、隊長!」
どうやら件の声はここかららしい。まずは状況を確認すべきだろう。
「何かあったか?」
「いや、目の前に…確か最近七武海入りしたとかいう“鷹の目”と小さいガキがのった小舟がありまして…」
…“鷹の目”か…確か、前は“海兵狩り”とか言う異名だったか。いくらここが白ひげ海賊団とはいえ、相手は腐っても七武海。慎重に行くべきだ。
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オヤジが乗った瞬間に覇王色で威圧した時には焦ったが、話してみれば存外ノリがいいし、お嬢も博識で面白い。
ブラックジョークだと思ったのか故郷滅亡の話をされたらむさ苦しい男どもが泣いていた。男どもは案外涙腺が緩いのだ。
彼らは特に目的を持たず旅をしているらしい。白ひげ海賊団に入らないかと冗談で言ったら真面目に悩まれて驚いてしまった。冗談だと慌てて言ったらしょんぼりとしていて申し訳ない。
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どうやらお嬢は刀を扱うらしい。ある程度身長が伸びたらワノ国の職人に売って貰いに行くらしい。銃を扱うなら教えようと思っていたのだが。残念だ。
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「また来いよ、お嬢と鷹の目!!」
案外快適に楽しく過ごせた二日間だった。また会いてェモンだ。
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7章 まだ顔は見せない。
突然だが、クイズだ。今、私は11歳。そう、大きいイベントが近づいてきている…!!!
そう、コラさんが死ぬ。どうしよう。鳥カゴ。助けたいけどさ。鳥カゴどうしたらいいかわからねぇと言う重大な困難がある。
というのを相談したミホちゃん(ミホークな成り主のこと)はおれが切ればいいと言った。
____天才か???そうじゃんミホちゃん世界最強の剣士じゃん。ぶった斬って進もうぜ!!でいいじゃん。
ここには脳筋しかいない。しかも揃いも揃って馬鹿。そう、この世の終わりである。
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ここは雪が吹雪く冬島、ミニオン島。よく考えたらミニオン島って逆にしたらビックオフ島になるのでは。ブッ○オフみてぇな響きだな。これでもだいぶん緊張してるんだぜ。見えない?いやぁ照れるなぁ。
寒い…フレバンスも北の海だったけどここまでじゃなかったな…めっちゃ厚着(顔に狐面)してるんだけどね。
ちなみにバレないように狐面装備&口調を変えてるよ。いやー憧れだったんだよねぇ!cv遊佐さんのチャラ男風装い!!白澤さまみたいなチャラ男と言うか遊び人って言うのかな。憧れがあるよね。完全に個人の趣味ですけども。
あれなんかちょっと遠いところに火達磨が…いやアレってコラさんじゃない!?焦げてる!?うわなんてとこでドジってるのさ!?うわっ、コケた…改めて凄まじいドジっ子だなぁ…
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コラさんがローにオペオペの実を食べさせたのを見て前に出る。
「そこのお人、逃げ出したいならこっちだよ。」
「“天夜叉”の気配が迫っている。逃げるなら早くしたほうがいい。」
声をかけると、コラさんの体がガックリと崩れ落ちる。えっ、あ、そういえばそうだった、うわドジった…
「コラさん!?コラさん!!」
「そんなにゆすぶったら余計悪化するだけだと思うけどね。」
「この大男は俺が背負う。おい、そこの、ついてこい。」
「な、何が目的だ!?まさか、ドフラミンゴに引き渡す気じゃ…!!」
疑われるのはそうだよね…うーん…
「この大男は、今放っておけば死ぬ。助かりたくばついてこい。」
いや言い方!!!
「た、のむ、ローだけは、鷹の目…、」
「大丈夫だ、お前も助ける。」
「…、コラさん、助かるのか?それなら、お願いだ!コラさんとおれを助けてくれ!!」
鳥カゴは…まだだな、ヨシ。
「おい、そこのと、レイも来い。飛ぶからしっかりつかまっておけ。」
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「し、死ぬかと思った…」
まあ初めて飛ぶとそうなるよね、分かる。私もはじめ飛んだ時は半泣きになったわ。
「先ほどは説得のため言ったが、応急処置をすれば命に支障はないだろう。」
「は!?え、おい、見せろ!コラさん!!」
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「いやー、ロー、助かったぜ。それに、自分で白鉛病直せたんだって?えらいなぁ、ロー!すごいなぁ、ロー!!」
「コラさん、や、やめろよ恥ずかしい!!」
「付いたぞ、スワロー島だ。」
「ありがとなー!狐と、鷹の目!!」
「…ありがとう。」
と言うわけでコラさん救済クエスト、完・了…!!いやぁやっとだ!結果が出た!!無駄に補正とかなくって良かった!!疲れたよ…
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8章 鍛錬は怠らない。
やあこんにちは、12歳の誕生日プレゼントにワノ国から出た職人に刀を貰う事になった●●・○○ことレイだよ!
めっちゃ楽しみ!まる!日本刀?それともミホちゃんみたいな?どっちもかっこいいし好きだけど日本刀の安心感が凄まじいから日本刀をオーダーしようかな。というわけでオーダー!
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きた、キタ!ついにオーダーした刀が届いたぞ!!ちょっとフライングだけど、嬉しいからオールオッケー!!
「わぁ…」
「相変わらずいい刀を作る…」
美しい刃だ…ブルーグリーンが滲む、今の私には大きめな刀。菱形の鍔とかこいつ分かってるねぇ。前と一緒。愛着湧いちゃうよ。よし決めた、君の名前は「寒月」だ。正式な名があるやもしれないけど、私の手元にある時の君は「寒月」。我ながらいい名だ。自画自賛になっちゃうけどね。
よし。鍛錬するぞー!
この小舟でできる鍛錬は限られる。体力向上、ある程度の素振り(海に向かって放つ)などくらいしかできない。だが、チリツモとかいうし、基礎は大事。もちろん怠らず続ける。素潜りなどもかなり良い。体力も肺活量も付くし、獲物を仕留めれば食費が浮く。
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平穏無事に最近の航海は進んでいる。それが泡のように消え去るとしても、今が楽しければそれでいいのだ。正論なんて言わないで良い。自分勝手に行こうぜ!!
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9章 平穏は続かない。
今私たちはとんでもねぇ問題に直面している。そうその問題は____風呂に入りたいということ…!!!
机(小舟に板置いただけ)に肘をついて、顔の前で手を組み、さながら犯人を問い詰める刑事のような格好で会議をする。
「風呂…か。おれは原作キャラだからな…ワンピ世界に順応しているのやもしれん。」
「原作キャラじゃない私は違うって?何それ損しかしねぇ、転生特典(笑)みたいな?いらねぇよそんなモン、風呂よこして??」
「無理だな。だが気持ちはわかる。日本人の血が騒ぐと言うべきか…」
「わかりみが深い。例えるならばマリアナ海溝くらい。」
「この世界にマリアナ海溝はないがな。」
「そういえばそうだった。」
緊張感など一切なく、平穏に旅路は続く。次の行き先は海軍本部らしい。ん??え?海軍本部??聞いてない…!!
か、海軍本部ってあれよね、頂上戦争の舞台で、センゴク大目付…いや今は元帥?大将?まぁどっちかがいて…主人公のじいちゃんがいるあの海軍本部だよね…!?もちろん好きなキャラもいるけど、フレバンスの件があるせいで世界政府やら海軍の好感度がゼロどころか嫌悪さえある為にそこに行くのは憚られる…
と思ったら私はシャンクスのところに一旦預かってもらう事になったらしい。さっすがミホちゃん!神!世界最強の剣士!!イケメン!ふっふー!!
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というわけでまたしても突撃!赤髪海賊団!どんどんぱふぱふー。
ア、ウタちゃんいる。可愛い…REDあるんだ。じゃあタイミングバッチリだね、確か今年中にあるよね、エレジアのやつ。
「海軍本部の七武海会議やらなんやらに行ってくる。それまで預かっておいてくれ。」
「よろしく、シャンクスさん。」
顔の傷が目立つなぁ。若イケメン。だけど原作軸のシャンクスが好きなんだよね。色気と言うかなんと言うか、年齢から出る貫禄と言うかが好きなんだ。イケオジはいいぞ!!
「ああ、よろしくな嬢ちゃん。」
「こんにちは!赤髪海賊団の音楽家でシャンクスの娘のウタだよ!君の名前はなあに?」
「よろしくね、ウタちゃん。私は、●●・変換2】って言うんだ。レイって呼ばれてるよ。」
かっ、かわいい〜!!!かわいい!!限界オタクに沁みるぜ…なあにって!かわいいかよ、いや、かわいかったわ。うわあ、私に微笑みかけてくれたぁ…尊い!推す!
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「いやしっかし“鷹の目”がガキを近くにおいてるとはな…どう言う関係だ?」
「ンー、強いて言うなら同志?魂の繋がり的なサムシング?」
「さ、さむ?」
「アー、何かとか、まぁ曖昧なものを指す言葉です。今回のだと魂の繋がり的な事、もしくはそれに近しい何かって意味で言ってました。」
うっそだろ、サムシングが存在してない、もしくは知ってないだけ??どうなんだろ、英語だしあったりしないかな。
「な、成る程」
「好きなもの(推し)とかを語ったりしますね」
嘘は言ってないからな!!
「刀とかか?レイのその腰の、刀だろ?」
まぁ推しの確率が高いけど刀語らないとは限らないし…嘘は言ってないpart2だよ!!!
「…まぁそうですね」
「へェ、今度手合わせでもするか?」
「シャンクスさんには勝てないですよ」
「ハハハ、ちげェねェ」
「自称しちゃうんだ、大人気ないですねぇ。」
「お頭は大人気ない、違いねェ、的を得てるな」
まぁ育児放棄とか色々他人を過信しすぎだとか言いたいことはいっぱいあるけど、今のシャンクスに言っても無駄なので言わない。いつもの船とは違って、賑やかに航路は進む。目指すは、東の海のフーシャ村。主人公の故郷。うおお、楽しみ。オラ、ワクワクすっぞ!作風似てるけど違うわ、てへ。
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10章 こんなにいるとは思わない。【ミホーク成り主視点】
____某日、海軍本部にて。第一回七武海会議が行われた。
んー、疲れた。堅っ苦しいのは嫌いなんだよな。まぁ初めてだから仕方ないか。
名だたる面子がいっぱいだ…くっ、オタク心に沁み渡るゥ!!!うっは、あそこいるのジンベエ?うわ、好き。かわいいよ親分!こっち向いて!!!ファンサ!!あっちいるのは…ドフラとモリアか…関わらぬが吉コンビすぎるわ。
キョロキョロと周りを見ていたら、肩ポンされた。うおっ。恐る恐る振り向くと、そこには鰐がぁぁぁぁあぁぁ!?怖、怖いってクロコダイル!?ひぃ…
「オイ、お前コレ。見覚えがあったら解散後に〇〇号室に来い。」
そう言われた紙に書いてあったのは____
久しく見なかった言語。日本語であった。
____面構えが違う
嫌、エ??進撃???ア、エ?ゑ?
____お労しや兄上
推しッーーーーーーーーー!?(絶命)
____芋けんぴ、頭についてたよ⭐︎
ありえねェだろけんぴの性質上…!!無理矢理ウェディングとか懐かしすぎるんだわ!!!!分かるやつそういねぇよ!
____よろしい ならば戦争だ
だが断るッ!!!このミホークが好きなことは!ほぼ確実に同志だと思っているやつに「断る」と断ってやる事だッ!!!いやそんなに歪んでないから行くけども。
コレがわかったら、来いよ、鷹の目!海賊の“高み”へ!
エ゛ース゛!!!!こいつ同志だわ行くわ!!!!!
と言うか勘が良すぎない??君のような勘のいいオタクは好きだよ!!是非行かせていただく所存!!
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30分ほど経って。海軍本部会議室、〇〇号室に足を踏み入れる。無駄に重たい扉を雑に閉めて、簡易パイプ椅子に腰掛ける。
そして前を見ると____新聞片手に足を机に乗せてリラックスしているクロコダイルが!!お行儀が悪い!!メッ、メッ!!でしょそのマナー!!
次回!!側から見れば腹の探り合い!!だが実際はオタトーク!! 好きなキャラにおれは会う!!!
ドン(n回聞いたBGM) ⇨To be continued…
いや違う漫画やないかい!!!ここはジョジョじゃありゃせんぞ!!!
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