[大文字]家[/大文字]
「私の数は…、23?まだご飯食べてないからか。」
私、[漢字]朝霞永寄[/漢字][ふりがな]あさかなより[/ふりがな]は、鏡を見つめながら言った。
「永寄?あんた起きてるならはやく朝ご飯
食べなさい。」
「はーい。」
ー　
「お母さん、もう行くの?」
「そうよ。」
「気をつけてね。」
「永寄もね。」
「うん。」
私の親は片親だ。
そのせいでお母さんはいつも大変。
私も働きたいけど、中学生だからバイトは
できない。
どうにかして楽にしてあげたいな…。
[大文字]学校[/大文字]
「ねぇ聞いた?この数字。」
　　　「聞いた、聞いた。顔面偏差値なんでしょ?」
「[小文字]そうそう…。[/小文字]」
　　　　　　　　「[小文字]怖いよね…。[/小文字]」
ー
やっぱり…。数字のことが噂になってる。
怖いってどういうことなんだろう…。　
ー
「教室、入らないの?」
「え?あっ、ごめん。邪魔だったよね…?」
「知らね。それにしても噂になってるよな。数字。」
「そ…そうだね。」
ー
なんで私に話しかけてくれたんだろ…。
あのイケメン男子…。
ー
「てか、お前の数字34?」
「は…はい。あ、貴方は78…。」
ー
な、78?!
これで?
もう100とかだと思ってた…。
ー
「34って…。[小文字]34は嘘だろ。[/小文字]」
「34って、何ですか💢失礼ですよ💢」
「勘違いしてるってw。」
「何が?」
「まぁまぁ、また後でね。」
「は、はい。」