‐RAY‐ 『参加型 ‐ボス枠終了‐』
『華連邦___美しい極東の都市。』
「こんな遠い場所にいるんですか?」
フィルアが首を傾げる。あの四人メンバーがここまで遠隔地に居るとは思えないが__。
「うん………。一応、情報もあるし……私もここかなって気がしたから……。」
我らが参謀ボス、デシジョンが質問に対し答えた。
これだけ聞くと、勘任せな作戦で阿呆らしさを含んでいるが、デシジョンの勘はよく当たる。それを他メンバーは信用しているのであった。
「んじゃぁ、今すぐ探しに行こうや!!久しぶりの華連邦やでー!」
機嫌の良さそうなマリアが笑いながら、拳を上に突き出す。言わば、俗に言うのレッツゴーの構えだった。レイもマリアに一応賛成なので、二人急いで会議室から出ていこうとすると、デシジョンに止められた。
「今回…あまりの緊急事態だから…、将来有望な頼れる部下達に来てもらったんだよ…。入って来て……。」
デシジョンが会議室のドアに呼びかけると五人の者たちが会議室に入ってきた。
さっきの説明が正しいなら、おそらく彼らはこの『トワイライト』のボスの一個下の階級に当たる、上級幹部なのだろう。レイが初めてきた時と同じように自己紹介をしてもらう。
「ヤナギ グミです!得意なことは、まぁ、射撃です。器用貧乏って感じですが、仲良くしてください!」
一番初めに率先して声を出したのは、酷く中性的な容姿をした紫味を帯びた赤褐色、簡単に言うと小豆色の髪をもった者だった。おそらく、青年だろうか?年齢はほぼレイと同じぐらいだろう。
「イーレ・ドュールだぜ〜!よろしくなぁ!戦いが好きだぜ!色々楽しませてくれ〜!!」
次の者は、なんというか、バトルジャンキー風な青年だった。白と赤の入り混じった髪に、黒と白の服___確か、華連邦よりも東にある島国の民族衣装だったか?__を纏っている。そして、何よりも特徴的なのはその瞳だ。血のような真紅と近づかないと見えないほどの純白。要するに、オッドアイであった。
「はじめましての人ははじめまして!ディープ・ナイトなのら!これからよろしくなのら!!」
このディープ・ナイトという名の少女はとてつもなかった。というのも、まず、声帯が心配になるほど声が高い。髪は月白色で大きなリボンをつけていた。なによりも、頭には角があり、背中には羽が生えていたのだ。どうやらマリアと同じように人間とは違う種族らしい。年齢は十歳頃。全てが風変わりだった。
「こんにちは〜♪僕の名前はミルフ!よろしくね〜」
花緑青色の髪に天色の瞳を持つ。あからさまにサディスティックな雰囲気があり、腕に特徴的な青色のブレスレットをつけ、年は十八歳頃。
「私はトウカイ アリス。よろしく。」
最後の一人は渋々といった感じで口を開いた。が、他幹部と比べ、明らかに口数が少なく情報は僅かだった。ふわふわと螺旋する青髪をツインテールに縛り、ガーネット色の服を着る。この鮮やかな二つとは対象的に、眼は真っ黒だった。
「…以上。今回はこの五人と行ってもらうよ………。」
五人全員の自己紹介が終わり、デシジョンがそうまとめた。
(いやっ、まともなヤツが居ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!)
レイは心のなかで盛大に大絶叫する。
確か、レイが他ボス達にあった時も同じような事を考えたが、流石というべきか『トワイライト』。しっかりと上級幹部まで壊れている。
このメンバーで挑むことにレイは不安を感じないと言うと嘘になる。はっきり言ってしまうと絶望的であった。
「それじゃあ…今から組分けを発表するね………。これが終わったらすぐに華連邦に向かうよ……。」
呆然としているレイをよそに、デシジョンは組分けを発表していった。
「ミルフ、ヤナギ、フィルアは現地のマフィアに攻め込む……。マリアとディープ。二人は怪しい人物を片っ端から当たって情報を聞き出して…。そしてレイは__イーレとアリスをよろしく…。聞き出した情報をもとに犯人を探す……。わかった……?」
____それぞれ了承の声をあげ、極東に向かってのだった。
「イヤァァー♪『トワイライト』さんはどうするんでしょうネ?」
華連邦、最大のスラム街に一人の道化師が歩いていた。独り言には大き過ぎる声を出していたが、犯罪と狂気が溢れるこの街には気にするものはいなかった。
「一応、こちらから二人は行かせましたしィ、一人ぐらい死んでもおかしくは無いですけどネェー?」
道化師は、そこで言葉を止め、濁りきった雲の広がる空を仰ぐ。
「____ぶっ殺してやる。アイツを」
決意を固め、鈴を鳴らしながら足を進めた。
「こんな遠い場所にいるんですか?」
フィルアが首を傾げる。あの四人メンバーがここまで遠隔地に居るとは思えないが__。
「うん………。一応、情報もあるし……私もここかなって気がしたから……。」
我らが参謀ボス、デシジョンが質問に対し答えた。
これだけ聞くと、勘任せな作戦で阿呆らしさを含んでいるが、デシジョンの勘はよく当たる。それを他メンバーは信用しているのであった。
「んじゃぁ、今すぐ探しに行こうや!!久しぶりの華連邦やでー!」
機嫌の良さそうなマリアが笑いながら、拳を上に突き出す。言わば、俗に言うのレッツゴーの構えだった。レイもマリアに一応賛成なので、二人急いで会議室から出ていこうとすると、デシジョンに止められた。
「今回…あまりの緊急事態だから…、将来有望な頼れる部下達に来てもらったんだよ…。入って来て……。」
デシジョンが会議室のドアに呼びかけると五人の者たちが会議室に入ってきた。
さっきの説明が正しいなら、おそらく彼らはこの『トワイライト』のボスの一個下の階級に当たる、上級幹部なのだろう。レイが初めてきた時と同じように自己紹介をしてもらう。
「ヤナギ グミです!得意なことは、まぁ、射撃です。器用貧乏って感じですが、仲良くしてください!」
一番初めに率先して声を出したのは、酷く中性的な容姿をした紫味を帯びた赤褐色、簡単に言うと小豆色の髪をもった者だった。おそらく、青年だろうか?年齢はほぼレイと同じぐらいだろう。
「イーレ・ドュールだぜ〜!よろしくなぁ!戦いが好きだぜ!色々楽しませてくれ〜!!」
次の者は、なんというか、バトルジャンキー風な青年だった。白と赤の入り混じった髪に、黒と白の服___確か、華連邦よりも東にある島国の民族衣装だったか?__を纏っている。そして、何よりも特徴的なのはその瞳だ。血のような真紅と近づかないと見えないほどの純白。要するに、オッドアイであった。
「はじめましての人ははじめまして!ディープ・ナイトなのら!これからよろしくなのら!!」
このディープ・ナイトという名の少女はとてつもなかった。というのも、まず、声帯が心配になるほど声が高い。髪は月白色で大きなリボンをつけていた。なによりも、頭には角があり、背中には羽が生えていたのだ。どうやらマリアと同じように人間とは違う種族らしい。年齢は十歳頃。全てが風変わりだった。
「こんにちは〜♪僕の名前はミルフ!よろしくね〜」
花緑青色の髪に天色の瞳を持つ。あからさまにサディスティックな雰囲気があり、腕に特徴的な青色のブレスレットをつけ、年は十八歳頃。
「私はトウカイ アリス。よろしく。」
最後の一人は渋々といった感じで口を開いた。が、他幹部と比べ、明らかに口数が少なく情報は僅かだった。ふわふわと螺旋する青髪をツインテールに縛り、ガーネット色の服を着る。この鮮やかな二つとは対象的に、眼は真っ黒だった。
「…以上。今回はこの五人と行ってもらうよ………。」
五人全員の自己紹介が終わり、デシジョンがそうまとめた。
(いやっ、まともなヤツが居ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!)
レイは心のなかで盛大に大絶叫する。
確か、レイが他ボス達にあった時も同じような事を考えたが、流石というべきか『トワイライト』。しっかりと上級幹部まで壊れている。
このメンバーで挑むことにレイは不安を感じないと言うと嘘になる。はっきり言ってしまうと絶望的であった。
「それじゃあ…今から組分けを発表するね………。これが終わったらすぐに華連邦に向かうよ……。」
呆然としているレイをよそに、デシジョンは組分けを発表していった。
「ミルフ、ヤナギ、フィルアは現地のマフィアに攻め込む……。マリアとディープ。二人は怪しい人物を片っ端から当たって情報を聞き出して…。そしてレイは__イーレとアリスをよろしく…。聞き出した情報をもとに犯人を探す……。わかった……?」
____それぞれ了承の声をあげ、極東に向かってのだった。
「イヤァァー♪『トワイライト』さんはどうするんでしょうネ?」
華連邦、最大のスラム街に一人の道化師が歩いていた。独り言には大き過ぎる声を出していたが、犯罪と狂気が溢れるこの街には気にするものはいなかった。
「一応、こちらから二人は行かせましたしィ、一人ぐらい死んでもおかしくは無いですけどネェー?」
道化師は、そこで言葉を止め、濁りきった雲の広がる空を仰ぐ。
「____ぶっ殺してやる。アイツを」
決意を固め、鈴を鳴らしながら足を進めた。
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