‐RAY‐ 『参加型 ‐ボス枠終了‐』
(にしても、ヤバいヤツらだったな)
モニカとフィルアに別れを告げ、食堂を出た後レイは考える。
レイよりも幼いので、多少馬鹿にしていた___というより、ナメていたが、流石の『トワイライト』のボスというか、価値観が常人のレイとは全く違っていた。もしかして、もしかしなくとも、『トワイライト』のボスには、まともなヤツが一人も居ないでは?とレイが気づき始めた時__
「__イギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッスウゥゥゥゥゥ!!!!!」
まるで、いや実際、空気を切り壊すような奇声が聞こえた。鼓膜が破れたのではとレイが勘違いするほどである。この声を街にいる一般人100人に聞かせると、大半の人は「怪獣」や「珍獣」の鳴き声だと思うだろう。レイもそう思った。
が、ここは動物園ではなく『トワイライト』の本部。そんな獣居るわけが___もしかしたら居るかもしれない。なんていったて先の常識外れ共。獣ぐらい居てもおかしくはないだろう。
好奇心でレイは叫び声が聞こえた部屋に入った。
そこに居たのは、怪獣でもなく、珍獣でもなく、ましてや動物園にいるフクロテナガザルが居るわけでもなかった。
___ただ、そこには、スマホを振り回し、涙目になっている美少女が居た。
「いーや、なんでWi-Fiないねんっ!? 狂ってるぅぅぅぅぅぅ!!!」
認めたくないことだが、この美少女が叫び声の元凶らしい。レイからすると彼女の存在の方が狂っている。
(なんだよ、コイツ…………)
おそらく、彼女もボスの一人だろう。狂人具合から予想する。
見た目は、美少女だった。足まである長い薄藍色の髪を縛らず下ろし、スタイルもよろしい。一見すると真面目そうである。言動が全てをぶち壊しにしているが。
「なぁ…、お前ボスのうち一人だろう?どうしたんだ?」
声を掛けるとやっとレイの存在に気づいたのかこちらに振り向く。
___その額には濃紺の二本の角があった。
レイはその角の噂を聞いたことがある。
「……青鬼の一族か。」
青鬼の一族、この裏社会の中で異質を放っている一族のことである。
彼らは、額に角を持ち、人間離れした能力が使え、遊ぶように多く人を殺してきた。最近、何故かはわからないがこの社会に現れなくなり、伝説扱いされている。
「あーんま、その名前でワイを呼ばないで欲しいなぁ」
なんとも独特なイントネーションで話す。不愉快そうに、眉を寄せた変人はこちらをまじまじと眺める。
「ん?もしかして、ぽ前、新しく入ったボスや?」
「今気づくのかよっ!?」
呆れてしまう。しかし、そんなレイの心情など無視し、変人はにっこり___いや、にひひと笑う。
「ワイ、マリア言うね!暗殺ボスな!これから、よろしゅ~!」
彼女の名前は、マリア・ブラウ。
とてつもない変り者であった。
モニカとフィルアに別れを告げ、食堂を出た後レイは考える。
レイよりも幼いので、多少馬鹿にしていた___というより、ナメていたが、流石の『トワイライト』のボスというか、価値観が常人のレイとは全く違っていた。もしかして、もしかしなくとも、『トワイライト』のボスには、まともなヤツが一人も居ないでは?とレイが気づき始めた時__
「__イギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッスウゥゥゥゥゥ!!!!!」
まるで、いや実際、空気を切り壊すような奇声が聞こえた。鼓膜が破れたのではとレイが勘違いするほどである。この声を街にいる一般人100人に聞かせると、大半の人は「怪獣」や「珍獣」の鳴き声だと思うだろう。レイもそう思った。
が、ここは動物園ではなく『トワイライト』の本部。そんな獣居るわけが___もしかしたら居るかもしれない。なんていったて先の常識外れ共。獣ぐらい居てもおかしくはないだろう。
好奇心でレイは叫び声が聞こえた部屋に入った。
そこに居たのは、怪獣でもなく、珍獣でもなく、ましてや動物園にいるフクロテナガザルが居るわけでもなかった。
___ただ、そこには、スマホを振り回し、涙目になっている美少女が居た。
「いーや、なんでWi-Fiないねんっ!? 狂ってるぅぅぅぅぅぅ!!!」
認めたくないことだが、この美少女が叫び声の元凶らしい。レイからすると彼女の存在の方が狂っている。
(なんだよ、コイツ…………)
おそらく、彼女もボスの一人だろう。狂人具合から予想する。
見た目は、美少女だった。足まである長い薄藍色の髪を縛らず下ろし、スタイルもよろしい。一見すると真面目そうである。言動が全てをぶち壊しにしているが。
「なぁ…、お前ボスのうち一人だろう?どうしたんだ?」
声を掛けるとやっとレイの存在に気づいたのかこちらに振り向く。
___その額には濃紺の二本の角があった。
レイはその角の噂を聞いたことがある。
「……青鬼の一族か。」
青鬼の一族、この裏社会の中で異質を放っている一族のことである。
彼らは、額に角を持ち、人間離れした能力が使え、遊ぶように多く人を殺してきた。最近、何故かはわからないがこの社会に現れなくなり、伝説扱いされている。
「あーんま、その名前でワイを呼ばないで欲しいなぁ」
なんとも独特なイントネーションで話す。不愉快そうに、眉を寄せた変人はこちらをまじまじと眺める。
「ん?もしかして、ぽ前、新しく入ったボスや?」
「今気づくのかよっ!?」
呆れてしまう。しかし、そんなレイの心情など無視し、変人はにっこり___いや、にひひと笑う。
「ワイ、マリア言うね!暗殺ボスな!これから、よろしゅ~!」
彼女の名前は、マリア・ブラウ。
とてつもない変り者であった。
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