‐RAY‐ 『参加型 ‐ボス枠終了‐』
「__ここが華連邦か」
九人は会議をした翌日の早朝に華連邦に着いた。
ちなみにだが、レイは華連邦には初めて訪れたのだ。噂には聞いていたが、実際に間近で見てみると文化の違いがわかり、非常に面白い。任務が終わったら観光に専念するのもアリだなと考えていると、同行者二人が話しかけてきた。
「ん〜?何か前来た時よりも荒れてんな〜?楽しそうだぜ〜!」とわくわくしているイーレ。どうやら彼はここに来たことがあるようだ。
「確かに不思議だ。」とアリスが静かに首を傾げる。
ここの普通がわからないレイは明言できないが、言われてみればマフィアらしき物騒な人達が数人居るし、道端には貧しい人々が『金か仕事をくれ』などと書かれた木の板を持っていた。遠くには巨大なスラム街が見え、平和とは言い切れない様子である。
(__一体、ここで何が起こってるんだか。)
「あぁ〜。強いヤツと戦いて〜なぁ!やっぱし、犯人って強いのかなぁ?楽しみだぜ!」
「任務中はアルコールは控えてくれ。」二人はマイペースに自分の後ろで喋っている。
この謎二人とこれから行動し大丈夫なのか。早くもレイは胃が痛かった。
デシジョンほどではないが、レイも生物の勘というべきか、酷く嫌な予感がする。
[きちゃ〜!マリアやで〜!怪しい男を見つけたから、そこに向かってな!!!よろ〜★]
無線機からマリアの声が聞こえた。どうやら犯人の目星がついたらしい。
[男の特徴はなぁ、なんとビックリ!ガスマスクで顔を全部覆ってるそうねん!髪はマゼンタ色ですぐ見つかると思うよ〜。ワイがナビしてあげるわ!!!]
喧しい声と共に貴重な情報を届けてくれた。マリアが指定した場所はレイたちが居る場所から歩いて一時間ほどでつく場所である。どうやら同行者二人もマリアの指示を聞いていたようで、すぐに向かう準備をする。五キロメールぐらいなので足早に歩いて行った。
[えーっと、次の角を左なぁー。で、その次が右。そのまた次が左や!!]
「本当にあってるんだろうな!?大丈夫だろうな!?」
マリアの不安なナビを聞きながら、道を選び、歩く。段々と裏路地のような複雑な通り路になってきたが__?
「__そこの三人組。占いをやってみないかい?」
突然、声を掛けられた。顔を覆うフェイスベールのせいでツラは想像できないが声音、背丈からしてまだ少女だろう。こんなところに占い屋を開いても儲からないだろうに。
「あー、申し訳ないけど、俺ら急いでいるんで。さよなら。」一方的に別れを告げ、立ち去ろうとするが__
「………やる。」アリスが言った。「おい?」とツッコむがアリスは止まらず、占い師の前に座った。
「…ははっ!お客さんが来てくれるとボクも嬉しいね。ありがとう。じゃ、占うよ。」
一刻も早く犯人を見つけ、行方不明の四人を探さないといけないことなどアリスもわかっているはずだ。なのに__。なんだ?この眠気は?レイはまぶたが重くなっていくのを感じた。
「んー、お客さん。過去に闇を抱えてるね?両親とは良好ではない。ましては親に捨てられたのかな?ま、なんでもいっか。で、今のご職業は表社会じゃぁないね。そうだね、君は__」
占い師の声がただ頭に響く。まるで脳が溶けていくようだ。ぼーっとする。
「__『トワイライト』の幹部だろう。暗殺に所属してる。その辺り一帯を壊し尽くす様からついた二つ名『破壊の女王』。当たってるだろ?」
何故そんな事をこの占い師は知っているのだろうか。あぁ、疑問も何も消えていく__。もう寝よう__。
[__おいっ!?!?レイ!レイィ!!起きるねん!!敵の攻撃やっ!ワイと同じような能力やけぇぇ!!!]
その騒がしい声で目が覚めた。敵の攻撃?確か、マリアの能力は『操瞳』。自分はそれに似たものに操られていたのか?
「っ!バレたならしょうがないなぁ。簡単に済むと思ったのに。」
占い師__いや、敵が勢いよく椅子から立ち上がった。イーレとレイは戦闘態勢に入る。
「ボクの名前は棣棠だよ!覚えなくて良いからね。」
先ほど立ち上がった勢いで隠していた素顔が明らかになる。山吹色の髪をウルフカットにし、大きな瞳は猫目で爛々と光り輝く少女だった。彼女が真っ先にとった行動は__逃走だった。小柄な身体を活かし、狭い小路に入っていった。
「逃がすかよ〜!?」 イーレが追いかけようとするとアリスが不意打ちにタックルをしてきた。何処からともなくマシンガンを取り出し、まさに連射。これには二人も慌てて回避行動をとるしかない。
「クソっ!アイツに逃げられるぜ〜!」
「それよりもアリスをどうすれば良いんだよっ!?」
中々に棣棠は強敵のようだ。二人は悲鳴をあげる。
その時____ルーザ達も強敵に遭遇していた。
「…是。我はお前を殺す為に此処に来た。あの人の命令だからな。」
「ああ、そうかい。そりゃぁ困ったな。」
九人は会議をした翌日の早朝に華連邦に着いた。
ちなみにだが、レイは華連邦には初めて訪れたのだ。噂には聞いていたが、実際に間近で見てみると文化の違いがわかり、非常に面白い。任務が終わったら観光に専念するのもアリだなと考えていると、同行者二人が話しかけてきた。
「ん〜?何か前来た時よりも荒れてんな〜?楽しそうだぜ〜!」とわくわくしているイーレ。どうやら彼はここに来たことがあるようだ。
「確かに不思議だ。」とアリスが静かに首を傾げる。
ここの普通がわからないレイは明言できないが、言われてみればマフィアらしき物騒な人達が数人居るし、道端には貧しい人々が『金か仕事をくれ』などと書かれた木の板を持っていた。遠くには巨大なスラム街が見え、平和とは言い切れない様子である。
(__一体、ここで何が起こってるんだか。)
「あぁ〜。強いヤツと戦いて〜なぁ!やっぱし、犯人って強いのかなぁ?楽しみだぜ!」
「任務中はアルコールは控えてくれ。」二人はマイペースに自分の後ろで喋っている。
この謎二人とこれから行動し大丈夫なのか。早くもレイは胃が痛かった。
デシジョンほどではないが、レイも生物の勘というべきか、酷く嫌な予感がする。
[きちゃ〜!マリアやで〜!怪しい男を見つけたから、そこに向かってな!!!よろ〜★]
無線機からマリアの声が聞こえた。どうやら犯人の目星がついたらしい。
[男の特徴はなぁ、なんとビックリ!ガスマスクで顔を全部覆ってるそうねん!髪はマゼンタ色ですぐ見つかると思うよ〜。ワイがナビしてあげるわ!!!]
喧しい声と共に貴重な情報を届けてくれた。マリアが指定した場所はレイたちが居る場所から歩いて一時間ほどでつく場所である。どうやら同行者二人もマリアの指示を聞いていたようで、すぐに向かう準備をする。五キロメールぐらいなので足早に歩いて行った。
[えーっと、次の角を左なぁー。で、その次が右。そのまた次が左や!!]
「本当にあってるんだろうな!?大丈夫だろうな!?」
マリアの不安なナビを聞きながら、道を選び、歩く。段々と裏路地のような複雑な通り路になってきたが__?
「__そこの三人組。占いをやってみないかい?」
突然、声を掛けられた。顔を覆うフェイスベールのせいでツラは想像できないが声音、背丈からしてまだ少女だろう。こんなところに占い屋を開いても儲からないだろうに。
「あー、申し訳ないけど、俺ら急いでいるんで。さよなら。」一方的に別れを告げ、立ち去ろうとするが__
「………やる。」アリスが言った。「おい?」とツッコむがアリスは止まらず、占い師の前に座った。
「…ははっ!お客さんが来てくれるとボクも嬉しいね。ありがとう。じゃ、占うよ。」
一刻も早く犯人を見つけ、行方不明の四人を探さないといけないことなどアリスもわかっているはずだ。なのに__。なんだ?この眠気は?レイはまぶたが重くなっていくのを感じた。
「んー、お客さん。過去に闇を抱えてるね?両親とは良好ではない。ましては親に捨てられたのかな?ま、なんでもいっか。で、今のご職業は表社会じゃぁないね。そうだね、君は__」
占い師の声がただ頭に響く。まるで脳が溶けていくようだ。ぼーっとする。
「__『トワイライト』の幹部だろう。暗殺に所属してる。その辺り一帯を壊し尽くす様からついた二つ名『破壊の女王』。当たってるだろ?」
何故そんな事をこの占い師は知っているのだろうか。あぁ、疑問も何も消えていく__。もう寝よう__。
[__おいっ!?!?レイ!レイィ!!起きるねん!!敵の攻撃やっ!ワイと同じような能力やけぇぇ!!!]
その騒がしい声で目が覚めた。敵の攻撃?確か、マリアの能力は『操瞳』。自分はそれに似たものに操られていたのか?
「っ!バレたならしょうがないなぁ。簡単に済むと思ったのに。」
占い師__いや、敵が勢いよく椅子から立ち上がった。イーレとレイは戦闘態勢に入る。
「ボクの名前は棣棠だよ!覚えなくて良いからね。」
先ほど立ち上がった勢いで隠していた素顔が明らかになる。山吹色の髪をウルフカットにし、大きな瞳は猫目で爛々と光り輝く少女だった。彼女が真っ先にとった行動は__逃走だった。小柄な身体を活かし、狭い小路に入っていった。
「逃がすかよ〜!?」 イーレが追いかけようとするとアリスが不意打ちにタックルをしてきた。何処からともなくマシンガンを取り出し、まさに連射。これには二人も慌てて回避行動をとるしかない。
「クソっ!アイツに逃げられるぜ〜!」
「それよりもアリスをどうすれば良いんだよっ!?」
中々に棣棠は強敵のようだ。二人は悲鳴をあげる。
その時____ルーザ達も強敵に遭遇していた。
「…是。我はお前を殺す為に此処に来た。あの人の命令だからな。」
「ああ、そうかい。そりゃぁ困ったな。」
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