‐RAY‐ 『参加型 ‐ボス枠終了‐』
__遡ること数日前のことだった。
「皆、すぐに華連邦という遠い場所に来てくれてありがとう……。ここに集まってもらった理由は……」
「そんな前置きなんて良いから、さっさとなんでか言ってよぉ!」
「手短にお願いします。時間は有限なので。」
「まぁまぁ。可愛こちゃん達、落ち着いて話を聞こう?」
華連邦とは、『トワイライト』の本部からみてはるか東に存在する国であり、此方側からすると一風変わった独自の国柄である。小籠包の屋台や紅焼肉の専門店が並ぶ街の一角の『トワイライト』が所有している小屋に四人のボス達____拷問ボスのモニカ、情報ボスのルーザー、誘惑ボスのミリョカ、工作ボスのムギが並んでいた。前日、ルーザーから手の空いているボス達に集合と司令が掛かっていたのだった。
「えー、会議の時のデシジョンのマネだぜ。やってみたかったんだ〜!」
「「似てる〜!」」
「早く話を進めてください。」
「前置きはこんなところで__最近華連邦のカジノの動きがどうもきな臭いって情報が入ったんだぜー。ギャンブルが異様に流行って、違法賭博やイカサマが増えてる。身近な所でギャンブルが流行り、知り合いや会社の同僚に進められ、運悪くこの事態に巻き込まれた人間は金が無くなり生きれない。もしくは賭け事無しでは生きていけないギャンブル依存症になっちまう。そして、また他の人間を誘うという悪循環が起きているそうだよ。胸糞悪い話さー。」
そこで一旦話を区切り、ルーザーは他三人を見渡した。
「__んで、集合をかけた。俺達でズバッと解決しないか?」
やっと他三人は自分たちが呼ばれたことに納得した。
「良いじゃん、良いじゃん!ヒーローになれるよ!」と、モニカ。
「ふふっ!良いわね。人助けも悪くないわぁ」と、ミリョカ。
二人は先程からこの会議に対して肯定の意見を出しているが、そうでは無い者も一人いる。
「一つ質問させてください。」 ムギだった。
ムギは眉間にシワを寄せながら聞く。
「この華連邦の事態については納得しました。
__しかし、何故デシジョンさん達に黙って実行する必要があるんですか?」
そうなのである。ルーザーはこのことを一切デシジョン達には言っていない。
その問い掛けにルーザーは肩をすくめた。
「デシジョンは今日もこの組織の参謀として働いてる。知ってるか?アイツここ五日間寝てないんだぜ?そんなやつに仕事頼めるかよ。まっ、どうせ気づくだろうけどな。んで、フィルアとレイはこの前の『幽園地』のせいで怪我を負ってる。傷が悪化したりでもしたら大変だしな。マリアは性格が性格だから今回は適切では無いと考えた結果だぜ?これは俺達だけで終わらせようぜ。」
ルーザーはこの軽薄な行動とは裏腹に、案外仲間の様子を確認でき、気配りもできるのである。
「____ルールはルールです。『トワイライト』では作戦は参謀の人間達に一度確認しないといけません。はっきり言いましょう。やめてください。」
ムギだった。一触即発の空気が流れる。
モニカが「味方同士で喧嘩はやめようよぉ?」とフォローするが、ムギもルーザーも引く気はない。
その時________
「皆、すぐに華連邦という遠い場所に来てくれてありがとう……。ここに集まってもらった理由は……」
「そんな前置きなんて良いから、さっさとなんでか言ってよぉ!」
「手短にお願いします。時間は有限なので。」
「まぁまぁ。可愛こちゃん達、落ち着いて話を聞こう?」
華連邦とは、『トワイライト』の本部からみてはるか東に存在する国であり、此方側からすると一風変わった独自の国柄である。小籠包の屋台や紅焼肉の専門店が並ぶ街の一角の『トワイライト』が所有している小屋に四人のボス達____拷問ボスのモニカ、情報ボスのルーザー、誘惑ボスのミリョカ、工作ボスのムギが並んでいた。前日、ルーザーから手の空いているボス達に集合と司令が掛かっていたのだった。
「えー、会議の時のデシジョンのマネだぜ。やってみたかったんだ〜!」
「「似てる〜!」」
「早く話を進めてください。」
「前置きはこんなところで__最近華連邦のカジノの動きがどうもきな臭いって情報が入ったんだぜー。ギャンブルが異様に流行って、違法賭博やイカサマが増えてる。身近な所でギャンブルが流行り、知り合いや会社の同僚に進められ、運悪くこの事態に巻き込まれた人間は金が無くなり生きれない。もしくは賭け事無しでは生きていけないギャンブル依存症になっちまう。そして、また他の人間を誘うという悪循環が起きているそうだよ。胸糞悪い話さー。」
そこで一旦話を区切り、ルーザーは他三人を見渡した。
「__んで、集合をかけた。俺達でズバッと解決しないか?」
やっと他三人は自分たちが呼ばれたことに納得した。
「良いじゃん、良いじゃん!ヒーローになれるよ!」と、モニカ。
「ふふっ!良いわね。人助けも悪くないわぁ」と、ミリョカ。
二人は先程からこの会議に対して肯定の意見を出しているが、そうでは無い者も一人いる。
「一つ質問させてください。」 ムギだった。
ムギは眉間にシワを寄せながら聞く。
「この華連邦の事態については納得しました。
__しかし、何故デシジョンさん達に黙って実行する必要があるんですか?」
そうなのである。ルーザーはこのことを一切デシジョン達には言っていない。
その問い掛けにルーザーは肩をすくめた。
「デシジョンは今日もこの組織の参謀として働いてる。知ってるか?アイツここ五日間寝てないんだぜ?そんなやつに仕事頼めるかよ。まっ、どうせ気づくだろうけどな。んで、フィルアとレイはこの前の『幽園地』のせいで怪我を負ってる。傷が悪化したりでもしたら大変だしな。マリアは性格が性格だから今回は適切では無いと考えた結果だぜ?これは俺達だけで終わらせようぜ。」
ルーザーはこの軽薄な行動とは裏腹に、案外仲間の様子を確認でき、気配りもできるのである。
「____ルールはルールです。『トワイライト』では作戦は参謀の人間達に一度確認しないといけません。はっきり言いましょう。やめてください。」
ムギだった。一触即発の空気が流れる。
モニカが「味方同士で喧嘩はやめようよぉ?」とフォローするが、ムギもルーザーも引く気はない。
その時________
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