程遠い存在
『 神様 』と言われて、君は何を思うだろうか。
全知全能、何でもできちゃう。
または雑魚とかゴミとか、舐めた態度を取った子どもが出てくるかもしれない。
神様。
私たちを手駒にする存在であり、それを作った存在であり、
日本で言うなら、神無月になれば出雲に帰る。
[太字]そして、誰にも見えない。[/太字]
[太字]___________本当に、誰にも見えないのだろうか。[/太字]
変な宗教やらカスハラやらで、今では神様という言葉は、もはや乱暴に扱われる時代。
[太字]それと同時、神様はもう、ネットで見れる時代となっているのである。[/太字]
だってほら、誰もが一度はしたことはあるんじゃないですか?
[太字]自分が『この世界の主人公』って妄想。[/太字]
だって、誰だって世界の歴史に名を刻むような人になりたいのはそうでしょう?
承認欲求、もはやそれがなきゃ人間ではないとまで言えるその要素ですから。
貴方がその『世界』を創造したのであれば、貴方はその『世界』の『神様』なんです。
誰もが一度は、何らかの世界の神様になってたって話です。
分かりましたかね。
ここも、まぁそう言うのを文字起こししたいがためにやってきた人たちの集まりみたいなものですし?
実質神様がたくさん集まってるようなもので、もう神無月の出雲と同等ですよ同等。
[太字]______まぁそれを知ったところで、私達みたいな神様にはまたさらに上の神様がいるんですけどね。[/太字]
[水平線]
今日もそうやって、私はおちゃらけた口調で文章を打ち込む。
文章1つ1つへの違和感がすごいが、もうこれ異常添削する気にはなれないので投稿をしよう。
また1つ、新しく世界を創ろう。
投稿した後に電源を落とすと、ただそこには『それ』を打ち込んでいた神様の顔が映る。
私の顔。
ショートボブくらいのパッとしない、[漢字]女の子[/漢字][ふりがな]私[/ふりがな]の顔。
「............眠いな、寝よう」
耳元で聞こえる自分の声は低いようだが、実際地声は高いだろう。
『 おやすみ 』と文字にして別の神様に添付して、私は眠りについた。
[太字]今日も画面の中で、もう一人の私は泳いでいる。[/太字]