‐RAY‐ 『参加型 ‐ボス枠終了‐』
なんだかんだ脱線したが、この階の構造はわかった。なんなら、他ボス五人に会い、話すことができた。要するに、この短時間で『他のボスに挨拶に行ったり、この階について回り、構造を把握する』といった目標はほぼ完璧に達成している。
___だが、レイの心は完璧には、ほど遠かった。
(まともなヤツが居ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!)
これから、深く関わっていく者たちである。
仕事上お互いの命を預け合うので、できる限り常識人が居れば、と思っていたがそんな上手くはいかないようだ。
思わず頭を抱えていると、後ろから声を掛けられた。
「___あら、new 可愛こちゃんじゃない。どうしたの?そんな顔して。」
振り返ると後ろには絶世の美女がいた。
職業柄、美女には慣れ、目も肥えている方であるレイが言うのだから間違いない。艷やかな白藤色の髪を長く伸ばし、同色の瞳は、大きく、吸い込まれるような美しさ。細く、庇護欲をそそる眉に、ぽったりとした唇にはルージュとグロスが光り輝いている。完全無欠なのは、顔面だけの話ではない。凹凸がはっきりとした優艷な姿態。血管が透けるのではと思うほど白い肌。柔らかな耳から吊らされたピアスから、羽織っている洋服まで、全てが芸術だ。
麗しいとは、この人のための言葉なのではないかとレイはふと思った。
その麗しいの権化が自分に向かって女神のような微笑みを浮かべた。
「___私はミリョカよ。誘惑ボス。気軽に呼んで頂戴ね。」
誰がこんな美人を気軽に呼べるだろうか?
などと疑問が出たレイだったが___。
「ミリョカちゃん何してるの〜?お、新しい奴じゃないかっ!」
気軽に呼ぶ者が出てきたので、納得する。
(常識外だもんな。うん。)
そして、気軽なヤツはそのまま続ける。
「俺は、ルーザ・エンディーってんだ!情報ボス!!よろ~!」
悪く言うと、馬鹿らしく、良く言うと、明るい声音で名乗ってきた。
向日葵のような明るい金髪を伸ばして結び、それよりも濃いめな瞳は星でも入ってんのかぐらい輝いている。おそらくレイと同年齢だが、その顔には幼い少年のような好奇心というキラキラしたものが詰まっていた。
(あ。陽キャだな)
瞬時にレイは悟る。
存在が眩い二人は、眩くないレイに笑いかける。
(これもこれで、非常識だな…………)
___レイは、そう思ったのだった。
___だが、レイの心は完璧には、ほど遠かった。
(まともなヤツが居ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!)
これから、深く関わっていく者たちである。
仕事上お互いの命を預け合うので、できる限り常識人が居れば、と思っていたがそんな上手くはいかないようだ。
思わず頭を抱えていると、後ろから声を掛けられた。
「___あら、new 可愛こちゃんじゃない。どうしたの?そんな顔して。」
振り返ると後ろには絶世の美女がいた。
職業柄、美女には慣れ、目も肥えている方であるレイが言うのだから間違いない。艷やかな白藤色の髪を長く伸ばし、同色の瞳は、大きく、吸い込まれるような美しさ。細く、庇護欲をそそる眉に、ぽったりとした唇にはルージュとグロスが光り輝いている。完全無欠なのは、顔面だけの話ではない。凹凸がはっきりとした優艷な姿態。血管が透けるのではと思うほど白い肌。柔らかな耳から吊らされたピアスから、羽織っている洋服まで、全てが芸術だ。
麗しいとは、この人のための言葉なのではないかとレイはふと思った。
その麗しいの権化が自分に向かって女神のような微笑みを浮かべた。
「___私はミリョカよ。誘惑ボス。気軽に呼んで頂戴ね。」
誰がこんな美人を気軽に呼べるだろうか?
などと疑問が出たレイだったが___。
「ミリョカちゃん何してるの〜?お、新しい奴じゃないかっ!」
気軽に呼ぶ者が出てきたので、納得する。
(常識外だもんな。うん。)
そして、気軽なヤツはそのまま続ける。
「俺は、ルーザ・エンディーってんだ!情報ボス!!よろ~!」
悪く言うと、馬鹿らしく、良く言うと、明るい声音で名乗ってきた。
向日葵のような明るい金髪を伸ばして結び、それよりも濃いめな瞳は星でも入ってんのかぐらい輝いている。おそらくレイと同年齢だが、その顔には幼い少年のような好奇心というキラキラしたものが詰まっていた。
(あ。陽キャだな)
瞬時にレイは悟る。
存在が眩い二人は、眩くないレイに笑いかける。
(これもこれで、非常識だな…………)
___レイは、そう思ったのだった。
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