チョキの短編集
注意
圧倒的人手不足殺し屋KANの20話から30話をよく読む事をお勧めします
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まだ、ガキの頃。
学校の近くに椿の花が沢山生えてたのを今でも覚えてる。
赤くて
とても
きれいな花だって事。
今でも覚えてる。
そんな鮮明に覚えてられるくらい
綺麗な椿が、
枯れ死んだ時は
悲しぃ、とまではいかねぇけど
どこか、心にぽっかりと
穴が空いたような
気ぃしたんだよな。
だからこそ。
殺し屋に入って、すぐ同じ年代のやつ
(ソフィア以外)
のやつと任務に出た時の事もよく覚えてる
だって。
そいつは
赤色の髪をしていて
高貴で、
元気いっぱいで
まるで
あの時の
あの時枯れ死んでった
椿の花にそっくりだったから。
でも、結果的にそいつは
俺を庇って死んだ。
椿は俺と似たような奴だった。
虚弱のくせして、
俺を庇って死んだ。
俺は2回も椿の花を枯らせた。
その後、ナイトメアを立ち上げた。
飛翔にリーダーを任された時
初めて
恐怖感を覚えた。
いや、
初めては嘘だ。
家族を失った時
もう会えないと言う事実が怖かった
雅娜先生が死んだ時
あんなに優しくて、強い人間でも死ぬんだって思った時すげぇ怖かった
ソフィアが行方不明になった時
また失うんじゃねぇかって、怖かった
それから椿に出会った時
怖かった
また遠くに、行っちまうんじゃねぇかって
怖かった。
だから。
ナイトメアのみんなと話す時は
冷静を装って、
リーダーらしくいつもいたけど
心の奥底では、
もう、殺し屋なんかやめて、このまま皆んなで
余生を
静かに過ごしたい
って、思った。
いや、俺はもう生きられなくてもいい。
ただ、アイツらにだけは生きてほしい、
椿がそうしたように
「「不動明王」」
あー、これ死ぬな。
けど、
虎牙たち、全員、生きてる。
よかった。
いや、よかねぇけどな。
アイツら心配だな
朝起きれんのか、飯の配分ミスんねぇか
仲良く、幸せにやってけるか
…..それは過保護か
椿も俺を庇った時こんな事考えてたのか
まぁ、
あったらの話だが、向こうで椿、雅娜。
それから死んでった仲間達に会ったら
酒が空んなるまで
話きいてやっか