‐RAY‐ 『参加型 ‐ボス枠終了‐』
半年という時間は、すぐに過ぎた。
「…もう一週間後が『黄昏舞踏会』だね……。作戦を伝えるよ……」
すっかり見慣れた会議室に、知った顔が並ぶ。一人一人、常人離れしたオーラを纏っている。__『トワイライト』各ボス達だ。仕切るは、参謀ボス、デシジョン。初対面のときも寝不足の隈のせいで得体のしれない容姿だったが、さらに半年前、焼かれた傷は今でも痕が残り顔の半分を包帯で覆っているため、さらに幽霊のような風貌だった。
そんな彼女が言った『黄昏舞踏会』とは、ここ周辺の国の政治家や貴族たちがここより少し東北の国に集まって、今後の情勢について話し合ったり、交流を深めたりする社交の場である。名前通り舞踏会だ。毎回、王や政治家、テロがあるそうだが、今回はどうなるのやら。
もちろん、『トワイライト』も参加する。
「はぁーっ、なんかあんま乗り気じゃぁないわ〜っ」
ため息交じりに、マリアは言う。こんなやつだが、高い能力を秘めていることをメンバーは知っている。
「そんなところ悪いけど…今回はマリアを軸とした作戦だよ…頑張ってもらわないと……」
「んなぁっ!?」
思わず、マリアは椅子を立ち上がる。
他メンバー、及びレイも驚いてはいた。
(あ…あのマリアが今回のキーなの!?)
(敵を皆殺しにしろーとかならわかりますが…舞踏会で……?)
(中々に奇天烈な方ですが、大丈夫なのでしょうか?)
(料理を頼んだら、種を蒔いて家庭菜園を始める子だものね……)
(掃除を頼んだら、何故か本部が爆破され、崩壊していたこともあったなー)
(俺を遊びで操るしよ…、てかヤバくね?)
そう。そうなのである。彼女は『トワイライト』の中でも、トップクラスの変人なのだ。マリアの変人エピソードは枚挙にいとまがない。口調、言動、全てがトリッキー。
__『トワイライト』屈指の問題児。
それがレイの認識だ。
「なーんか、馬鹿にされている気がするわー。」
マリアは頬を膨らます。
とはいえ、デシジョンが決めた作戦だ。不思議に思うが、反論は出ない。
「…マリアは、舞踏会で踊ってもらう。他メンバーは、裏からのサポートって感じだよ…。そこでなんだけど……」
一度、言葉が止められる。
「舞踏会だから、男女ペアじゃないといけないんだよね…。誰かやってくれる人は__」
「レイが良いと思うぜ!!!」
「レイさんが良いと思いますよ。」
「あ???」突如、名前を呼ばれ唖然とする。
「それじゃあ…ペアはレイとマリアね……。」
レイが言う暇もなく、そのまま会議は終わった。終わってしまった。
(うー…まぁ…デシジョンの策ならしゃーねえか……)
不満は残るが、仕方ないことだ。モノクロの無駄なまでに広く長い廊下を歩きながら、レイは考えていた。そんな時__
「ばぁ!」
突然、目の前に美少女が現れた。美少女__誘惑ボス、ミリョカは嬉しそうにニコニコ笑う。案外、イタズラ好きな人だ。
「レイ、良いところに!って、どうしたの?そんな小難しい顔して。眉間にしわができちゃうわよ。」
確かにそうかも知れないと苦笑してしまう。いつも振り回される日々だ。寿命でも早死する気がする。というか__
「良いところに?」
「えぇ!そうよ。なんて言ったて舞踏会だもの!しかも踊るのよ!これは私の出番ね。社交の場の礼儀作法を叩き込んでやるわ!」
そう女神は告げ、そこから未知の世界__ワルツの踊り方から、食事マナー、服の着こなしなどなどを見に擦り込まれることにレイはなる。
『黄昏舞踏会』
それは、『トワイライト』にどのような影響を与えるのか。
「…もう一週間後が『黄昏舞踏会』だね……。作戦を伝えるよ……」
すっかり見慣れた会議室に、知った顔が並ぶ。一人一人、常人離れしたオーラを纏っている。__『トワイライト』各ボス達だ。仕切るは、参謀ボス、デシジョン。初対面のときも寝不足の隈のせいで得体のしれない容姿だったが、さらに半年前、焼かれた傷は今でも痕が残り顔の半分を包帯で覆っているため、さらに幽霊のような風貌だった。
そんな彼女が言った『黄昏舞踏会』とは、ここ周辺の国の政治家や貴族たちがここより少し東北の国に集まって、今後の情勢について話し合ったり、交流を深めたりする社交の場である。名前通り舞踏会だ。毎回、王や政治家、テロがあるそうだが、今回はどうなるのやら。
もちろん、『トワイライト』も参加する。
「はぁーっ、なんかあんま乗り気じゃぁないわ〜っ」
ため息交じりに、マリアは言う。こんなやつだが、高い能力を秘めていることをメンバーは知っている。
「そんなところ悪いけど…今回はマリアを軸とした作戦だよ…頑張ってもらわないと……」
「んなぁっ!?」
思わず、マリアは椅子を立ち上がる。
他メンバー、及びレイも驚いてはいた。
(あ…あのマリアが今回のキーなの!?)
(敵を皆殺しにしろーとかならわかりますが…舞踏会で……?)
(中々に奇天烈な方ですが、大丈夫なのでしょうか?)
(料理を頼んだら、種を蒔いて家庭菜園を始める子だものね……)
(掃除を頼んだら、何故か本部が爆破され、崩壊していたこともあったなー)
(俺を遊びで操るしよ…、てかヤバくね?)
そう。そうなのである。彼女は『トワイライト』の中でも、トップクラスの変人なのだ。マリアの変人エピソードは枚挙にいとまがない。口調、言動、全てがトリッキー。
__『トワイライト』屈指の問題児。
それがレイの認識だ。
「なーんか、馬鹿にされている気がするわー。」
マリアは頬を膨らます。
とはいえ、デシジョンが決めた作戦だ。不思議に思うが、反論は出ない。
「…マリアは、舞踏会で踊ってもらう。他メンバーは、裏からのサポートって感じだよ…。そこでなんだけど……」
一度、言葉が止められる。
「舞踏会だから、男女ペアじゃないといけないんだよね…。誰かやってくれる人は__」
「レイが良いと思うぜ!!!」
「レイさんが良いと思いますよ。」
「あ???」突如、名前を呼ばれ唖然とする。
「それじゃあ…ペアはレイとマリアね……。」
レイが言う暇もなく、そのまま会議は終わった。終わってしまった。
(うー…まぁ…デシジョンの策ならしゃーねえか……)
不満は残るが、仕方ないことだ。モノクロの無駄なまでに広く長い廊下を歩きながら、レイは考えていた。そんな時__
「ばぁ!」
突然、目の前に美少女が現れた。美少女__誘惑ボス、ミリョカは嬉しそうにニコニコ笑う。案外、イタズラ好きな人だ。
「レイ、良いところに!って、どうしたの?そんな小難しい顔して。眉間にしわができちゃうわよ。」
確かにそうかも知れないと苦笑してしまう。いつも振り回される日々だ。寿命でも早死する気がする。というか__
「良いところに?」
「えぇ!そうよ。なんて言ったて舞踏会だもの!しかも踊るのよ!これは私の出番ね。社交の場の礼儀作法を叩き込んでやるわ!」
そう女神は告げ、そこから未知の世界__ワルツの踊り方から、食事マナー、服の着こなしなどなどを見に擦り込まれることにレイはなる。
『黄昏舞踏会』
それは、『トワイライト』にどのような影響を与えるのか。
このボタンは廃止予定です