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二次創作
燕のもとの子供たちは

#1

未来を紡ぐ


⚠️パラレルあり ペンシャチ誕フライング&大遅刻⚠️

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No.1 【きっとそれは】
ペン視点



「じいさん、元気かなぁ」

ぽつり、とシャチが溢す。

「じいさんだぞ?寧ろ元気のない姿なんて想像できるか?まぁ、実験で怪我するとかならともかく。」

「はは、まぁそうだよなァ…」


バタ、ガチャ。

あ、もしかして…


「お前ら、掃除サボって何話してやがる?」


「ひえっ、キャプテン!?」

「船長に向かってひえっとはなんだひえっとは…ハリ倒されてェのかシャチ…」

まァキャプテンだよなー。

「じいさんの話してたんすよ。ほら、今日ってじいさんの誕生日でしょ?」

「じいさん…あァ、ガラクタ屋か。そういえばそうだったな。」

「おれらも変わったもんですよねー。」

シャチが口を開く。

「いやお前は変わってねェだろ。」

「ははは、言えてる。」


「シャチのバカっぷりはガラクタ屋の居候兼おれの子分やってた時から変わらねェだろ。」

「いやその前からシャチはこうっす。」

バカバカ言われて、シャチは顔を真っ赤にして言う。


「おれだって変わったとこありますし!!!」


…そうか??かれこれ20年近くいるけど変わらないけどなァ…


「例えば?」

キャプテンが問う。

「…身長とか!!」

「おれの方が伸びた」

「強さとか!!」

「おれの方が強い」

「航海術!!」

「お前は航海士じゃねェだろ。」

「おれの方ができるよ!」

「!?なんだ…ベポか、というかベポまで…」

あー、いじけちゃった。


「どうせおれなんていなくても変わりませんし…」

「わー!?ごめんシャチ!!」


「…変わらなくていいんだよ。そのままで、おれは助かってるから。これからも頼むぜ。」



…いまなんて???デレた!?


「でっ、デレた!?キャプテンがデレた…!?!?エッ??もー!!そういうことなら仕方ないですね!!!!」


調子のいいやつ!!!というかズル!!!!キャプテンにデレられてる!ズルだ!!!!


「調子乗ってんじゃねェぞバカシャチィ…お前はバラして甲板にくくりつけるから楽しみにしとけ…」


「す、すいませんキャプテン〜!!!!」

シャチが泣きつく。うん。今日もハートの海賊団は平和だ。この内容を、じいさんへの手紙に綴っておこう。
こちらに飛び火しないようにと、手紙を書くため、部屋をこっそりと出た。

いくら月日が流れても、あたたかさは胸の奥に。







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No.2【愛を叫ぶ】
シャチ視点





おれたちのキャプテンは、かっこいい。顔やスタイルがいいなんて当然で、行動もイケメン。声も良い。もちろん強い。
さらには最高の腕を持った医者だ。実際、手配書なんかの盗難もあるらしいし、キャプテンってばさすっがイケメンとしか。
そしてたまにデレる!たまに!普段感情をぜんっぜん出さないキャプテンが!デレる!普段クールなキャプテンがデレる、
これほどまでに衝撃を受けることはない。そう思っている。










某日、ゾウにて。ハートの海賊団は、それはもう歓喜した。何せ久方ぶりの船長だ。

そして、ノリのいい海賊団が集まると、何が起こるか知ってるか。そう、宴だ。







うるさいのは嫌いなキャプテンは、顔を顰めながら、端の方へ歩いて行く。食べるものを探しているようだ。そして、おにぎりを見つける。そしてそのおにぎりを一瞥し、近くを通りかかった黒足に尋ねる。おそらく梅干しが入っていないか確認しているのだろう。どうやら入っていならしく、おにぎりをそのまま手に取り、ぱくっと口に入れる。


えっ。


あのキャプテンが躊躇いなく他の海賊団の奴が作ったものを食べた…!?梅干し確認はともかくスキャンで毒が入っていないか確認を怠らないあのキャプテンが…!?他のハートクルーもそう思ったのか、食べ物を食べる口を止める。

ハートの空気が凍りついてるとはいざ知らず、本人達は呑気に会話を続ける。

「美味い。塩、市販の物と違うのを使ってるのか?」

「おお、よくわかったな。その塩はな、フランキーに頼んで海水から作ってるんだ。」

「ロボ屋にか…ヘェ、うちではできないものだな。」

「あー、潜水艦だったっけか?確かに厳しいよなァ…」






ほ、微笑ましい!!!キャプテンの雰囲気がすっっごいふわふわしてるんだが…!?花が舞ってるように見える…!?
ず、ずるい…おれなんて出会ってもう13年近いのにあんな雰囲気されたことない!!!

そんな動揺しているおれたちに追い討ちをかけるように、嵐が巻き付いてきた。



「おーい!!!!!トーラー男ー!!!!!!!!」


とんでもなくでかい声と共に、キャプテンの首に何かが巻き付く。
あっ、あれ麦わらの手か。
大丈夫?麦わらバラされない?そんな心配をしているおれのことを置いて行く一言が口を開く。











「おい!離れろ麦わら屋ァ!!!!どけ!!!!」

「えェ、良いじゃねェか、トラ男のケチ〜。」

「はァ…食事出来ねェから離せっつってんだよ!!!!」






えっ。
あのひとあんなに感情を素直に表現するひとだっけ。
あれ?え?怒鳴ることはあるが、あんなじゃれあいのような怒鳴りをするひとだったかな。
いやァ、ないよな…?というかケチ…?“死の外科医”に?ケチ…???

????????????????というかトラ男…????普段からそう呼んでるの…????







「「「「「「「えっ????????」」」」」」」




「あァ!?うるせェぞお前ら!!!!」

「ししし、トラ男の仲間、おんもしれェな!!!!」

「やらねェぞ」

「わかってる!それに、おれはあいつらじゃないと嫌だしな!」

「フ、言えてるじゃねェか、海賊歴2年のくせに。」

「む、それは関係ないだろー!!!!」






えっ、尊…唐突なデレ…もう情報過多すぎますってほんともうキャプテンはもう…









ぎゃいぎゃい、ガヤガヤ。宴は続く。その中で、ハートのクルーは、悶える者、天を仰ぐ者、地面を叩く者などで溢れ返る地獄絵図となっていた。しかもそれをしているのはむさ苦しい男どもだ。なんちゅう画だろうか。かく言うおれも悶え、天を仰いでいた。


そして、これだけは言わせてください。








もー、おれらのキャプテン最高すぎる!!!!

そして、おかえりなさい!!!!!!!!


ずっと、ついていきますから。もう、置いていかないでくださいね。

作者メッセージ

フライング大遅刻失礼。
誤字脱字はこっそり教えてください。

ペンシャチhappy birthday!

2025/04/18 16:59

檸檬/気まぐれもん ID:≫ 63BteQXBljVls
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