愛の絞殺

嗚呼、麗しい僕だけのお姫様
清廉潔白なその体、僕に！
穢れたこの手をそっと細く白い頸筋に
呻き声が漏れる唇にキッスを
その息が絶えるまでずっと涙を拭っているから
寂しくない様に、ホラ、ここにいるよ
キミは僕だけのもの
他の誰にも渡さない、嗚呼

白く滑らかなその肌に
傷を少しもつけないように
だからどうか暴れないで
僕が噛み付いてしまわないように
光のささない世界で君だけが唯一の光
他の誰かに取られてしまっては
また真っ暗になってしまうだろう
ホラ、軽蔑した目をしてくれよ！嗚呼
どうして？

キミはそれでも僕に微笑むの？
唇を動かそうとするの
虫の息で白い手を僕の頬に伸ばすの
涙がキミの頬を伝う
それが一体僕のものかキミのものかわからなくなって
やっぱり出来ないよ、僕には、出来ないよ
こんな僕を許してくれますか、君は光でいてくれますか
君は笑顔でハイと言った