- 閲覧前にご確認ください -

殺人の描写があります

文字サイズ変更

 ‐RAY‐ 『参加型 ‐ボス枠終了‐』

#39

Marionette

教会を全員で視察した日の夜__
「ふぅ………」
フィルアは、一人教会の屋根の上に立っていた。無論、不法侵入だったが、特に気にはしない。仲間達に、このことは一切伝えなかった。あくまで、自分の勘なだけで、それに仲間を振り回したくはなかったからだ。屋根から飛び降り、中庭を歩く。
(違和感があるんですよね…。全身の細胞が、踊り狂っているような…、不気味さが…)
なんとも言葉に表しづらい感覚だった。中庭から廊下に入る。ただ一人、真っ暗な廊下を進んでいった。その時__人影が見えた。
(________っ)
反射的に柱の陰に身を隠す。こんな遅く時間帯に教会に人が居るなど、怪しい。どうやら、昼間見た信者達と教祖と思われる人が話しているようだった。暗闇のせいで、顔がよく見えない。
(教祖を襲って眠らせ、モニカさんに引き渡し、情報を吐かせれば良いですかね。教祖が中々出てこないと情報屋は言っていたので大変かなと思っていましたが、上手くいきそうです……。)
一瞬、仲間達に知らせようかと思ったが、流石に寝ているだろう。それに、自分は戦闘が得意である。一般人を薙ぎ倒すなど造作もない。
「…ッ!!」
影から身を出し、一瞬の間にトップスピードで彼らに迫る。何も出来ないまま相手は気絶する__はずだった。
「____?」
理解が出来ない現実だった。信者の足が腹に刺さった。内蔵を押しつぶすような衝撃。口から赤い液体が溢れ、目を見開く。わけも分からぬ内に信者たちによって仰向けに転がされ、首を締められた。全員ナイフや長剣など人の命を消すには充分な刃物を持っている。
「…ん〜?あれ?誰かと思ったら__フィルアじゃないか」
エメラルドグリーンの髪を長く伸ばした二十代の男性だった。柔和な顔をしているが、フィルアはこの男がどれだけ邪悪か知っていた。
呼吸が止まる。何も考えられなくなる。脳が混乱を起こしショートしているようだ。そんなはずない。ありえない。あの時、この手で殺したはずだ。幽霊か?幻覚か?しかし、全身を食い散らかすような痛みが現実だと丁寧に教えてくれた。
「__おかえり、僕の最高傑作の失敗作。」
「…博…士………?」
男__エルアが呆れたように、憐れむように笑う。
「まさか、単騎でここまでやってくるとはね……ぬるま湯に浸かりすぎた?以前の君ならばいち早く僕の存在に気づき、手を引いていただろうに…」

愕然とする。自分が何に手を出そうとしていたか、どれほど愚かだったか知る。

「でも、まだ駒として使えそうだな…。うん。なまくらを研いであげようね」

その言葉を合図に、信者たちにフィルアは担ぎ上げられた。

「な…なにを………するき………………?」
余力を振り絞り、質問をするとエルアは肩をすくめた。

「何って、もう一度、君はなんのために生きているのか、何をすれば良いのか教えてあげるだけだよ?八分もすれば、もう一度身体が思い出すね。」


[太字]楽しそうにそう告げて、エルアは上げた手を振り下ろした。[/太字]


このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

エルアさんマジえげつねぇ…。書いていてビックリします…。
博士の設定はこちら! ユウさんが作ってくれました!
名前:エルア・ビーザ
年齢:23歳
性別:男
容姿:Picrewの「YSDメーカー」でつくりました! https://picrew.me/share?cd=ONj4wSmQqn
性格:めっちゃ狂ってる、めっちゃサイコパス
好きな○○:実験、薬、相手を痛めつけること
嫌いな○○:自分に逆らうやつ、痛み
サンプルボイス:「僕の名前は、エルア・ビーザ!よろしくね!」、「ねぇ…もっと僕に実験させてよ!」、「…もしかして僕に逆らう気?殺戮人形の分際で?…次そんなこと言ったらどうなるか分かるね?フィルア」
一人称︰僕
二人称︰君、名前
その他:フィルアを最高傑作だと思っている。フィルアに〇されたはず…?

そして、本編がかなりややこしくなっているので、簡単な説明を。

フィルアが怪しげな宗教組織に目をつける
 ⬇
敵は策を企む(毎度お馴染みジェスターさんと 古風な女性コヨミさんと インテリ系男子なエルアさん)
 ⬇
実際にメンバーで教会に乗り込む(ガリーとかいうモブに案内される)
 ⬇
特にないにもなかった! (フィルアは違和感がある)
 ⬇
フィルアが気になりすぎて一人で教会に忍び込む
 ⬇
博士に見つかり、絶体絶命!!!!

みたいな感じです!! フィルア君大丈夫ですかね…?

コメント沢山よろしくお願いします!!!

2024/07/06 16:54

ルイ50世 ID:≫.pNRnxeFwo9wA
続きを執筆
小説を編集
/ 63

コメント
[284]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL