大変恐縮ながら、絶対前線には出ません!!
nmmn,夢小説注意‼️‼️
何もないところで目が覚めた。目が開いているかどうかは定かでないが、きっと開いているだろう。身体を動かす感覚だけはある。
ただ、何も無いのだ。光も、自身の身体も見えない。
「……ぃ、おい!!」
何処からか、知らない声が聞こえてくる。
「助からないよ。奇跡でも起こらない限り」
自身に強く呼びかけるのとは違う声。落ち着いた、低い声だ。それであって朗らかで、柔らかい。
さて、どうしよう。奇跡が起こった。
目の前が開け、景色が見える。眼前には深い緑色のパーカーを着た男がいる。目元は見えないが眼光は鋭く光り、自身に瞳の色は緑なのだと伝えてくれる。顔の半分は深い影で見えないが、相当な美形だということは明らかだった。太い首に大きな喉仏が浮かんでいる。
さて、またどうしよう。この男の首に手を伸ばした。
林檎を握り潰す程の力を入れて、男の首を絞める。男は苦しそうに呻めき、両手を使って抵抗をしながら横を見て助けを求める。
男の視線を追って横を向けば、そこには神と書かれた雑布で顔を覆ったイケオジというような男がいた。男は焦ったような顔をしながら耳についたインカムを押さえ、誰かと連絡を取る。
「ごめんゾム、もう少し持ち堪えて。大丈夫、この空間だったら死なない」
申し訳無さそうに告げる雑布の男。水色の乱雑な長い髪に水色の和という雰囲気を纏った服。彼の纏う雰囲気は他の誰とも似つかず、一言で表すとすれば異質である。雑布に書かれた通り本当に神なのだろうかとか思いながらゾムと声を掛けられたパーカーの男の首を締め続ける。
増援でも来るのだろうか。とはいえそんなこと自分には問題無い。自分が死のうが大して興味は無い。
全体的に白く、医療器具の並んだ部屋に粗雑に建てられたようなドアが蹴破られ、めきめきと音を立てて壊れる。壊れたドアを踏み倒して入ってきたのは金髪に水色の瞳を持ったそれなりに長身の男と、肩まで伸びた茶髪を持つ、少女のような見た目をした男だ。
「ゾム!!……○○!!」
「何でこんな事になっとるん、ぺしん」
水色の意志を持った瞳の男は部屋に入ったした瞬間、取り敢えずゾムを救出する。ゾムは苦しそうな声を上げて息を吹き返した。
茶髪の男は部屋に入った瞬間瞠目し、状況を受け入れられないというように神を見た。神は首を振る。彼も状況が判らないようだ。
「こちらコネシマ。ゾムを救出。どうぞ」
〈よくやった。○○を連れて会議室へ来い。暴走されても困る。身動きは取れないようにしろ。どうぞ
「了解」
水色の瞳の男は耳についたインカムを押さえ、コネシマと名乗る。インカムから微かだが声が聞こえた。先程から度々口にされる「○○」とは自身のことなのだろうか。
そこからは早かった。何となく判らないまま状況を受け入れる事にした茶髪はやはり○○が指すらしい自身を縄で手慣れたように縛り上げ、引き摺って部屋から出る。中々痛い。痛いのは嫌いである。
「ボクは、○○なの?」
引き摺られて移動をする間、退屈を極めて話し掛ける。男は「は?」という風に怪訝そうな顔をした後、それでも「そうだよ」と答えてくれた。因みに彼の名前はシャオロンというらしいかった。
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