- 閲覧前にご確認ください -

この物語は「能力者たちの詩編歌」シリーズの続編になっております。
読まなくても楽しめるようには作りましたが、前作を読んでいるともっと
楽しめると思うのでぜひ読んでからお越しください。

1期
1章「能力者たちの詩編歌」→https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=1969&no=1
2章「希望に満てる知識欲」→https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=2089&no=1
3章「誠と偽りの狂情曲」→https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=2280&no=1
4章「真実、誠実の優等生」→https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=2733&no=1
5章「想い出は友情、時々希望。」→https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=2975&no=1
6章「仁愛に今、決別の歌を。」→https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=3440&no=1
7章「永遠の絆と変わる世界」→https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=3853&no=1

文字サイズ変更

【our fantasy】聞こえなくなった声を辿って

#2

prologue


「ハアッ、ハァッ、…ハァ、ハァッ…!」





雲が月を隠していた。





少女の人生に光はないと嗤うように。






走り続ける少女の足は生傷と泥に塗れ、
ぼろ布のようなワンピースは飾り一つ付いていなかった。




「はやく、だれか…だれか、助けて…!」




来るかもわからない助けを、少女は必死に求め、もがいた。



[水平線]



カラカラカラ……



ガタガタと特に舗装もされていない道を通る荷車があった。



畳まれた「なんでも屋」の幟はぬるく風に揺れていた。



「はぁ…今日も客来ぉへんかったなぁ…」



深緑色の髪の毛を下で束ね、ため息をついてみせた青年の名は[太字][漢字]玲陵寺楽座[/漢字][ふりがな]れいりょうじらくざ[/ふりがな][/太字]と言う。



楽座「なーにが悪いんやろか。顔か?この顔か?
そんなん言われたら俺泣いてまうで~…あー…今月もカツカツや~…」




薄く光るランタンは荷車に引っかかったままがたがたと揺れ、



その明かりが路地裏の入り口を照らした、その時だった。



「ハァッ、ハァ…ッ、ハァ、ッ、!!」



楽座「どわっ!?」



ごちんと音が聞こえそうなほどに強く衝突した。



楽座「な、なんやなんや……?」



尻もちをつき、軽くちかちかする彼の目が、捉えたのは少女だった。



楽座「……はぁ?!」



「…っ!あの、ごめんなさ、…あの、」



見知らぬ人にぶつかってしまい相当焦っているのか、
少女は目をまんまるにして楽座を見つめる。




その瞳は虹色で、この薄暗い空気の中でも思わず見とれてしまうほど綺麗であった。



楽座「…あんさん、何しよるん?」



今は夜の1時を過ぎている。お世辞にも早い時間とは言えない中、どうして幼い少女が一人でいるのだろう。



「あ、の、私、いそいでるので、…」



「にげなきゃいけない人がいるんです、追われているんです」




楽座「…!」




不慣れなのか焦りからか、カタコトと喋る少女。




楽座「…ただ事じゃなさそうやな、おせっかいかもやけどついといで」



「へ…?」



楽座は細い少女の腕を引くと、早歩きでどこかへと連れて行った。




楽座「大丈夫や、あんさんはぜ~ったい無事に生かしたる」



心配を取り払うように、笑ってみせると、少女のこわばった顔も少しほぐれた。



[水平線]




楽座視点



道端で出会った少女の腕を引いた。



細すぎる。ちゃんと食べてるんか?((



しっかしま~…この出会った困ってる人拾う癖は直したほうがええんかな?



[太字]アイツ[/太字]にもよく「不注意だ」とか言われるしなぁ…



楽座「…((」



ちらっと、腕を引いた少女のほうを見てみる。



…あぁ、安心してそうやな。…じゃ、まぁええか。



[水平線]




楽座「ついたで、ここならひとまず安心や」



明かりの漏れないドアを開いて、少女を招き入れる。



ここは…俺の家。うん。俺の家。



ちょっと1人居候はいるけど。



「……」



楽座「…ごめんな、急にこんなところ連れてきて。」



楽座「けどな、外も寒いし、あんな中ずっと走り回っとるよりは、
屋内に居れた方がええかなと思って。…もし嫌やったら、逃げてくれて大丈夫やから」



「……うん、…」



ぺたりと座り込む。嫌…ではなさそうやな。よかった。



楽座「せや、名前教えてくれる?なんて呼んだらええ?」



「……[太字][漢字]音無[/漢字][ふりがな]おむ[/ふりがな][/太字]。」



楽座「音無……珍しい名前やな。」



音無「あの、…あなたは、?」



楽座「あぁ、せやった。俺の名前は玲陵寺楽座。なんて呼んでくれてもかまへんよ?」



音無「…楽座、さん…」



音無「………あのね、ここ安全って言ってた、けど」



音無「私を追ってる連中は、いつも私のこと見てる、から…」



音無「今も、ここ来る可能性、0じゃない…」



楽座「………」



おっかない連中やな…噂の[太字]ハニートラップス[/太字]とかそこらの組織のやつか?



楽座「…そうやとしても_____




バァン!!!!



刹那、ドアがぶち破られて大勢何かが押しかけてくる。…俺の家のドア…。




「[太字]おとなしくその子を渡してくれるぅ?[/太字]」




ムチをしならせ、猫なで声で女性が言った。

作者メッセージ

豆知識特別編(いきなり?)

本日(12月10日)は1章のキャラ、海風ソプラノさんのお誕生日。
ソプラノさ~ん。何かご自身の豆知識をどうぞ。

ソプラノ「これ2章なのに1章の私が喋ってもいいのかい?((」

ソプラノ「私はアールグレイティーが好物なのだけれど、理由としては家族が関わっていてね。
母がよく好んで飲んでいたんだ。私にも淹れてくれることがあった。
母のなにもかもが嫌いだった父も、母の淹れた紅茶だけは好きだったみたいだよ。
私の中でアールグレイティー…まぁ、紅茶全般にいえることか。
それは、一瞬でも私たちを家族にしてくれた思い出の飲み物なんだよな。」

2025/12/10 22:52

おとうふ ID:≫ 047b4UnKXIhec
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 3

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL