‐RAY‐ 『参加型 ‐ボス枠終了‐』
主な作戦が立てられ、会議が終わると、早速『幽園地』の本部の近くと思われる場所に向かった。それぞれ、偽装したパスポートを持参し、観光客や仕事の出張など化けの皮を纏い、嘘を吐き、やっと到着した。今回は、そこそこ近い場所が任務地だったので良かったが、遠くなるとかなり大変になってくる。
「な、今回。上手くいくと思うか?」レイはため息をつき、同行人に呼びかけた。
同行人___フィルアは、答える。
「成功すると思いますよ。デシジョンさんが考えた作戦ですからね。」
どうやら、ある程度の信頼関係があるらしい。疑問に思っているレイにフィルアは肩を竦める。
「知りませんか?デシジョンさんの作戦には、ほとんど死人が出たことがありません。冷静な状況判断に的確な指示。ついた二つ名は『冷淡』。今回も大丈夫だと思います。」
あまりに完璧過ぎて、『トワイライト』に所属しているほぼ全員から作戦を頼まれて徹夜ばかりですけどね、とフィルアは付け足した。
レイ的に、彼女のイメージは死んだように寝ているか、死んだように起きているかの二択なので特にピンとは来なかったが、とりあえず相槌を打った。
「それより、俺達は実戦型ですから今は体力温存して、他ボス達に任せましょう。」
「それも、そうだな。」
レイ、フィルアは、戦いの当日に実力を発揮する役割である。今頃、ミリョカが幹部に色仕掛をし、ムギが武器を製作し、スーザが莫大な情報を仕入れているところだろう。
レイはその手のものが得意というわけでは無いので、のんびりと紅茶を飲む。
「あぁ、そうでした。これ、あげます。」
フィルアが何かを渡してきた。受け取ってみるとそれはヘッドセットマイクのような物だった。
「『トワイライト』の無線機です。」
フィルアが使い方を簡単に説明する。どうやらムギが作ったらしい。
(流石が工作ボス。便利グッズを作るとは。)思わず感心してしまう。
ありがたく、受け取る。持ってきてくれたフィルアに礼を言い、ムギに心の中で称賛を送った。
それから、更に二日後___。
参謀ボス、デシジョンから連絡が来た。
[必要な情報が集まった……。明日の夜、十一時に本部に乗り込んで……潰して]
その言葉と共に本部がある場所が記された地図が送られた。
どうやら、本部は大きなダムの脇にあるらしい。
(さてと……、やっと俺のターンか)
レイはニヤリと意地汚い笑みを浮かべた。
「な、今回。上手くいくと思うか?」レイはため息をつき、同行人に呼びかけた。
同行人___フィルアは、答える。
「成功すると思いますよ。デシジョンさんが考えた作戦ですからね。」
どうやら、ある程度の信頼関係があるらしい。疑問に思っているレイにフィルアは肩を竦める。
「知りませんか?デシジョンさんの作戦には、ほとんど死人が出たことがありません。冷静な状況判断に的確な指示。ついた二つ名は『冷淡』。今回も大丈夫だと思います。」
あまりに完璧過ぎて、『トワイライト』に所属しているほぼ全員から作戦を頼まれて徹夜ばかりですけどね、とフィルアは付け足した。
レイ的に、彼女のイメージは死んだように寝ているか、死んだように起きているかの二択なので特にピンとは来なかったが、とりあえず相槌を打った。
「それより、俺達は実戦型ですから今は体力温存して、他ボス達に任せましょう。」
「それも、そうだな。」
レイ、フィルアは、戦いの当日に実力を発揮する役割である。今頃、ミリョカが幹部に色仕掛をし、ムギが武器を製作し、スーザが莫大な情報を仕入れているところだろう。
レイはその手のものが得意というわけでは無いので、のんびりと紅茶を飲む。
「あぁ、そうでした。これ、あげます。」
フィルアが何かを渡してきた。受け取ってみるとそれはヘッドセットマイクのような物だった。
「『トワイライト』の無線機です。」
フィルアが使い方を簡単に説明する。どうやらムギが作ったらしい。
(流石が工作ボス。便利グッズを作るとは。)思わず感心してしまう。
ありがたく、受け取る。持ってきてくれたフィルアに礼を言い、ムギに心の中で称賛を送った。
それから、更に二日後___。
参謀ボス、デシジョンから連絡が来た。
[必要な情報が集まった……。明日の夜、十一時に本部に乗り込んで……潰して]
その言葉と共に本部がある場所が記された地図が送られた。
どうやら、本部は大きなダムの脇にあるらしい。
(さてと……、やっと俺のターンか)
レイはニヤリと意地汚い笑みを浮かべた。
このボタンは廃止予定です