火山大爆発

有り余るほどの苦しみと幸せを1人で背負うことの辛さ。
そんなものとは無縁なのでしょう。
ああ、お気楽な人生、楽しんでいるあなたたちが憎い。
妬いてしまう自分自身の人生に嘆く。
どうしようもない地獄の暑さの中で負った傷を隠して。
焼け爛れた白い肌は二目もくれられない。
その醜さに人々は顔を顰めて遠のいた。
耳をつんざく轟音に、思わず低くうつ伏せた。
何から逃げようとしいおるかさえも忘れて。
流れ溢れる溶岩流。
上げた悲鳴さえも溶かされて、ドロりと流れるマグマの一部と化す。
心の底まで灰と化した己の人生を嘆き悲しむ。
いっその事、何もかもが塵となって降り注げ。
伸びやかに、艶やかに咲き乱れる花々を覆い尽くしてしまえよ。
この背中に背負いきれずに溢れた思い、全て焼き尽くせ。
さすれば、焼け爛れたこの肌も隠しけるでしょうに。
爆ぜろ、爆ぜろ！
轟きながら。