‐RAY‐ 『参加型 ‐ボス枠終了‐』
「す…スゲぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!」
レイ達は、夜の間に船で移動し、現在、トラネ合衆国の首都に到着した。
見渡す限り、人と高層ビルと人と車とビルと電車と人と広告と高層ビルと車と車と人と看板と高層ビルと広告と車と電車と人が所狭しと並んでいる。すぐ近くにはメインストリートがあり、今日も渋滞を起こしている。何百台という車達が列を作り、そのドライバーに向けた巨大な看板広告が広がる。顔を上げると天を衝くようなどデカいビルがこちらを見下ろしてきた。
「現在、国家の中で一番の権力を持った国ですからね…。レイさん、あまり呆然としていると置いていかれますよ?気をつけてください。」
どうやら、他メンバーは来たことがあるらしい。慣れた様子で道を歩く。なんとなく、悔しい。
「今すぐ消す訳ではなくて、偵察だからね…。とりあえず、皆で教会を訪れて内容を見てみようか……。」
デシジョンが言った。彼女の聡明な頭脳が導き出した案は安心できる。全員が従うことにした。
「こんにちは。わたしはこの信者の一人で、今回皆さんの案内人を務めさせていただきます、ガリーです。この宗教の教えの良さをお伝えできるように、頑張ります。」
ガリーは初老の男性だった。ふくよかな贅肉のついた身体に、人当たりが良さそうな笑顔。おそらく、『ドール・ダンス』のユニフォームだと思われるスカーフ__ヒジャブを着用し、髪を隠している。
「いえ、わざわざありがとうございます。」
ムギが機械的に返答した。今回、自分たちは『ドール・ダンス』に入信しようとしている学生という体で教会に入っている。誰も、最凶の殺し屋達など思ってもみないだろう。
「それじゃぁ、案内を初めますね__。」
「こちらは、礼拝堂です。信者たちが偉大なる教祖様に祈りを捧げ、時に教祖様が教えを説いてくれる場所ですね。」
教会のなかで、最も広く、大きい広間のような場所を指し、ガリーは言った。礼拝堂は、白く清潔感があり、壁一面にステンドグラスが輝いていた。何人のも人が奥の扉に向かって手を合わせ、目を瞑っている。どうやら、奥に教祖様やらが居るようだ。
「きょーそさまってどんな人なん〜?凄いん???」
マリアが砕けた礼儀作法のへったくれもない口調でガリーに聞く。流石に怒るのではないかと焦ったが、ガリーはにこにこと笑った。
「はい。それはもう偉大な方ですよ。わたしはあの方と会うまで、つまらない人生を歩んできましたが、あの方の教えを聞き、わたしは生まれ変わったような気がしましたよ。」
朗らかに告げられた。そこには、嘘偽りない本心だとわかる。
「では、こちらの部屋は__ 」
ガリーは、教会を巡って行った。
「いぃやぁぁぁ!マジで普通の宗教じゃぁん!!!!!」
ガリーと別れた後、レイ達はカフェに集まった。
レイが勢いよく台パンすると、皆、似たようなことを思っていたらしく、頷く。
「だね〜。洗脳されている。とか言うからもっとヤバいのだと想像していたけど、そうでもなかった!」
メンバー全員が目を光らせ、隅々まで観察していたが、本当に、普通の宗教だった。各々声を上げ、感想を漏らす。
「…………………………」
フィルアが先程から、ずっと黙り込んでいることに気がついた。
「お前の好物のコーヒーが出てるぞ?どうしたんだよ。大丈夫か?」
「…いえ。少し、なんというか、違和感があったので………。」
「違和感???ハウワッツ????」
違和感など何処にも感じなかったが。
「……ただの勘です。でも、気になりますね。」
ため息のように、言葉を吐き、目線を遠くに向ける。
その憂い帯びた横顔が、レイの心の中に深く印象に残った。
レイ達は、夜の間に船で移動し、現在、トラネ合衆国の首都に到着した。
見渡す限り、人と高層ビルと人と車とビルと電車と人と広告と高層ビルと車と車と人と看板と高層ビルと広告と車と電車と人が所狭しと並んでいる。すぐ近くにはメインストリートがあり、今日も渋滞を起こしている。何百台という車達が列を作り、そのドライバーに向けた巨大な看板広告が広がる。顔を上げると天を衝くようなどデカいビルがこちらを見下ろしてきた。
「現在、国家の中で一番の権力を持った国ですからね…。レイさん、あまり呆然としていると置いていかれますよ?気をつけてください。」
どうやら、他メンバーは来たことがあるらしい。慣れた様子で道を歩く。なんとなく、悔しい。
「今すぐ消す訳ではなくて、偵察だからね…。とりあえず、皆で教会を訪れて内容を見てみようか……。」
デシジョンが言った。彼女の聡明な頭脳が導き出した案は安心できる。全員が従うことにした。
「こんにちは。わたしはこの信者の一人で、今回皆さんの案内人を務めさせていただきます、ガリーです。この宗教の教えの良さをお伝えできるように、頑張ります。」
ガリーは初老の男性だった。ふくよかな贅肉のついた身体に、人当たりが良さそうな笑顔。おそらく、『ドール・ダンス』のユニフォームだと思われるスカーフ__ヒジャブを着用し、髪を隠している。
「いえ、わざわざありがとうございます。」
ムギが機械的に返答した。今回、自分たちは『ドール・ダンス』に入信しようとしている学生という体で教会に入っている。誰も、最凶の殺し屋達など思ってもみないだろう。
「それじゃぁ、案内を初めますね__。」
「こちらは、礼拝堂です。信者たちが偉大なる教祖様に祈りを捧げ、時に教祖様が教えを説いてくれる場所ですね。」
教会のなかで、最も広く、大きい広間のような場所を指し、ガリーは言った。礼拝堂は、白く清潔感があり、壁一面にステンドグラスが輝いていた。何人のも人が奥の扉に向かって手を合わせ、目を瞑っている。どうやら、奥に教祖様やらが居るようだ。
「きょーそさまってどんな人なん〜?凄いん???」
マリアが砕けた礼儀作法のへったくれもない口調でガリーに聞く。流石に怒るのではないかと焦ったが、ガリーはにこにこと笑った。
「はい。それはもう偉大な方ですよ。わたしはあの方と会うまで、つまらない人生を歩んできましたが、あの方の教えを聞き、わたしは生まれ変わったような気がしましたよ。」
朗らかに告げられた。そこには、嘘偽りない本心だとわかる。
「では、こちらの部屋は__ 」
ガリーは、教会を巡って行った。
「いぃやぁぁぁ!マジで普通の宗教じゃぁん!!!!!」
ガリーと別れた後、レイ達はカフェに集まった。
レイが勢いよく台パンすると、皆、似たようなことを思っていたらしく、頷く。
「だね〜。洗脳されている。とか言うからもっとヤバいのだと想像していたけど、そうでもなかった!」
メンバー全員が目を光らせ、隅々まで観察していたが、本当に、普通の宗教だった。各々声を上げ、感想を漏らす。
「…………………………」
フィルアが先程から、ずっと黙り込んでいることに気がついた。
「お前の好物のコーヒーが出てるぞ?どうしたんだよ。大丈夫か?」
「…いえ。少し、なんというか、違和感があったので………。」
「違和感???ハウワッツ????」
違和感など何処にも感じなかったが。
「……ただの勘です。でも、気になりますね。」
ため息のように、言葉を吐き、目線を遠くに向ける。
その憂い帯びた横顔が、レイの心の中に深く印象に残った。
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