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殺人の描写があります

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 ‐RAY‐ 『参加型 ‐ボス枠終了‐』

#12

『冷淡』

 ムギと別れた後、レイは一度自宅に戻り、服や大切なもの__親父との写真や武器をまとめ、本部に向かった。用意された一室に持ってきたものを置き、ベッドに倒れ込む。

「ここが今日から俺の部屋かぁ……………」
ふかふかとした高そうな毛布に顔をうずめ、幸福に浸る。廊下、先程の会議室同様、部屋の内装も豪華だった。天井は見上げるほど高く、掃除はどうするんだろうと考えるほどである。ベットやテーブル、本棚など家具一つ一つが芸術作品のように細工され、現実離れした雰囲気を放っていた。どれも白黒だったが、レイは色など気にしない性格である。
(金、どれくらいかかってるんだろうな)
___色は別に気にならないが、金銭は気になるタイプだ。
とはいえ、ずっとぼんやりしている場合ではないな、とベットから起き上がる。
先ほど、ムギに言われた通り、この階について回り、ついでに他のボス達に挨拶に行くことにした。

豪華な自室から出て、豪華な廊下を歩いていく。一応、ムギからこの階の地図をもらっておいたので、迷う心配はない。
(えーっと、ここが男風呂か。別れてるってホテルかなんかかよ。で、こっちが他のボスの自室。間違えて入らないようにしないとな。)
___などと確認していると、廊下に一人の人物が立っていることに気がついた。
背格好に見覚えがある。先程の会議に居た人___つまりは他ボスである。
向こうも自分に気が付き、真っ直ぐにこちらを見た。
(男性___ ? いや、女性か?)
中性的な容姿をしている美人さんであった。カラスのような真っ黒なショートヘアーに、青碧色の瞳。女性にしては高めな身長、男性にしては低めな身長である。
しかし、なんとも残念なことにまるで表情がなく、例えるなら、死人のようであった。青碧色の瞳にも光がなく、その下には濃い隈がある。
 とレイが考えている間に死人のような美人さんが口を開いた。
「___参謀所属、デシジョン………。」
声からして、女性らしい。参謀か、頭良いんだろうなとレイは思う。
それにしても、
「……お前、めっちゃ顔色悪いけど大丈夫か?」
レイの質問にこくりとデシジョンは頷く。

「___大丈夫。四日寝てないだけだから………。」

その言葉をゆっくりとレイは咀嚼し、意味を考える。

「___今すぐ寝ろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 
 やはりこの業界、頭のいかれたヤツが多すぎる。


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作者メッセージ

はい! 本編、デシジョンちゃん回です!

人に褒められ、応援され、閲覧数が200を超えて、調子に乗ったルイ50世は、明後日仕上げる予定だったこの話を今日出すことにしました。
前回同様、セリフなどほぼ作者の予想(妄想)なので、解釈違いもあるとは思ますがご了承ください。

ちなみに、これ、かなり長編になると思います。末永くよろしくお願いします!

2024/06/07 21:44

ルイ50世 ID:≫.pNRnxeFwo9wA
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