‐RAY‐ 『参加型 ‐ボス枠終了‐』
突如、照明が落ちる。
全員が困惑する中、ホール中央のいる一人の人物にスポットライトが刺さった。
「やぁやぁ、皆さんコンニチハぁ!ワタシは道化師!道化師です!人によってはこう呼びまス♪__『青の道化師』と!!!」
不思議そうに見物していた人たちがそれを聞いた途端、歓喜の声をあげる。
「な…なんなんだ?『青の道化師』って。」
小声でマリアに聞くと、呆れたように答えられる。
「最近金持ちの間で話題のピエロのことや。全く、凄い人気やなァ〜」
人気のピエロ__会場の盛り上がりからすると、どちらかというとアイドルのようだが。『青の道化師』は、名前の通り青髪青目の青と黒の衣装を着た道化師だった。
直後レイは目を見張る。
『青の道化師』が空を飛んだのだ。
マントを鳥の羽のようにして、気持ちよさそうに飛んでいる。いくら目を凝らしてもロープやワイヤーは一切見えない。その他小細工も発見はできなかった。隣で立っているマリアを見たが、彼女も首をふる。わからないようだ。
ありえないの一言に尽きる。
その後も『青の道化師』の劇は続いた。
恐らく道化師の部下である黒子と共に服から蝶を出し、それを一瞬で消したり。
観客の一人を箱に入れ、上から剣で刺す。が、でてきた観客は無傷。
そこから、騎士と姫の禁断の恋を描いた劇から、アクションシーンのある劇まで様々な芸をしてくれた。
その一つである項目に、観客から一人アシスタントを頼みたいという演劇があった。多くの人達が手を挙げる中、道化師が選んだのは__
「じゃあ、そこの地味な彼でェ!お願いしまス!」
レイだった。
観客の視線が一気に集まる。
「この中から、カードを一枚選んでくださイィ!ワタシがそのカードを当てますよォ!」
突然当てられ焦ったが、良いタイミングだ。近くで見ることができるのでこの道化師のタネがわかるのではないかと期待し、カードを取る。書いてあるのは、ハートの1。
「それじゃァ、観客の皆さんにダケ見してください!」
言われた通り、カードを周りにいる観客に見せる。そのとき、黒子も道化師も顔を手で覆い、後ろを向いていた。全ての観客に見せ終わり、道化師が再びこちらを向く。
「__アナタが引いたのは、ハートの1ですネ゙?」
息を呑む。わかる要素がない。いつ気づいたのだろう。息を呑んでいると、観客は、煩いぐらい拍手をした。カード確認させてもらうが、全てバラバラの数字だ。おかしい。
その後、道化師と黒子がジャンプしたと思えば、煙と青い花に変わり、彼らはどこにもいなくなっていた。
照明がもとに戻る。
余興は終わり。 舞踏会の醍醐味__ワルツの始まりの合図だ。
全員が困惑する中、ホール中央のいる一人の人物にスポットライトが刺さった。
「やぁやぁ、皆さんコンニチハぁ!ワタシは道化師!道化師です!人によってはこう呼びまス♪__『青の道化師』と!!!」
不思議そうに見物していた人たちがそれを聞いた途端、歓喜の声をあげる。
「な…なんなんだ?『青の道化師』って。」
小声でマリアに聞くと、呆れたように答えられる。
「最近金持ちの間で話題のピエロのことや。全く、凄い人気やなァ〜」
人気のピエロ__会場の盛り上がりからすると、どちらかというとアイドルのようだが。『青の道化師』は、名前の通り青髪青目の青と黒の衣装を着た道化師だった。
直後レイは目を見張る。
『青の道化師』が空を飛んだのだ。
マントを鳥の羽のようにして、気持ちよさそうに飛んでいる。いくら目を凝らしてもロープやワイヤーは一切見えない。その他小細工も発見はできなかった。隣で立っているマリアを見たが、彼女も首をふる。わからないようだ。
ありえないの一言に尽きる。
その後も『青の道化師』の劇は続いた。
恐らく道化師の部下である黒子と共に服から蝶を出し、それを一瞬で消したり。
観客の一人を箱に入れ、上から剣で刺す。が、でてきた観客は無傷。
そこから、騎士と姫の禁断の恋を描いた劇から、アクションシーンのある劇まで様々な芸をしてくれた。
その一つである項目に、観客から一人アシスタントを頼みたいという演劇があった。多くの人達が手を挙げる中、道化師が選んだのは__
「じゃあ、そこの地味な彼でェ!お願いしまス!」
レイだった。
観客の視線が一気に集まる。
「この中から、カードを一枚選んでくださイィ!ワタシがそのカードを当てますよォ!」
突然当てられ焦ったが、良いタイミングだ。近くで見ることができるのでこの道化師のタネがわかるのではないかと期待し、カードを取る。書いてあるのは、ハートの1。
「それじゃァ、観客の皆さんにダケ見してください!」
言われた通り、カードを周りにいる観客に見せる。そのとき、黒子も道化師も顔を手で覆い、後ろを向いていた。全ての観客に見せ終わり、道化師が再びこちらを向く。
「__アナタが引いたのは、ハートの1ですネ゙?」
息を呑む。わかる要素がない。いつ気づいたのだろう。息を呑んでいると、観客は、煩いぐらい拍手をした。カード確認させてもらうが、全てバラバラの数字だ。おかしい。
その後、道化師と黒子がジャンプしたと思えば、煙と青い花に変わり、彼らはどこにもいなくなっていた。
照明がもとに戻る。
余興は終わり。 舞踏会の醍醐味__ワルツの始まりの合図だ。
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